サツマイモの育て方

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サツマイモ(甘藷・唐芋・琉球薯)

サツマイモ
科名ヒルガオ科
属名サツマイモ属
学名Ipomea batatas
別名甘藷・唐芋・琉球薯
みずやり水控え目
場所外の半日蔭
難易度中級者向け
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開花
植え
肥料

サツマイモの育て方

サツマイモの育て方
文章の修正サツマイモはヒルガオ科サツマイモ属の一年草扱い植物。チッソを固定する細菌を持っていて、土の中にチッソを取り入れて生育できる(蓮華並みの窒素固定力)。といっても毎年植えていれば肥料は不足する。実際にはチッソだけでは十分収穫に足るほど育たないので肥料は必要。現在一般的に流通している品種は病害虫に強い品種が出回っているため気にする必要はないが、ネコブセンチュウだけは注意。
まとめ
●5月6月に挿し苗を植える。
●植えてしばらくは水をしっかりとやる。
●植えて3週間後に肥料をやる。
●8月から10月に収穫。
●収穫後に熟成させると甘くなる。

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サツマイモの管理場所

文章の修正必ず日当たりで
日当たりが悪いと収穫量がガタっと減ります。さつまいもは自分で作った栄養を芋に流転しているためです。日当たりはさつまいもの味に重要な意味があります。場所がないのであれば、日当たりを考慮したうえで斜めに支柱さして、ネットを張って、つるをグリーンカーテンのように仕立てる方法もあります。ただし、さつまいものつるはネットに絡まないので、随時自分でつるをネットに絡ませていく手間が必要です。

サツマイモの肥料

文章の修正肥料
元肥として植え付け時に肥料をやる、とする人もいますし、不要だとする人もいます。前の作物の肥料があるから、さし当たってやらない方がいいとも。ケースバイケースで判断します。市販の培養土には肥料が入っているのでこれで十分です。
●肥料が多いとツルだけが伸びる。肥料は控えめにするか、基本的には無肥料。

芋用の肥料がある
サツマイモはチッソを取り込む力があるので、チッソが多い肥料をやるとツルボケといって、葉っぱばかりが育って芋が出来ないことがあります。そこで肥料はサツマイモ専用肥料や「いも、まめ専用肥料」といった芋用に配合されたものを使うといい。

サツマイモの栽培計画

文章の修正栽培計画
霜が降りなくなってから苗を植え(5月上旬~6月下旬)、生育する適温は25度から30度。植え付けは最高気温が20度以上になってからが好ましい。霜が降りる前に収穫します(8月~11月上旬)。サツマイモは南国の植物で、芋を貯蔵するときも冷蔵庫では冷温障害が出ます。(13度が限界。糖度が上がれば8度まで可能。どっちにせよ、冷蔵庫では腐る)
●関東でも5月のゴールデンウィークに霜が降りることがたまーにある。
●スーパーでさつまいもを買ってきて、芽出しして栽培も可能。
●茎は一晩水につけて吸わせておくと活着しやすい。

サツマイモの作業

挿し苗作り(1月〜5月)

文章の修正挿し苗
一般的には5月6月に店舗で買うが、1月から5月に挿し苗を作ることも可能。発芽には18度&湿度60%〜80%が必要で、水につけたり、濡れたキッチンペーパーに包んでいると発芽する。というか、そこまで水に関しては必要ではなく、温度さえあれば発芽してくる。つまり水につけなくちゃいけないってわけでもなく、芋の内部の水分だけでも発芽するには十分。発芽までは4日から7日。発芽したら、日光にあてて肥料をやるとツルが伸び、これを切って5月以降に植える。種芋ごと植えると種芋が太って小芋ができなくなるので、必ずツルを植える。
もう少し詳しく
48度の水に40分つけると発芽しやすい。発泡スチロールの入れ物に土を入れ、空気穴を空けた透明なビニールに張ってミニ音質を作る。温度は32度を維持すると発芽し、40〜45日育てると葉っぱが7枚か8枚になったら、地面から2枚の葉っぱを残してツルを切る(5枚〜6枚のツルになる)。このツルを日陰に置いていると根が出る。これを畑に植え付けます。
●挿しツル作るは意図的に肥料をやって「ツルボケ」を起こす作業。
●1月にコタツやヒーターで芽が出たものを4月にビニールトンネルでツルボケさせて5月に植え付け。20cmくらいのツルを植え付け。

挿し苗を買う(4月〜6月)

文章の修正挿し苗を買う
春にサツマイモの苗がHCなどで販売される。苗というよりはただの「茎」。これを土に挿していると根付きます。もしくはちゃんと発根したものを買って植え付けをします。植え付けは5月から6月。

苗は大体4月下旬から5月に流通し始める。4月に流通し始めるが、実際に植え付けに適しているのは5月以降。ところが、我慢していると5月6月には売り切れているので、狙ってる品種があるなら予約して買った方がいい。

販売している苗は地域によってかなり違う。
●植え付け適期にツルが10本1束か25本1束で売られているのでこれを買って植える。それ以前に早い時期に種芋の苗を売っていて、これを栽培してツルを伸ばしてツルを取るが、ツルを伸ばすのに温度と肥料が必要で面倒なのでツルを買った方がいいです。
●ウィルスフリー苗は既存のウィルスには感染していない苗でちょっと高い。
●割引苗はやめといた方がいい。
ホームセンターは早めに苗を出す。そしてそれが早くに売り切れる。

土づくり(4月〜6月)

文章の修正用土
弱酸性の土を好む。硬い土だと芋ができにくいので深さ25cmを掘り返し、1㎡あたり3Lの堆肥腐葉土を入れて、元肥として窒素1:リン10:カリ10くらいの窒素の少ない肥料を1株につき50gを撒いて混ぜて土を作る。
市販の培養土か、さつまいもの培養土というのもある。自作する場合は赤玉土か黒土7堆肥か腐葉土3を混ぜたものに化成肥料を少々混ぜる。
●さつまいもは痩せ地でも育つ、といっても堆肥(か腐葉土)を毎年足してあげないと地力が落ちて年々収穫量が落ちます。
●土が硬いとゴボウのようは細いイモになる。
●チッソばかりだとツルボケを起こします。
●意外とカリウム要求量が多い
●土の通気が悪い・窒素が多い・過湿になると芋が全くできないこともある。
●前の作物の肥料が残っているとツルボケしてしまう。
●前の年にラッカセイを作っているとネコブセンチュウ・苗立ち枯れ病が発生しにくい。

畝を作る(4月〜6月)

文章の修正畝を作る
畝間60cm、高さ30cmの畝を作ります。畝を高くつくることで「水はけ」をよくします。サツマイモは乾燥気味を好むので畝は高いほうが良いです。株間30~40cm。畝に沿って(=通路に沿って)挿すと、ツタが伸びた時に隣のサツマイモのツタと絡まってツタを巻く時、面倒になるので畝に直角に(=通路に向けて)挿すって人もいる。
マルチングをすると雑草避けにもなるし、土中の気温が高くなり南国育ちのサツマイモの生育を促します。
●熱帯系の植物で地温が低いと生育しないので黒マルチをするといい。

挿し苗を植える(5月〜6月)

文章の修正大根と吸収根
挿し苗を畝に植える。肥大根(イモになる根)になりやすいのは展開葉(一番先の葉)から3〜5節で、これ以下の節は吸収根(イモにならない水を吸い上げる根)になりやすく、葉も枯れやすい。この3〜5節を土中に植えるようにするとよい。植える方法はサツマイモの水平植えサツマイモの船底植えサツマイモの斜め植えサツマイモの垂直植えなどがあるので、そちらのページを参考にしてください。

サツマイモにはツルを植えると、シナシナだった葉っぱがそのまま枯れがち。枯れた葉のツルから出た根は3〜5節であっても吸収苗になりがちで、芋にならない。
根出し
ツルを植える前に2、3日水につけて、毎日水を入れ替えていると、根が伸びてくる。3mmほど根が出たら、そのまま植えると葉っぱを維持したまま活着させることもできる。植えた後に株元を籾殻などでマルチングして蒸発を防ぐといいです。
●「らくらくイモヅル植え器」なんてのもあります。
●葉を枯らさずに活着させるには、ツルを植え付けるときに土が泥状になるまでしっかりと水をあげるといい。普通の土に挿したらシオシオになるがそれで枯れるってわけではないが、収量は減る。
●ツルが根づけば新芽が出てくるが、元の葉っぱは乾燥すれば枯れがち。枯れても根付いてさえいれば葉が出てくるから気にしない。もちろん枯れない方がよく収穫できる。節を多く植えた方が1株あたりたくさん収穫できる。
●節の詰まったツルを植えるといい。
●ツルは20cm前後が適している。
●5月6月に植えたツルの地上部が枯れ込んでも復活する可能性はあるが、復活しても収量は十分ではないので、新しいツルを植えた方がいい。
●ポット苗は根を半分切って植える。色の違う赤い根は取り除く。赤い根は取り除かないと芋ができない。
●種芋をぶっこむ「トンボ植え」ってのもある。トンボ植え害獣に食べられる。

土嚢栽培など

文章の修正土嚢栽培など
土嚢栽培・買い物袋・レジ袋栽培なんてのもある。小さなスペースでも栽培は可能。

水やり(植え付け後)

文章の修正植え付け後の水やり
植え付けしてしばらくの時期(2週間から3週間)、乾燥気味だと芋が丸くなり、小さくなる。これは根を伸ばす時期(植え付け後2週間から3週間)に水が少なく、根が伸びないためで、最初期はしっかりと水をやって根を伸ばさせる。
●十分に根が伸びた後は乾燥気味の方がよい。畑の場合は様子を見つつ、水やりをする。鉢植えの場合は、土が乾いたら水をやる。
●25度以上にならないと生育しないので、それまでは生育が鈍い。
●植え付けして30日しても芽が動かないのは苗立ち枯れ病かも。抜いてみて様子を見て、新しいツルを植え直す。

追肥(植え付け3週間後)

文章の修正追肥
植え付けをしてから三週間立って、つるが延びてきたら、追肥をします。窒素はサツマイモ自身が空気中から取り入れるので、カリとリンが多いものをやります。サツマイモ用の肥料があるのでこれが便利です。
●ツルボケ気味だと芋が筋張りがち。

土寄せなど
追肥をしたあと、溝の土を畝に乗っけます。これで畝は更に高くなり、水はけがよくなり、深くなった分だけ土に空気が入りやすくなり、サツマイモが大きくなりやすくなります。また畝に生えかけた雑草を土で覆い隠して雑草避けにもなります。これは収穫まで何度か行います。

ツル増し(6月)

文章の修正ツル増し
5月に植えたものの苗がツルが伸びる。すると6月頃には、挿し苗にできるほどになるので、挿し苗が枯れて畑に穴ができたら、ここからツルを切って挿して株にする。もしくは新たに挿し苗(ツル)を買ってくる。

つる返し(6月〜10月)

文章の修正つる返し
サツマイモはつるを伸ばし、つるが土に触れるとそこから根が出て、サツマイモが出来ます。これを放置しておくと畝に意味がなくなりますし、一株に出来るサツマイモの数は増えますが、1個あたりが小さくなります。
そこで伸びたツルを元の畝の上に返します。これを「つる返し」と言います。これをするとスカートを捲り上げたようなミットモナイ感じになりますが、正解です。
●つる返しが難しいほど生育したのなら切る。
●サツマイモの茎は食べられる。
●つる返しは肥料のやりすぎたときにも効果があります。つるボケしていたら、二回ぐらいやっておくと何とか収穫できるかも?

肥料を切る(植え付け後2ヶ月か2ヶ月半後)

文章の修正肥料を切る
植え付けてから4ヶ月から5月で収穫する。この収穫までの後半以降…植え付けして2ヶ月から2ヶ月半位以後…は肥料(=窒素)を切らせることで芋が肥大する。窒素は葉っぱが茂る要素で、肥料を切って新しい葉っぱが1週間に1枚程度しか出ないくらいに、抑える。肥料耐性のある品種は多少窒素があっても大丈夫だが、基本的に肥料を減らすことで収量が増える。
●肥料を切らないと芋が大きくならない。昨年の作物のときに肥料が残っていると、サツマイモを栽培すると肥料が切れずに芋がならない。

収穫(8月〜11月)

文章の修正収穫は霜が降りるまでに
品種によっては8月下旬から収穫できますが、普通は10月前後。霜が降りると枯れますから、それまでに行います。ツルを切って取り除き、マルチを外し、掘り出して収穫します。

収穫して3週間〜1ヶ月は熟成させないと、デンプンが糖にならず甘くない。熟成していないとほんのり甘い程度。洗わないで天日干しするがよいとされるが、軽く洗って土を落として、ちゃんと乾かしてしまってから冷暗所で保存でもいい。
●収穫を遅らせ、完熟させるとデンプンが増える。ベニアズマなどのもともとデンプンの多い品種では必ずしも美味しくならず、高系14号は長く畑に埋めていると木質化して硬くなる。
●余ったツル・葉の処理は草刈り・草取り・落葉清掃で出たゴミの処理を参考に。サツマイモのツルはなかなか腐らず、分解されにくい。燃やすのが早い。
●イモだけじゃなく、地上部も食べられる。食べるのはツルじゃなくて葉柄。皮を剥いて似てもそれだけでは繊維質が残って食べにくいので、重曹を入れた湯で1分30秒ほど下茹でするといい。荷過ぎると溶けるので注意。茹でたら冷水にさらして冷やし、水を切る。それから料理。

サツマイモの病害虫

文章の修正病害虫
アブラムシ・ハスモンヨトウ・コガネムシの幼虫・ネキリムシ・ハダニ・黒斑病、つる割病、コナジラミ、カタツムリ、ウィルス病など。
●サツマイモ基腐病
●タヌキも食べる。
●イノシシが掘り返して食べる。
●苗立ち枯れ病になると根が黒くなって腐る。植え付けて1ヶ月経っても成長しないなら苗を抜いてみる。
●センチュウ…ネマトリン
●アブラムシが発生すると、新芽の汁を吸って葉っぱが縮む。
●コガネムシにはダイアジノン粒剤かゾルを。ゾルの方が長く効く。被害がみられないなら使わなくてもいいが。
●ツル割れ病対策に苗を植える前に消毒しておくといい。
●ウィルス病…モザイク状の模様が葉っぱに出て、徐々に弱っていく。サツマイモの場合は枯死に到る前に収穫が来るので収穫自体はできるので致命的ではないが、収穫量は明らかに少なくなるし、収穫した芋も感染しているため、その芋を種芋にすれば、出たツルも感染している。治療方法はなく、また、他の株にもガンガン感染するので発見次第、廃棄した方がよい。ウィルスフリー苗を使うことで予防できるが、アブラムシなどによっても感染するので、完全な予防はできない。

特徴・由来・伝承

文章の修正アサガオやヒルガオの仲間っちゃ仲間。似たような花が咲きます(暖地じゃないと見れない)。サツマイモの食べる部分は「塊根」でつまり「根」。ジャガイモの食べる部分は「塊茎」でつまり「茎」。米より単位面先あたりの収穫量が多く、栄養価も高い。保存は米の方が長く持つが、それでもサツマイモも管理さえうまくすれば1年持つ。
●ジャガイモはジャガイモに日が当たるとソラニンという毒が出来るが、サツマイモには無い。
●1株から500g〜1kgほど収穫できる。

たまに地方品種が出回っているのを見かけることがあるけど、品種によっては病害虫に弱いものがあるので、地元で育てている人から良く話を聞いておかないと全く取れなかった、なんてこともあるかも。

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