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ススキ(薄・芒・カヤ)の育て方

TOP > イネ科 > 管理
ススキ
目次
ススキとは?
管理場所
水やり
肥料
植え付け・植えかえ
剪定・切り戻し
特徴・由来・伝承
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学名などの基礎データ
ススキの開花時期…植え付け・植え替え時期…肥料時期…月別スケジュールです。最終更新
植物名
ススキ
科名
イネ科
属名
ススキ属
学名
Miscanthus sinensis
別名
茅・尾花
耐寒
マイナス25度〜マイナス20度
水やり
水控え目
場所
外の半日蔭
難易度
中級者向け
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ススキとは?

ススキはイネ科宿根草秋の七草の一つ。春から秋にかけて繁茂し、秋に穂を出す。冬になり寒さに当たると地上部が枯れます。寒さにも暑さにも強く、雑草です。葉っぱの縁で指が切れますので、触れる場合は必ず軍手をします。またススキは非常に大きく育ち、二メートルにもなります。なので、狭い庭には植えない方がいいです。それに頑健で種子でも広がってしまうので、広い場所では広がりすぎて困ります。

タカノハススキやヤクシマススキといった小さめか小さい品種を鉢植えで管理するのが便利です。葉っぱに模様が入る斑入り品種もあります。斑入り品種はカラーリーフとして長期間楽しめます。縦縞の入る「縞カヤ」、横縞の入る「タカノハススキ」は肥料のバランスが悪くなると縞が消えます。窒素過多になると縞が消えるので、気をつけてください。
草丈1m〜2m
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風習謂れ・由来・歴史

最初にまとめ

●頑健な植物で雑草扱い。植えるなら矮性種や斑入り品種を植えましょう。
●庭植えなら植えっぱなしでほったらかし。ただし広がりすぎないように土中に仕切りを。
●鉢植えなら水やりを。夏は朝夕2回。
●鉢植えなら肥料を少量。庭植えなら肥料は不要。
●日当たりで栽培する。暑さも寒さにも強い。
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管理場所

日当たりのよいところで管理します。真夏の直射日光でも葉焼けを起こしません。冬の寒さにも強いです。防寒は不必要です。

水やり

乾燥にも過湿にも強い。

庭に植えた場合は、降雨だけで十分生育します。あまりに日照りが続く場合は水をやります。ほとんど雑草のようなものです。夏の水切れでススキ(カヤ)が枯れるのは滅多にないです。

鉢植えの場合は土が乾いていたら水をやるようにします。少々の乾燥・過湿には耐えられます。あんまりにビチャビチャになると根腐れすることもありますが、滅多にありません。夏は水切れしますので朝と夕方の2回、しっかりと水をやります。鉢が小さかったり、根詰まりしていると2回しても水切れすることがあります。その場合は、半日陰に移動させましょう。

水をやる時は鉢底から水が出てくるくらいにしっかりとやります。

冬の鉢の水やり

冬は地上部がなくなりますが、水やりは控えますが、継続させてください。完全に水を切ると枯れてしまいます。

肥料

肥料は不要です。肥料はやらないか、やっても少量、控えめにしましょう。斑入り品種の場合、窒素過多になると縞が消えます。バランス良い液肥を上げることで予防できます。
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植え付け・植えかえ

時期

植え替えは地上部がない2月〜3月に行います。植え替えの時に株分けをします。苗の植え付けは基本的にいつやってもそう変わりません。そんくらいに頑健なので。できれば苗は春に植え付けましょう。

用土

土質は選びません。一般的な培養土で植え付けます。盆栽にする場合は赤玉土単用にします。赤玉土単用には有機質や肥料をいれないでそのまま植えます。一般的な培養土は有機質・肥料が入っているので、大きく育ちやすくて困るかもしれない。
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庭植え

庭植えにする場合は、深さ20cmほど掘って、植え付けます。有機質(腐葉土堆肥)を混ぜ込んでもいいですが、有機質があると大きくなるので、無理に入れなくてもいいです。
根が広がるので、仕切りを周囲に入れて、予定以上に広がらないように制限しましょう。
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鉢植え

鉢底の穴を鉢底網(鉢底ネット)で塞いで、鉢底石(軽石)を少量入れて、その上に用土を入れ、苗を入れて、隙間に用土を入れて、最後に水をやって完成です。
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株を増やす

種子から増やすのは難しい
秋に出る綿毛を採種して撒くと発芽することもありますが、発芽率が悪いですので、種子からでは無くて苗を植えます。増やすのは株分けです。植え替えのときに、適当にさっくりと割って…手で割れないから刃物で切る。ノコギリが必要なこともあります…それぞれを植え替えます。庭植えでも4年に一回程度は掘り返して株分けした方が風通しよく健康に育ちます。

剪定・切り戻し

5月〜6月に葉っぱを根本から30cm〜50cmほど残して刈り取ります。これは大きくなりすぎるのを防ぐ作業で、やらなかったからといって枯れるわけではないです。矮性種は大きくなりにくいので不要であれば切り戻さないでもいいです。

11月に地上部が枯れたら葉っぱを刈り取ります。そのままでもいいですが、春に枯れた葉っぱと混在するので取り除いておいた方がいいです。
イネ科植物は株の根元に成長点があり、これを切り取ると再生できません。なので、根本をちゃんと残すように刈り取りましょう。

特徴・由来・伝承

イネ科の多年草。ススキという言い方もしますが、カヤ(萱)という言い方も。カヤというのはススキなどの形状の似ているイネ科植物の総称でススキだけを指してはいません。ススキの属するススキ属のラテン語の学名は「ミスカンサス」。

茅葺屋根(カヤブキヤネ)の材料。大昔はススキなど葉を家畜のエサ(飼料)にしていた。集落の近くにはこのススキを生やして定期的に刈り込む場所がありました。これを萱場(カヤバ)と呼ばれました。萱場という名前は地名や人名に残っています。
ススキ(カヤ)は頑健な植物で、毎年生えてくるので、「霊的に強い」植物とされ、神社の夏越の祓いではススキ(カヤ)の葉っぱで大きな輪っかをつくり、その中を通ることで穢れを払う儀式をします。
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