矮性…小さいタイプの種、もしくは矮化剤で小さくしたもの

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矮性とは

矮性:矮性とは
本来の大きさよりも小さい状態で、成熟することを指します。このページでは園芸業界での矮性について書いています。
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矮性には2種あります

薬品による矮性

矮性のうち薬品によって小さくまとめられているものは、しばらくすると効き目が切れて本来の大きさに育ちます。大抵は最初の年は小さくまとまっていたけども、翌年からは・・・というケースが多い。

例えば、ケイトウの矮性処理のものは最初の年は小さいままですが、こぼれ種から生える翌年以降は背が高くなります。

他にもハイビスカスポインセチアがそうです。これらを越冬させると翌年の春からは背が高くなります。となると、不恰好になってしまい、「なんか違うなぁ」「育て方が違うのかなぁ」と不安になりますが、間違ってません。それが本来の姿です。

矮化させる薬剤もあり、一般家庭では利用されることはほとんどないです。
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遺伝的な矮性種

遺伝的に小さく育つ品種もあります。例としてはウツギに対するヒメウツギなどです。品種改良でも矮性は生まれ、遺伝的に矮性のものは、薬品が理由ではないので、来年も矮性のままです。

ただし園芸品種で種をつくり、その種をまいても親の性質を受け継がないので、子株は矮性ではないってことはあります。
矮性種でなく薬品で矮化しているのに、「矮性種」と書いていることもあるので、ややこしいです。このあたりは園芸業界の「いいかげん」なところ。来年も継続して栽培することを前提として植物を販売してないんですよね。

徒長について

茎と茎の間が詰まることを「矮化」というのに対して、茎と茎の間が空くことを「徒長」といいます。徒長は本来よりも、間延びした状態でこれは、日光不足・水が多い・肥料が多いなどの理由によっても発生します。

なぜ矮性処理(矮化)するか

矮性:なぜ矮性処理(矮化)するか
矮性処理(矮化)は薬品で小さくすることが多いという話を書きました。では、なぜ矮性処理するのか?です。

草丈の高いゴテチャ(ゴテチア)は草丈が高いままだと、風で倒れてしまいやすいです。そこで矮性処理することで小さくまとまって風にも強くなるという利点があります。が、大抵は「見た目」です。

矮性処理というのは、要は「茎が伸びないようにする」ものです。結果的に、葉っぱと葉っぱの間が短くなり、同じ株なら、矮性処理しているものの方が、ギッシリ葉っぱが生えているように見えるんです。

これ、よく考えたら不自然なんですよね。植物ってのは、日光を捉えるために、葉っぱが交互交互に出ていることが多いです。そうして、降り注ぐ日光を完全に捉えようとしているのです。しかし、葉っぱと葉っぱの間隔が短くなれば、不要に葉っぱを伸ばしていることになります。それに、このサイトの育て方でも良く見ると思うのですが、葉っぱが多いと風通しが悪くなり、風通しが悪いと病気害虫が発生しやすくなります。それでも大事なのが見た目。ってことです。
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