ハゲイトウの育て方
目次
ハゲイトウとは?水やり肥料植え付け・植えかえ・種蒔き管理場所・日当たり病気・害虫関連記事学名などの基礎データ
最終更新- 植物名
- ハゲイトウ
- 科名
- ヒユ科
- 属名
- ヒユ属
- 学名
- Amaranthus tricolor
- 別名
- 雁来紅
- 耐寒
- 5度
- 水やり
- 水を好む
- 場所
- 外の日なた
- 難易度
- 中級者向け
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ハゲイトウとは?
ハゲイトウ(葉鶏頭)は
ヒユ科ヒユ属(アマランサス属)の
一年草。夏に葉が色づいて、秋になるとこの葉の色がさらに鮮やかになります。花を鑑賞する
ケイトウ(
鶏頭)の仲間ですが属が違う別属別種にあたります。一年草なので冬には寒さで枯れますが、細かい
種子が飛び散って、簡単に
こぼれダネで増えます。
ハゲイトウは品種によっては2mほどの大きさになります。一般家庭にとってはかなり大きく、しかも真夏に見ると暑苦しい色かもしれませんが、派手でなにより夏の暑さに負けない便利なガーデニング材です。
草丈60cm〜2m…品種による
特徴・由来・伝承
葉鶏頭(ハゲイトウ)の
学名はアマランサス・トリコロール。アマランサスというとお茶や五穀米やクッキーなんかに入っています。トリコロールは旧約聖書のヨセフにヤコブが与えた鮮やかな上着のことを指しています。
枕草子にカマツカという表記があります。これがハゲイトウの古名とされます。中国では雁が来るころに色づくので「雁来紅(ガンライコウ=イェイライホン)」という別名も。
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水やり
鉢植えで育てる場合は、土が乾いていたら水をやるようにして、濡れているなら水はあげないでください。ハゲイトウは
水はけの良い土に植えるもので、生育力旺盛で、春から秋に掛けて育てる植物ですから、多湿にはなりにくいですが、多湿になると葉っぱが腐ってしまいます。水のやりすぎに注意します。受け皿に水が溜まっていたら水を捨ててください。
庭植えの場合は自然に降る雨だけでほぼ大丈夫です。夏はさすがに水切れして葉っぱが垂れるかもしれませんので様子を見て
水やりをしてください。
肥料
ハゲイトウは
肥料が多いと品種によっては2m以上になり、肥料を控えることで小さくまとまります。様子を見て調節しましょう。
庭植えするなら植え付け時に土に
堆肥・肥料を混ぜておきます。鉢植えの場合は市販の
培養土を使えば、培養土に最初から肥料が入っています。その後は状況を見て、生育期間に二週に一回程度、液肥をやるか、月に一回、緩効性固形肥料をやります。大きくなるようなら控えます。
植え付け・植えかえ・種蒔き
植え付けの注意…直根性です
ハゲイトウは一本太い根が生える直根性で、この根が傷つくと生育不良を起こして枯れてしまいます。苗を植え付けするときも、根が傷つかないようにポットの土を崩さないで植えます。ある程度大きく生育したら、もう植え替えは不可能です。庭に育った株を植え替えることは出来ません。
時期
5月〜8月に苗が出るのでこれを植えます。もしくは5月〜6月に種まきして苗を作って植え付けます。一年草なので植え替えることはないです。
種まき
種蒔をするのならば、5月以降に行います。ハゲイトウの発芽気温は25度と高く4月に撒いても意味がありません(発芽しないわけじゃない)。適当に撒いて土を5mmほど被せます。分厚く土を被せると光が遮られて発芽しにくいです。もしくはポットにタネをまいて苗を作ります。
用土
鉢植えにする場合は花と野菜の土(培養土)を使います。自作する場合は
赤玉土6
腐葉土4に化成肥料を混ぜたものを使います。ハゲイトウは肥料を必要とするので、庭植えする場合は、庭の土に堆肥と化成肥料を混ぜてから植えてください。
庭植えの手順
ハゲイトウは一本だけ植えるものではなく、群生させて楽しむものです。
庭の土を25cm〜30cmほど掘り返して、堆肥を元の土に対して2割〜3割混ぜて、さらに化成肥料を少量混ぜて
用土とします。ここに苗を植え付けていきます。株間を20cmほど空けて複数株を群生させます。苗を植えるのが結局は安上がりですが、種蒔でも十分です。苗の土は崩さないで植え付けてください。
鉢植えの植え付けの手順
7号〜8号に1苗を植えます。
鉢底の穴を鉢底ネットで塞ぎ、その上に鉢底石を2cm敷き、その上に用土を少し入れてから苗を入れ、隙間に用土を入れていって、最後にしっかりと水をやって完成です。
支柱を立ててくくる
背が高くなってしまったら支柱を立てて紐でくくります。
管理場所・日当たり
日当たりから
半日陰の場所を好みます。墓場のカンカン照りのところで生育するくらいですから、真夏の暑さに強いです。他の植物が育たないような夏に日光が当たって暑い場所に植えてしまいましょう。
病気・害虫
ナメクジ
梅雨時期を中心に春から秋にかけて水はけと風通しが悪いと発生しやすい。葉を食べ、ヌラヌラと光る跡を残します。優秀な誘引駆除剤があるので、散布するとかなり発生を抑えられます。
ヨトウムシ
土の中に住み、夜になると地上で葉っぱを食べる。葉っぱが齧(かじ)られているのに犯人が見当たらず、糞だけが残っているならヨトウムシ。土に散布して駆除する薬剤があるので使いましょう。
立ち枯れ病
土中に菌が潜んでいて、これがはびこってハゲイトウの茎をつまらせて枯らせる。連作すると発生しやすく、一度発生すると殺菌しないと来年も発生する。
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