ゴーヤの育て方…収穫を増やすコツは?

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ゴーヤの基礎データ

ゴーヤ
科名
ウリ科
属名
ツルレイシ属
学名
Momordica charantia var. pavel
別名
苦瓜・蔓茘枝
水やり
水を好む
場所
外の日なた
難易度
初心者向け
ゴーヤの開花時期…植え付け・植え替え時期…肥料時期…剪定時期…月別スケジュールです。

ゴーヤの栽培でたくさん収穫を!

ゴーヤ(苦瓜)はウリ科多年草。5月以降に植え付け梅雨明け以降に一気に繁茂して、生い茂って実を収穫できます。1苗で結構な数を収穫できて、食べきれないです。でも、ガーデニング初心者は一回は育てたいですし、手間がなくて繁茂するだけでも、園芸ってやっぱり楽しいのです。

こぼれダネでも増えますが、こぼれダネが発芽するのは6月ごろで6月に発芽すると収穫できるのは秋になります。それでは遅いので、毎年苗を植え付けるといいです。

収穫を増やすテクニック!

摘芯をしましょう

ゴーヤ:摘芯をしましょう
株の葉が7枚〜8枚になったら、上の葉っぱ1枚か2枚のところでツルを切ると、その下の葉っぱから脇芽が出てきます。その脇芽が何枚か葉っぱを出したら、切り戻します。すると、また脇芽が出て…ってのを繰り返します。

よく、摘芯は一回か二回だけにして子ツルは4本だけにするとか、敵芯を繰り返して孫ツルを大量に出すべきとか、いろんな意見がありますが、どっちでもいいです。茂らせたいなら何度も摘芯した方がいいですが、摘芯の回数より日光と肥料の方が収穫に大きく影響します。

大事なテクニック…土増し

水やりの頻度が多いため、ちょっとづつ土が流出していきます。鉢だと明らかに土が減っています。土が少ないということは根が張れず、生育が鈍くなりますし、土が減ると水切れも起きやすい。なので、用土を株元に足してください。

大事なのは苦土石灰と肥料

ゴーヤはよく繁茂し、その葉っぱの葉緑素の素材としてマグネシウムを必要とします。繁茂するとマグネシウムが不足して下葉から黄色くなっていったり、実が曲がります。そこで定期的に苦土石灰を足してマグネシウムを補給します。苦土石灰を大さじ1杯、株元にパラパラとまきましょう。もしくは苦土石灰大さじ1杯を800mlの水に溶かして使用します。ちなみに苦土とはマグネシウムのことです。

マグネシウム不足は鉢植えで起きやすいですが、地植えでもおきますので、必ず追加しましょう。

繁茂のためには肥料が必要です。苦土石灰とは別に、化成肥料を一ヶ月に一回、説明書きにある量を株元にまきます。もしくは液体肥料を週に一回あげます。

摘花・摘果する?

トマトピーマンやその他の野菜でよく、摘果とか、最初の実は取り除くと後の生育が良いとか、いろいろあって、摘花・摘果するべき?と考える人もいますが、それは生育初期で開花が鈍いからであって、気にしないでいいです。7月になって温度が上がって、次々収穫するようになると、そんなことは忘れてしまいます。

植え付け

植え付けに適した時期は?苗は?

5月〜7月に植え付けます。この頃にゴーヤの苗が流通するので植え付けます。品種にこだわるのもいいですが、最初は病気に強い「接木苗」を買うようにしましょう。

5月に植えても、気温が低いとあんまり生育しないので、年によっては6月になっても全然、伸びないこともあります。本格的な生育は梅雨明け以降ですから、多少遅くなってもいいですよ。

適した用土は?

鉢・プランター栽培の場合は一般的な培養土で植え付けます。

地植えの場合は土に苦土石灰を混ぜてから、腐葉土堆肥と化成肥料を混ぜて用土とします。

鉢の植え方

ゴーヤ:鉢の植え方
土の量がゴーヤの繁茂と健康に関わるので、できるだけ大きな鉢(10号鉢)に1苗を植え付けましょう。もっと大きな鉢でもいいです。

鉢底の水が出る穴を鉢底ネットで塞ぎ、その上に鉢底石を2cm入れ、用土を入れて高さを調節します。苗の土面が鉢のフチから2cm下になるようにします。このスペースは水やりの時に水を貯めるためのものです。苗を入れ、隙間に用土を詰めて、最後にたっぷりと水をやって植え付け完了です。

地植え・畑植えの手順

連作障害を起こすので、過去2年はウリ科植物を植えた場所は避けます。連作障害を起こすと、病害虫(特にセンチュウ)に弱くなります。

地植えの場合は深さ30cmを掘り返し、苦土石灰を1平方mあたり100gを入れて中和させます。必ずマグネシウム補給のためにも苦土石灰にしましょう。苦土石灰の中和には一週間ほどかかるので、待って、腐葉土か堆肥を元の土に対して3割ほど入れ、化成肥料を入れて混ぜて用土とします。

複数株を植える場合は最低でも1m以上空けてください。そのくらいに土を必要とし、それ以上空けてもなんら問題ないです。生産農家は2m〜3m空けて植え付けます。苗を植え付け、最後にしっかりと水をやって完成です。

ネットを貼りましょう

ゴーヤ:ネットを貼りましょう
ネットを張って誘引します。ホームセンターなどで売ってる180cmx180cmのネットを貼りましょう。この範囲からはみ出してしまいますが、そのツルは切ってしまえばいいです。台風が来た時に飛ばされるので、ネットはしっかりと固定しないといけない。もしも台風で飛ばされそうなら、ネットを外して地面に置いておく方が安全です。

管理場所

必ず日当たりで栽培します。ベランダでも日当たりがいいなら収穫できますよ。木陰は避けましょう。

水やり

庭植えの水やり

庭植えにした場合でも様子を見て水やりをします。気温が25度〜30度を超えたあたりから生育速度が一気にあがり、水を吸い上げるので水切れになります。庭植え(地植え・畑)でも、夏は毎日水やりをしましょう。水切れ対策のために根本にワラを敷いてマルチングをして蒸発を予防するといいです。

ゴーヤは水やりが多いため、徐々に土がカチカチになり、そうなると水が染み込みにくくなって、根の生育が悪くなり、水切れしたり生育不良を起こします。土を割り箸で突いて、穴を開けて内部まで水が染み込むようにします。

鉢植えの水やり

ゴーヤ:鉢植えの水やり
土が乾いたら水をやります。が、気温が上昇してくると生育と高温による蒸発で、すぐに水切れします。夏は毎日朝夕2回、たっぷりと水やりをしますが、それでも不足するかもしれません。

水切れ予防のために、土増しもしますが、それでも間に合わないので、鉢やプランターに日光が当たらないようにヨシズで日除け(遮光)しましょう。

収穫

黄色くなる前に、収穫してしまいます。葉っぱの裏に実がなると見つかりにくいので、普段から観察して目をつけておきましょう。ゴーヤの最大の問題は、株の生育ではなくて、収穫したゴーヤの「調理」だったりします。

チャンプルーではすぐに飽きるので、天ぷら、佃煮、糠漬け、ゴーヤジュースなどいろいろと方法はあります。ちなみに輪切りにして冷凍もできます。

病害虫

アブラムシ、センチュウ、ハダニナメクジコガネムシスリップス、メイガ、ウドンコ病ベト病など。

植え付けは5月で収穫が7月なのでオルトランなどの浸透性薬剤を使っても、収穫の頃には抜けているんで、問題はないですが、なんとなく嫌なら、水をかけて取り除きましょう。

最後に…

このページはゴーヤの栽培をより簡単に簡略しています。より詳細な内容は以下のページを参考にしてください。
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