ケイトウ(鶏頭・セロシア)の育て方…こぼれダネで生えてくるくらい強いです

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ケイトウ
目次
ケイトウ(鶏頭)とは?
水やり
肥料
植え付け
管理場所
病気・害虫
関連記事
学名や栽培スケジュール
最終更新
植物名
ケイトウ
科名
ヒユ科
属名
ケイトウ属
学名
Celosia
別名
鶏頭・セロシア
耐寒
5度
水やり
水控え目
場所
外の日なた
難易度
初心者向け
ケイトウの開花時期…種まき時期…植え付け・植え替え時期…肥料時期…月別スケジュールです。
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ケイトウ(鶏頭)とは?

ケイトウはヒユ科の非耐寒性の一年草。春にまいた種や植えた苗が夏から秋にかけて咲きます。よくお墓の花に使うので、種が散って墓の近くにケイトウが生えているように、基本的に頑健で育てやすい植物です。

若干蒸れに弱く、あまり葉っぱが密生していると風通しが悪くなって花・葉っぱがグチュグチュになって腐ってしまいます。水を控えるか、それが出来なければ葉っぱをむしったり、切り戻しをして風通しをよくします。

種まきから栽培するならケイトウの冬越し?と種子の採取と種まきと発芽条件を参考にしてください。

特徴・由来・伝承

ケイトウ:特徴・由来・伝承
鶏のトサカに似ていることから「鶏頭」→「ケイトウ」という名前となりました。このイメージは世界的に共通するのか、英語では「a cockscomb(鶏のとさか)」です。

お盆や彼岸にお墓にケイトウを供えるので、種がこぼれて翌年ケイトウが花を咲かせることがあります。そのくらい頑健で、育てやすい植物です。

ケイトウというと、花がウネウネとしているものが一般的です。あれは花が石化したものです。石化とは本来植物の先に一つあるだけの生長点が複数存在する状態で、石化が遺伝的に固定されたものです。
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水やり

庭植えの水やり

こぼれダネで生えてくるくらいなんで、ケイトウを庭植えにした場合は雨だけで十分です。ただし夏に日照りが続くなら庭植えでも水をやってください。また、植え付け直後〜1週間か2週間以内は根が土に張っておらず、乾燥しやすいので水をしっかりやってください。

鉢植えの水やり

ケイトウを鉢植えしたら、鉢の土が乾いた鉢底から水がしみ出すくらいに水をやってください。鉢植えの水やりは、たっぷりやって、乾くまで水をやらないようにします。「水のやりすぎ」は量ではなく、水やりの間隔です。絶え間なく水やりをしていると、雑菌が繁殖して根腐り、立枯病、灰色かび病で枯れてしまいます。

できるだけ、花に水が掛らないようにしてください。ケイトウの花に水が掛るとスグに種を作ろうとしぼんでしまいますし、花が汚くなります。

鉢植えは乾燥しやすいです。水が切れ気味だと下葉から枯れてきます。春は晴れたら水をやり、夏は朝と夕方の二回水をやりましょう。

肥料

肥料が多いとケイトウの葉っぱが大きくなりますので、肥料は控えめにする方が花と葉っぱのバランスが良く育ちます。鉢植えの場合は二週に一回、薄い液体肥料をやる程度にしておきます。庭植えの場合は、肥料は不要です。ツボミができたら肥料はやめるといいです。

植え付け

時期

ケイトウの種をまくか、苗を植えるかします。種捲きは4月~5月。苗の植え付けは4月~6月前後にします。店には早めに出回りますが、寒さに弱いので、霜が降りなくなってから植えてください。少し、遅く…6月植えることで草丈が低いままで開花する。その方が格好がいいです。

用土

土質はこれといって選びません。市販されている培養土で植えてください。自作する場合は赤玉土腐葉土4を混ぜたものを使います。必ず新しい土で植えてください。

庭植えの場合は庭を掘り返して、苦土石灰で中和して、2割か3割の腐葉土・堆肥を混ぜて、土作りをします。

植え付け方法

大きく広がる品種は8号〜10号鉢で、それ以外は6号前後の鉢に1苗を植えます。ケイトウは根が切れたり傷つくと生育不良を起こしますので、苗を植える時は土を崩さず、根をほぐさないようにしてください。

鉢植えは鉢底に鉢底ネット(鉢底網)を敷いて土を流れ出ないようにして、鉢底石(軽石)を2センチから3センチほど入れ、その上に土を入れて苗を入れて、隙間に土を入れます。鉢を揺らすと、また隙間が出来るので、隙間ができなくなるまで繰り返します。

植え付け直後は根が張るまでは特に乾燥させないように気をつけてください。

庭植えの手順

過去2年の間にケイトウを植えた場所には植えないようにします。また、一旦、植え付けると移植は出来ません。

庭に深さ20cm〜30cmの掘り、苦土石灰を1平方mあたり100g〜150gほどまいて中和させます。1週間で中和し終わるので、1週間後に掘り出した用土に腐葉土か堆肥を3割ほどと化成肥料を混ぜて、土を戻してケイトウの株を入れて、隙間に用土を入れて最後に水をやって完成です。

苗の土は落とさず崩さず、根を傷めないようにして植え付けてください。根を傷めると生育不良を起こして枯れてしまいます。

株間は品種によって違う。良く枝分かれするタイプは30センチほど空けます。小さいものは10センチから20センチ。少し密生させた方が見た目が良いが、風通しが悪くなって病害虫が発生しやすくなるので、気をつけてください。

一年草ですがこぼれ種で、翌年も咲きますので、来年以降に意図せず生えてきて、邪魔なら引っこ抜く覚悟を持ちましょう。

管理場所

日光を好みますので、日当たりのいい場所で管理してください。生育温度は15度から30度。日当たりで育てていれば、これといった問題なく育ちます。このページの例画像になっているケイトウのようにあまりに密生していると花が蒸れて、グチャグチャっとなり、葉っぱも汚くなってしまいますので、梅雨から夏に掛けては、風通しの良い場所で管理すると良いです。

霜が降りる頃には寒さで枯れてしまいます。

相対的短日植物

ケイトウは日が短くなる時期(夜の時間が長くなる時期)に花芽をつける植物です。このような植物を短日植物と呼びます。ただし、ケイトウは相対的短日植物(量的短日植物)で、これは日の長さに関係なく花芽をつけるが、日が短い方がその時期がより早まる植物のことです。

4月に種まきをすると大きく育ってから…夏至(6月下旬)を迎え、それ以降に花が咲くので草丈が高くなります。反対に6月とか7月くらいの遅くに種まきや苗を植えると、草丈が低い状態で花が咲いて格好がいいです。

病気・害虫

アブラムシハダニ、立枯病、灰色かび病が発生します。
アブラムシやハダニはオルトランで予防し、それでも発生したら薬剤で早めに駆除します。立枯病、灰色かび病は乾燥気味に管理し、風通しがよければ発生しません。
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