秋の七草…覚え方は「おすきなふくは?」の7つの植物を紹介
目次
秋の七草とは オミナエシ ススキ キキョウ ナデシコ フジバカマ クズ ハギ春との違い切り花で秋の七草をそろえるなら関連記事スポンサーリンク
秋の七草とは
秋の七草は、正確には「秋の七種」と書きます。秋の七草は以下の7つを指します。
7草の最初の一文字を取って「おすきなふくは」→「お好きな服は?」と覚えると、名前が出てきやすくなる?とも。
オミナエシ
オミナエシ(女郎花)
オミナエシは
オミナエシ科の
宿根草(
多年草)。7月〜10月に開花する。鮮やかな黄色い花が咲く。黄色というよりは蛍光の黄色。花の終わりごろになると臭い。地下茎で増え、
こぼれダネでも増えるので、庭植えにする場合は広がりすぎに注意する。
ススキ
ススキ(薄・芒)
ススキは
イネ科の宿根草。9月〜10月に穂が出る。2mほどに育ち、毎年生えてきて、株が大きくなる。基本的に
雑草で、駆除するのは大変です。引っこ抜こうとすると、葉っぱで指を切るので、必ず手袋をして作業しましょう。庭に植えるのであれば、
矮性種や斑入り品種を植えるといいです。
キキョウ
キキョウ(桔梗)
キキョウは
キキョウ科の宿根草。開花は6月〜9月で花の最盛期は夏。愛らしい涼しげな
青い花が咲きます。乾燥がちょっと苦手で、特に夏の開花時期の乾燥に注意しましょう。切り花としても流通していますが、夏によく流通していて、秋はあまり見かけません。
ナデシコ
ナデシコ(撫子)
ナデシコは
ナデシコ科の宿根草。撫でたくなるほどに可愛らしいから名前がついたとされます。秋の七草のナデシコとは
カワラナデシコのことです。日本原産のカワラナデシコと、その他のナデシコが一緒くたになっていますが、微妙に育て方が違います。開花はどちらかというと初夏です。
フジバカマ
フジバカマ(藤袴)
フジバカマは
キク科の宿根草。開花は8月〜9月。地下茎で横にガンガン広がるため、庭植えするときは土中に仕切りを入れましょう。花には青く綺麗なアサギマダラが飛来する。
クズ
クズ(葛)
クズ(葛)は
マメ科のツル性の宿根草で、環境を壊しかねない繁殖力を持つ。花は綺麗で、花には蝶・蜂・蛾、旺盛に広がる葉にはイモ虫・
カメムシが集まり、それを食べる昆虫やトカゲや蛇が集まる。
ハギ
ハギ(萩)
ハギはマメ科の
低木。春に枝を出して、秋になるとその枝先に花をつける。痩せ地でも育ち、大きくなりすぎず、頑健で育てやすいが、昔から見慣れたものなせいか、あんまり庭植えされなくなっている。
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春との違い
春の七草が、七草粥にして食べていたのに対して、秋の七草は観賞用とされていますが、その一方で、秋の七草は漢方として利用されていたものが多いので、冬以降の健康を考えての選抜ではないかとする意見もあります。
切り花で秋の七草をそろえるなら
フジバカマ・キキョウ・ナデシコ・ススキ・オミナエシまでは花屋さんで切花で販売していますが、ハギと
クズは見かけません。とは言っても自生の植物ですから、鉢植えでは見かけますし、田舎に行けば生えています。ただし、ハギは水下がりしますので切花には向いていません。
ところで秋の七草、なんて言っていますが、切り花としてはキキョウだけは
夏の花というのが現実です。秋以降にはあまり見かけなくなります。キキョウは
リンドウに代わりになってもらってください。
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