サツマイモの斜め植え
目次
サツマイモの斜め植えとは 斜め植えのメリット 斜め植えのデメリット手順 苗を買って、水につける 土を作る 畝作り・ビニールマルチを張る 苗を植える 水をやる関連記事スポンサーリンク
サツマイモの斜め植えとは
サツマイモは茎を土に挿していると発根して、株になります。これは
栄養繁殖(=
栄養系)で俗に言う「
クローン体」です。だから親の性質をまるまるそのまま受け継いでいるという非常に便利なものです。
それはともかく。
サツマイモには幾つかの植え方があります。水平植え、斜め植え、船底植え、垂直植えなどなど。それぞれ利点とデメリットがあります。
斜め植えは短い苗で効率よく収穫するためのもの。茎が長くても斜め植えはできますが、茎が長いならば、水平植えや船底植えが適しています。
プランター栽培するのであれば、長い茎のもので、水平植えか船底植えがいいです。
斜め植えのメリット
斜め植えのメリットはまず、マルチが使えることです(斜め植えと垂直植えだとマルチをかけても植えやすい)。マルチとは畝にビニールを被せてること。ビニールに穴を開けてそこにサツマイモの茎を差し込みます。これが水平植えや船底植えでは出来ません。
サツマイモは乾燥に強い植物ですが、それでもあまりに乾燥すれば当たり前ながら枯れます。水平植えの場合は根の位置が全て同じなので、この位置に水が来なくなると株全体が死滅します。斜め植えは茎を斜めに挿して、深くまで根が入り込んでいるので、水平よりは乾燥に強いです。
短いタイプの斜め植えは収穫が早く、粒が大きくなります。
サツマイモ栽培の
初心者は水平植えを。でも斜め植えが一番一般的です。一般的なのは短い茎を
マルチングして割り箸などで穴を開けてスポスポ入れていく方法。「らくらく芋づる植え」という、サツマイモの苗をマルチの上から植えやすい器具もあります。
短い茎をスポスポ入れていけばいいので、簡単。長い茎は植えやすくは無い。
短い茎だと場所を取らないので、植えやすい方法です。畝が小さい、畑が狭いなど限られた状況なら便利。
斜め植えのデメリット
長いタイプの斜め植えの場合は、水平植えのメリットである「大体同じ大きさになる」というメリットが受けられません。収穫に大小があります。
短い茎で植えると、1株辺りの収穫は減ります。しかし、植えやすい方法です。他の植え方では植え付けに非常に時間がかかりますので、コスパと時間等の効率ということを考えると収穫が少ないというのは相殺してあまりある程度のことです。
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手順
苗を買って、水につける
春に苗が束になって、
ホームセンターで販売されています。これを植え付け前に2日〜3日水につけておきます。水を吸い上げて、葉っぱがシャキっとなり、根がちょっと出てきます。葉っぱが枯れるとその根本から根が出てこなくなるので、根を出させてから植えると、安定して収穫できるようになります。
水はまめに入れ替えて、清潔にしておきましょう。
土を作る
25cmの深さで土を掘り返し、そこに
堆肥や
腐葉土を元の土に比べて約30%の割合で混ぜ込み、土をふわふわにします。堆肥や腐葉土は一般的にホームセンターで販売されています。
その後、1株につき50gの化成
肥料を加え、よく混ぜ合わせて
用土とします。できるだけ用土を1週間ほど寝かせると、土壌中の成分が均一になり、苗の成長に良いですが、それまで待つ必要はありません。
畝作り・ビニールマルチを張る
用土を穴に戻し、幅60cm高さ30cmの畝を作ります。そして、畝の上に黒いビニールマルチを張ります。サツマイモは熱帯系であり、地温が高い方が生育に有利です。黒いマルチを使用することで、地温を上げる効果があります。ビニールマルチは、黒いものを選ぶようにしてください。
苗を植える
らくらく芋づる植え器の先に、サツマイモの苗を茎を引っ掛けて、それをマルチから斜めに突っ込みます。植え器の先はマルチを破りやすくなっていて、そのまま突っ込めばいいです。
器具がないなら、マルチに穴を空けて、割り箸などを斜めに突っ込んで、土に穴をあけて、その穴に手で苗を突っ込みます。
根は葉っぱがついた茎の根本から出てくるので、これが土中にあるようにし、葉っぱが地上部出ているようにします。
株同士は30cm〜40cm空けましょう。
水をやる
あとは、水をやって完成です。
この後の栽培は
を参考にしてください。
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