ソルガムの育て方

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ソルガムの基礎データ

ソルガム
科名
イネ科
属名
モロコシ属
学名
Sorghum bicolor
別名
ソルゴー、コーリャン、モロコシ
水やり
乾かし気味に
場所
外の日なた
難易度
上級者向け
ソルガムの開花時期…種まき時期…剪定時期…月別スケジュールです。

ソルガム(ソルゴー)の特徴は?

ソルガム(ソルゴー)は熱帯アフリカ原産のイネ科モロコシ属の一年草。アフリカから世界中に伝播し、穀物として栽培されて来ました。現在でも飼料用、製糖、食糧として栽培されています。日本でもかつては食べられていましたが、米の生産が増えたことで食料としてはほぼ栽培されていません。現在の日本では緑肥として栽培される程度ですが、健康食品として見直されて栽培されてきてもいます。

ソルガムを植える目的は基本的には「緑肥」です。他に風避け、刈り取って敷きワラにしマルチングとしたり、ネコブセンチュウの予防、土中の肥料を吸い上げるなど、利用法は色々とあります。植えるだけでも、深さ90cm以上に根を張るため、土をほぐし、深いところから窒素を吸収して葉に蓄え、窒素をコントロールすることもできます。

ソルガムは原種では草丈3mに達しますが、これでは収穫・緑肥で利用する際に、処理しづらいので、現在は矮性品種や、葉・茎の柔らかい品種が開発されて、これの種子が販売されています。
草丈3m
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目的

緑肥

緑肥として植えるのですが、緑肥というよりは「土壌改良」です。土中の過剰な肥料(窒素とカリ)を吸い上げ(クリーニングクロップ)て生育し、根を深く張って、土をほぐし、ソルガムを土にすき込むことで、土に「団粒構造」を作り、「良い土」を作ります。

また、石灰を散布しすぎてアルカリ性になった土を調整する性質もあります。

緑肥にする場合は矮性で、茎・葉が柔らかい品種にします。

風避け(防風)として

草丈が2m〜3mになり、風避けとなり、また、農薬が外部に飛散するのを防ぎます。この場合は、草丈が高い品種を選びます。大きくなるまで栽培するので、茎が硬くなり、トラクターですぐにすき込むことができませんが、裁断してから、すきこむことは可能です。

バンカープランツとして

バンカーとは銀行員のことで、植物に虫を集めて、ここに天敵も集め、栽培を有利にするものをバンカープランツと言います。よく言われるのは、アブラムシを集め、アブラムシの天敵のテントウムシなどを呼び、結果、アブラムシ被害に会いがちなナスが傷がなく収穫できるというもの。

ただ、ソルガムはアワノメイガを呼び寄せ、アワノメイガはトウモロコシを食害するため、被害が増えることもあるので、トウモロコシの近くには植えないようにしましょう。

ネコブセンチュウ避けとして

サツマイモネコブセンチュウの密度を下げるために被害が減ります。センチュウに効果がある品種があるので、これを植えましょう。

休耕畑の雑草避けとして

畑での栽培ができない場合、放置していると雑草が生え放題になります。そこでソルガムの種をまいて、雑草が生えないようにし、畑が荒れないようにするために栽培することもあります。

管理場所・日当たり

日当たりのいいところに植えます。

水やり

地植え・畑栽培の場合は、自然に降る雨だけでほぼ大丈夫です。

肥料

肥料は不要です。肥料がなくても育つが、土中に肥料や有機物が少ないと、葉っぱの色が薄くなりますので、土が痩せているなら有機物(堆肥腐葉土)と元肥を入れ、飼料用・風避け栽培で長期間栽培する場合は、追肥をするとよいです。

植え付け

時期

気温が15度以上になる、5月中旬〜8月に種まきをし、1ヶ月〜2ヶ月ほどで刈り取り、細かく切って土に混ぜたり、ほどよく切ってマルチングの敷きワラ代わりに利用します。風避け・バンカープランツとして植えた場合、穂が出ます。

穂は大体、2ヶ月〜3ヶ月で出てきますが、ソルガムは長日植物で、日が長くなると穂ができやすく、5月初旬に種まきすると、長日に反応して、さほど大きくならないうちに穂が出ることがあるので、

用土

土は選びませんが、あまりに有機物・肥料成分が少ない場合は、生育しにくくなります。

畑への種まき

野菜などの作物の近くで、風避け・バンカープランツとして育てる場合は、離して種まきをします。ソルガムは1.5m〜最大で3mまで生育するため、下手すると作物の日光を奪い、また、肥料を奪ってしまいます。作物からは2m以上離して植えてください。

土を30cmほど掘り返し、土に有機物がなく、肥料もないなら腐葉土か堆肥を2割ほど入れ、化成肥料を少量入れ、よく混ぜて用土とします。用土で、高さ5cm、幅30cmの畝をつくり、そこに深さ4cmの溝をつくって種をまきます。畝の幅は60cmや90cmにして、列を増やしてください。

種の上に土を1cm〜2cmほどかぶせます。土は種子が乾燥しないようにするためのものです。土を手のひらで圧迫して、土と種を密着させるとよいです。あとは水をやっていれば発芽します。

発芽したら、間引いていって、株間15cm〜20cmにします。

収穫・緑肥利用

緑肥とする場合は1m〜2mに成長した頃に、トラクターで耕します。大きく育つと、茎が硬くなり、トラクターを傷めてしまいますし、茎が硬くなるとC/N値が30〜40に上昇し、分解されにくくなり、土の中にいつまでも分解されずに残ってしまい、窒素飢餓になります。1.5m前後ですき込めば、C/N値が20くらいで済みます。

刈り取っても、また生えてきますが、土中の肥料を吸い上げると、生育が悪くなり、葉色が悪くなってきますので、大体2回収穫が限界です。

防風用に植えた場合は、2m〜3mに育ち、茎が硬いので、緑肥にする場合は、一旦刈り取って、裁断してから緑肥として利用します。

飼料用として収穫する場合は、草丈が1.5m以上になってからにします。1m以下だと青酸が含まれて毒性があります。ただ、三日ほど乾燥させると、害はほぼななります。

病害虫

アブラムシ
茎に汁が多く、また砂糖が生成されるほどに甘いことから、アブラムシが発生し、そのアブラムシを食べにテントウムシなどの天敵がやってくることから、「バンカープランツ(おとり植物)」ともされます。他の植物と一緒に植えるとコンパニオンプランツとなります。

ただし、土中に肥料がほぼない状態で栽培すると、さほどアブラムシがやってこない。

アワノメイガ
ソルガムはトウモロコシに近いのか、アワノメイガが発生する。ソルガムが誘き寄せたアワノメイガがトウモロコシを食害するので、トウモロコシの近くにソルガムは植えない方がいい。

麦角
イネ科・カヤツリグサ科の植物の穂に寄生する菌が原因で、穂に黒いツノのようなものが見られ、この麦角が発症した穀物には毒が発生しているため、人・家畜が口にすると中毒症状を起こし、手足の壊死・精神異常・意識不明・死亡することもあり、非常に危険。ソルガムにも発生する。日本でソルガムを栽培する場合、「食用」ではないので、あまり関係ないが、知っておきましょう。
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