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キキョウの育て方

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キキョウ
目次
キキョウとは?
水やり
肥料
植え付け・植えかえ
管理場所・日当たり
病害虫
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学名などの基礎データ
キキョウの開花時期…植え付け・植え替え時期…肥料時期…月別スケジュールです。最終更新
植物名
キキョウ
科名
キキョウ科
属名
キキョウ属
学名
Platycodon grandiflorus
別名
桔梗
耐寒
マイナス30度〜マイナス20度
水やり
水控え目
場所
外の半日蔭
難易度
中級者向け
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キキョウとは?

キキョウ(桔梗)は日本・朝鮮・中国・シベリアに自生するキキョウ科の、春に芽を出し、夏に開花、冬になると地上部が枯れるというサイクルを繰り返す多年草です。

種をまくのは3月ですが、苗が出回るのは4月~初夏にかけてと、秋です。植え替えの時期もこの3月前後と秋(10月前後)と考えてください。

日当りがいい場所に植えると、良く生育するのですが、直射日光が根元に当たると、根が乾燥して弱るので、一日のうちで午前中だけ日の当たるような「半日陰」の場所や、明るい日陰に植えることが多いです。
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特徴・由来・伝承

家紋に桔梗紋があるように、キキョウ(桔梗)の花は日本では古くから愛される花の1つです。明智光秀の家紋も桔梗紋です。

万葉集の中で「秋の七草」に数えられている「朝貌(アサガオ)の花」はキキョウ(桔梗)のことではないかと言われています。

韓国語で「トラジ」と呼んで、キムチはビビンバなどの食材にすることもあります。「トラジ」という名前の韓国料理店は多いです。

キキョウ(桔梗)の根にはサポニンが含まれていて薬(咳、鎮痛、解熱、鎮静)として使われていました。
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水やり

鉢植えの水やり

鉢植えの場合、春~秋は土が乾いていたら水をたっぷりとやってください。冬の鉢植えにも、土がカラカラに乾かないように水をやってください。冬は地上部は枯死しますので水やりを忘れがちです。
●キキョウは乾燥が苦手ですが、加湿も苦手です。水をやりすぎないように気をつけてください。
●受け皿に水が溜まっている場合は捨ててください。

庭植えの水やり

庭植えにした場合は、まめに水をやる必要はありません。酷く乾燥しない限りは水をやる必要はありません。

庭植えの場合も鉢植えの場合も夏は乾燥しやすく、あまりに乾燥すると根が枯死することがあります。出来れば乾燥を防ぐために真夏は根本に腐葉土やワラを敷いて蒸発を防ぎます(マルチング)。
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肥料

生育時期に液体肥料を一週間に一回程度やる。もしくは一ヶ月に一回、緩効性固形肥料(化成肥料)をやります。
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植え付け・植えかえ

時期

植え付け・植え替えは地上部が枯れる10月11月か、新芽が出てくる直前の2月3月のどちらか…とにかく、地上部がないときに植え付け・植え替えをします。地上部があるときに植え付け・植え替えをすると株にダメージがあって生育不良を起こします。

ただし、苗や鉢の土を一切落とさず、そのまま植え付け・植え替えるのであれば、地上部がある時期でも植え替えは可能です。それでもキキョウ(桔梗)は乾燥に弱いので夏は避けましょう。

鉢植えにしていると根が張り、鉢底から根がはみ出てきます。そうなったら植え替えをしましょう。大体2年か3年に一回の頻度で植え替えをします。

用土

キキョウ(桔梗)は弱酸性の土を好みます。といっても、中性なら問題ないです。庭植えする場合は石灰を混ぜる必要はありません。強い酸性の場合は苦土石灰を混ぜて中和させます。
●日本は雨が多く、雨は空気中の二酸化炭素を吸収して弱酸性になっています。そのため、日本の土は基本的に弱酸性なので、そのままでいいです。

用土は市販されている花と野菜の土に鹿沼土を1割か2割ほど混ぜて、弱酸性にしてから植え付けをします。鹿沼土は酸性の土です。

完全に自作する場合は赤玉土5鹿沼土2腐葉土3を混ぜたものを使って植え付けをします。
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植え付け・植え替え

キキョウ:植え付け・植え替え
地上部の枯れた部分を切って、根を取り出し、全ての土を落としてしまいます。そのとき、細い根は多少切ってしまってもいいですが、太い根は傷つけないようにします。太い根を傷つけると生育不良を起こしてしまいます。
●鉢植えにする場合は深い鉢に植えるようにします。
●株分けするときは、根を割ってください。割れた部分に癒合剤を塗ってください。癒合剤を塗らないと雑菌が入って病気になることがあります。
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庭植えの方法
深さ30センチの穴を掘り、土に腐葉土・堆肥を元の土に対して2割か3割ほど混ぜ込んでください。キキョウ(桔梗)は水はけが悪い土は苦手ですので、水捌けが悪い場合は、鹿沼土小粒や川砂などを入れて水はけをよくしましょう。
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地表ギリギリに植える
株元の新芽が冬の間に落ち葉などで隠れていて、その新芽が春にグンと伸びてきます。なので深く植えると新芽が伸びません。植えるときは地表ギリギリに植えるようにします。

管理場所・日当たり

戸外の日当たりか、半日陰で育てます。真夏にあまり日が当たって根が乾燥すると傷むので半日陰に植えることが多いですが、根本が草に覆われていたり、ワラや腐葉土でマルチング(蒸発防ぐために根本を何かで覆うこと)すれば日当たりでもOK。

室内では日光が少なくて、傷んでしまいます。少々窓辺で日が当たるくらいでは日光量は不足します。必ず戸外で管理してください。暑い・寒いはキキョウ(桔梗)には問題ありません。問題は花が咲く時期の極端な乾燥です。
●ただし、キキョウ(桔梗)は土があまりに乾燥すると、根っこが乾燥して弱ってしまいます。土に直射日光がガンガン当たる場所はやめましょう。

病害虫

アブラムシ
アブラムシは薬剤で駆除するか、捕殺。
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ハダニ
ハダニも薬剤で駆除しましょう。ハダニは乾燥すると発生しやすいので、わざと葉っぱに水を掛けることでハダニの発生を防げます。
ハダニ
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センチュウ
センチュウは目に見えない小さな虫で、根に寄生します。生育が悪いときはセンチュウを疑ってください。マリーゴールドはセンチュウを減らす成分を根から出しますので、マリーゴールドを側に植えることでセンチュウを防ぐことが出来ます。ただしマリーゴールドが劇的に効果があるのは「ネグサレセンチュウ」で、キキョウに発生しがちな「ネコブセンチュウ」には効果が不安定です。それでも植えるとセンチュウが減ります。ネコブセンチュウに効果がある植物は「クロタラリア」「ギニアグラス」「ソルゴー」があります。これらを側に植えるとセンチュウを減らすことが出来ます。

クロウリハムシ
クロウリハムシは薬剤散布か捕殺。小豆豆程度の大きさの虫なので目視も手でつまむのもできるにはできますが、近づくと飛んで逃げたり変化球のごとく地面にポトッと落ちたりするので捕殺にはコツが要ります。クロウリハムシが通過できないような目の大きさの防虫ネットで防護するのも有効です。なお、クロウリハムシに相当食べられてボロボロになってしまった株でも、翌年2月3月には何食わぬ顔をして新芽が出てきます。
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