ベト病の生態と防除（予防）と殺菌剤（薬剤）のまとめ

TOP > 病害虫 …最終更新2021-12-29 > 管理

ベト病の性質と症状

ベト病はカビが原因の病気。葉っぱに斑点が表れて、枯れていく。原因となる菌は植物によって違い、斑点の裏側にカビが生えるが、そのカビの色は植物によって違う。原因となる菌は土壌に住んでいて、それが雨や水やり、風で飛ばされて葉っぱに付着して、症状が出る。なので、下葉から始まり、徐々に上の葉に広がる。

症状
葉っぱに斑点が出て、その斑点が画像のように葉脈を境目にして「ステンドグラス」のように抜けていく。この斑点の裏にカビが生える。症状が出た後に乾燥すると葉っぱはパリパリになるが、湿度があるとベトベトになる。ベト病の語源はここから。最後には葉っぱ全体が変色して枯れてしまう。
病変した葉っぱから別の葉っぱに雨風などによって伝染し、広がっていくので、早めに取り除くのが二次感染を防ぐためには必要。

予防

密生を避け、過湿を避ける
カビなので、過湿にすると発生しやすい。少量の水でも繁殖します。水はけの良い土にし、密生をさけ、枝葉をさばいて風を通すことで予防できる。といっても、梅雨の時期・雨や曇りが続く時期だと、枝葉をさばいても風を通しても過湿状態になり、発生する時期・年もあります。どうしても発生する場合は、病変部分を取り除き、殺菌剤を散布して防除をします。

マルチング
菌が葉に付着することで発症するので、ビニールマルチ・ワラなどでマルチングをして泥はねを防ぐことで病気の予防になる。マルチングをしなくても、水やりの際にそっとやるようにしたり、下葉を取り除くことでも予防できます。

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土壌を殺菌する
昨年、ベト病が発生した土壌には菌が住んでいるため、植え付け前に土壌殺菌剤を散布して混ぜておくことで防除になります。

株を健康に育てる
ベト病に限らずですが、株が弱っていると発生しやすくなります。なので株を健康に保つことがベト病予防になります。日光・肥料・温度といった生育条件の見直し、連作障害も株の弱体の原因です。

殺菌剤を散布する
ベト病に効く殺菌剤はその他の病気にも効果があるので、他の病気予防のための殺菌剤を植物に散布していると知らないうちに、ついでにベト病予防もやってたってことが多いです。

発症後の対処

症状が出た葉っぱは取り除く
斑点が出た葉っぱには菌が付着しているため、放置せずに早めに取り除く。放置していると次々と別の葉っぱにも感染する。症状が出ている葉っぱは回復することはありません。取り除いた葉っぱはその場に落とさずにビニール袋に入れるなどして廃棄する。

薬剤を散布する
発症した箇所は治療できませんが、薬剤の散布によって今後の発症は抑えられます。植物全体に散布するタイプの薬剤を使う。それとは別にできれば、株元に土壌殺菌の薬剤をまく。