アワノメイガ
目次
アワノメイガについて性質抑制栽培についてアワノメイガに効果のある薬剤関連記事スポンサーリンク
アワノメイガについて
ツトガ科ノメイガ亜科の蛾で、
イネ科の植物を食い荒らす
害虫。
トウモロコシ・キビ・アワを狙います。特にトウモロコシ栽培者から目の敵にされる。ネットでは、憎悪とある種の親しみ(よく見かけるという意味)を込めて「阿波野さん」と呼ばれますが、「アワノメイガ」は「アワ」「の」「メイガ」ではなく、「アワ」「ノメイガ」なので、間違いっちゃ間違いです。
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性質
冬を幼虫の状態でイネ科植物の茎の中で過ごし、春になると、這い出して成虫(蛾)となります。この蛾が春から初夏にかけて「卵」をトウモロコシの葉っぱの裏に産みつけ、この卵が孵って、茎に穴を空けて侵入し、この被害がピークに達するのが8月。
農薬は穂が出るまでには
アワノメイガの卵が孵って、幼虫がトウモロコシ内部に入り込んでしまうと、農薬は効かなくなります。トウモロコシを育てる本を読むと、「穂が出てから農薬を撒く」と書いてあるのですが、これは「普通に育てていると、穂が出る頃に農薬を撒くとよい」という程度の話で、内部に入る前にシャットアウトするためには、トウモロコシの穂がどうこうではなく、アワノメイガの状態如何ということです。日々葉っぱをチェックして、農薬のタイミングを探るのが賢明、かつ、早めの散布が吉です。
入る場所
茎に穴を空けて入り、しばらく食べると、また出て行くというのを繰り返します。なので徐々に穴が大きくなり、一目で「あぁ、やられてるな」と分かります。また、とうもろこしの実のヒゲが出ている穴から入るのでヒゲにも農薬をやります。この穴から入ると「実を食べられる」のは確定です。
●アワノメイガは雄穂に誘われて来るので、雄穂を取り除くと被害が減ります。雄穂を受粉に必要な量だけ残して取り除くんですが、見極めが難しく、上記にも書きましたが、問題はアワノメイガの成長・活動のタイミングであって、トウモロコシの都合ではないです。判断は難しい。
抑制栽培について
トウモロコシでは、抑制栽培がされます。一般的なトウモロコシでは春に植え付け、夏に収穫ですが、夏に植え付けて、秋に収穫するという方法です。
夏の植え付けといってもお盆過ぎてからの植え付けで、アワノメイガの被害を避けられます。ただし、収穫する実は小さくなりますし、それでもアワノメイガの被害があることすらあります。
春から夏に掛けては
ジャガイモや
トマトを育てて、トウモロコシは抑制栽培で夏に植えて秋に収穫というのが畑の都合からいうと理にかなっているのかも。抑制栽培に適した品種も出ていますので、トウモロコシのアワノメイガ対策として、抑制栽培を一考してみてください。
アワノメイガに効果のある薬剤
デナポン
雄穂が出はじめたと、雌穂が出はじめた時にその穂に散布します(アワノメイガは穂が好きなので)。デナポンは殺虫剤というよりは「忌避剤」といった感じで、トウモロコシの内部に入り込まないように「穂」に散布します。穂が出きってから散布すると遅いです。
デナポンで忌避しても、近くの草むらにアワノメイガが逃げ込んで、農薬の効果が消える3週間後にまたやってくるので、この草むらを除草しておくといいです。
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