コキアの基礎データ
科名 | アカザ科 |
属名 | ホウキギ属 |
学名 | Kochia scoparia |
別名 | ホウキギ・ホウキソウ・箒木・箒草 |
水やり | 水を好む |
場所 | 外の日なた |
難易度 | 初心者向け |
1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 10 | 11 | 12 | |
開花 | ||||||||||||
植え | ||||||||||||
肥料 |
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コキアとは?
コキアはアカザ科の一年草。4月に種を撒き、晩秋に寒さで消えるまで、鮮やかな緑と紅葉を楽しむことが出来ます。コキアは強いので、4月~8月に鉢植えでも庭植えでもどちらに植えても問題ありませんが、小さな鉢植えにするとあまり大きく育たず、水切れがおきやすくなり、株の寿命が短くなる傾向があります。鉢植えにするときはできるだけ大きな鉢へ植え付けましょう。庭植えにすると夏に水切れしないように水やりをすればほぼほったらかしで、栽培できますよ。8月前後に花が咲きますがほとんど目立たず分かりません。茶色くなったらおしまい。刈り取って廃棄するか、ホウキにするか。ちなみに種子はトンブリとして茹でれば食べられますが、庭植えにするコキアは観賞用なので、食べないでくださいね。
植え付け・植えかえ
時期
春から初夏にかけて苗が流通します。苗を買ったら、出来るだけ早く植えます。コキアの苗は根が詰まると苗が老化しますのでポットのままで長く放置しておかないでください。直根性で植え替え不可
またコキアは直根性で根が傷むと根付かず枯れてしまいます。ポット内部に根が回っていない苗のうちであれば、植え付けることは可能ですので、購入したら早めに植えましょう。また、植えつけるときは土を押さえないようにして根が傷つかないようにしてください。用土
水はけのよい土を好みます。赤玉土6腐葉土4を混ぜたもので植え付けをするか市販されている培養土で植え付けをします。化成肥料ではなく完熟堆肥や腐葉土を混ぜると大きく鮮やかに育ちます。庭植えの場合は庭土に腐葉土か堆肥を3割ほど足して植えるといいです。
鉢植え
できるだけ大きな鉢(8号以上)を用意します。鉢はできるだけ深いものを用意しましょう。鉢には苗を一つだけ植えます。鉢底の穴を鉢底ネット(鉢底網)で塞いで土が出ないようにしてから、鉢底石(軽石)を2センチから3センチほど入れて、軽石の上に土を入れ、株を入れて、隙間に土を入れていき、最後に水をやります。鉢底から水が出るまで水をやってください。ポット苗の土は絶対に落とさず、根もほぐさないで植え付けてください。
小さい鉢に植えると小さく育つ。小さい鉢に植えると夏の水切れが多くなるので最低でも5号か6号。できれば8号。10号鉢でもいいが、10号鉢は見た目のバランスが多少悪い。もちろん10号鉢の方がコキアの健康にはよいです。
もしくは庭植えにしましょう。
もしくは庭植えにしましょう。
庭植え
庭植えの場合は、30cm〜40cmの深さの穴を掘って、掘り出した土に腐葉土か堆肥を3割か4割を入れ、化成肥料を規定量入れて混ぜて用土とします。できれば1週間寝かせて土を馴染ませるといいです。半分ほど穴に用土を戻して、株を入れて、隙間に土を入れて、最後に水をやって完成です。庭植えのときも当然ながら、苗の土は落とさず、根もほぐさないこと。苗の根をほぐさないで植えてください。
鉢植えだとよく庭で見かけるような鮮やかな緑がコンモリとした感じに育ちません。そこで出来るだけ庭植えにします。枯れたら根元から切るのだかが、庭植えの場合大きくなる分茎も頑丈なのでノコギリが必要になるかも。
株間を大きく取る
植えるときは一株一株を離して植えましょう(株と株の間は50センチ以上が好ましい)。種類にもよりますが、かなり大きくなります。鉢植えにするときはできるだけ大きな鉢に植えるようにします。鉢には苗を一つだけ。二つ三つも植えないようにします。小さな鉢だと小さくなり、一つの鉢に何個も苗があると大きく育ちません。画像の大きなコキアはユーザーさんが投稿してくれた画像で「畑との境目に植えたコキア。手前が日当たりの良い南なので直径1m、奥は50cmぐらいに」なったようです。日当たりがいいところは更に株間を大きく取ったほうがよいですね。
風が強いと倒れるので、大きく育ったら支柱をします。ポキっと折れます。
種まき
コキアの種は超小粒。そこいらへんに直播して少し土を被せます。土をかぶせるのは「乾燥避け」のため。たくさんは土は被せない。分厚く被せると発芽しなくなります。15度で発芽します。葉っぱが小さいうちはダンゴムシやナメクジに食べられやすいですし、アリがタネを持っていくこともあります。何枚か生えそろったら、元気のいいのを残して間引きます。確実にいくには、室内で発芽させてから、植え替えをします。育苗トレイやビニールポットに土を入れて、タネをまいて管理していると苗ができます。この苗を植え付けてもいいです。ただし、コキアは移植を嫌いますので、植え付けをするなら小さな苗のうちに。ポット内部に根が回り切る前に植え付けをしましょう。
こぼれダネでも増える
翌年コキアの周辺にこぼれダネから発芽して、子株がワラワラと現れます。画像は投稿者さんからいただきました。水の流れるところに雑草化するそうです。管理場所・日当たり
日当たりで育てます。20度以上でよく生育します。日光が少ないと生育が悪くなり、秋になっても紅葉しなくなります。ただし、夏に日当たりがいいところに植えていると、あまりに日が当たって蒸発が激しくて、水切れが起きやすいです。鉢植えにするとなお、水切れしやすいです。鉢植えの場合で、あまりに水切れするならば、半日陰に移動させてください。
霜に当たると枯れる一年草です。
水やり
鉢植えの水やり
鉢植えにした場合は土が乾いたら水をしっかりとやります。鉢植えの場合、夏に水切れがおきやすいので気をつけましょう。夏にあまりに水切れするようであれば、半日陰に移動させます。庭植えの水やり
庭植えの場合も土が乾いていたら水をしっかりとやります。比較的乾燥した土壌を好みますので、庭植えにした場合はさほど水は必要ありませんが、夏の乾燥ではさすがにシナシナになってしまいますので、夏は朝と夕方の二回、しっかりと水をやってください。夏場に水が不足すると成長不良を起こします。肥料
植え付け時に肥料を混ぜ込んでおきます。市販の培養土には最初から肥料が入っていますから、それで十分です。あとは成育期に2週間に一回、薄い液体肥料を追肥してください。剪定
剪定は不要。剪定しなくても、あの形に育つ。病害虫
うどんこ病が発生することがある。イモムシが葉を食べる。
雑記
丸っこいタイプと細長いタイプがあります。ホウキにするなら細長いタイプ。
トンブリの食べ方:30分煮てから一日水につけておいて、ザルにとって手で揉んで皮を剥がします。流水で皮を綺麗に落とすまで洗います。これでやっと食べられます。大変です。ただ、観賞用として流通しているのは食用じゃないので食べないでください。
トンブリの食べ方:30分煮てから一日水につけておいて、ザルにとって手で揉んで皮を剥がします。流水で皮を綺麗に落とすまで洗います。これでやっと食べられます。大変です。ただ、観賞用として流通しているのは食用じゃないので食べないでください。
特徴・由来・伝承
こんもりとしたグリーンの樹形で、秋になると真っ赤に紅葉します。刈り取ってホウキにしていた?という話もありますが実際のところはあやしいです。花も咲きますが目立たず観賞するには向きません。真夏の直射日光にも負けずに、鮮やかに緑が映えるので猛暑の庭に重宝します。
若干大きすぎて、狭い庭には邪魔になるかもしれませんが、それでもこの鮮やかな緑は魅力的です。
秋になり紅葉すると、種ができます。この種を茹でると「山のキャビア」と呼ばれるトンブリとなります。秋田の名物です。東北ではスーパーで売ってます。
コキアは一年草ですが、こぼれた種が翌年の春に芽を出し、そこら中に小さなコキアをニョキニョキと生やしますので、初心者の方で庭が空いていたら植えて損は無いです。
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