カワラナデシコ(河原撫子)の育て方…種まき時期と手順は?

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カワラナデシコの基礎データ

カワラナデシコ
科名
ナデシコ科
属名
ナデシコ属
学名
Dianthus superbus L. var. longicalycinus
別名
河原撫子
耐寒
0度
水やり
水控え目
場所
外の日なた
難易度
初心者向け
カワラナデシコの開花時期…植え付け・植え替え時期…肥料時期…月別スケジュールです。

カワラナデシコ(河原撫子)とは?

カワラナデシコはナデシコ科ナデシコ属(ダイアンサス属)の宿根草で常緑。秋の七草の一つの「ナデシコ」とはこのカワラナデシコのこと。開花時期は7月〜10月とされるのですが、実際には他の時期にもちょくちょく開花していることがある。日本に自生している植物で日本の気候にあっているので、手間がかからず育てやすい。庭植えにすると基本的に放置で毎年開花する。

花色は白・ピンク・赤などある。色合いも立ち姿も楚々としている。カワラナデシコはひらけた場所で生育して、日光を欲しがり、日差しが当たらないと徐々に消えてしまう。なので、他の植物と混植すると日光を奪われていつの間にか消える。

枝先に花が咲くので、摘芯をして脇芽を出させて花を増やす。
大きさ・草丈・樹高30cm〜80cm
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種まき

種まきからも育てられます。ポットからでもいいですし、庭に直播でもいいです。用土種子をまいて5mmほど覆土して乾燥しないように管理していると発芽します。

春(3月〜5月)に種まきしても開花するのは翌年です。秋(9月〜10月)に種まきすると年を越して春以降に開花するので秋蒔きが一般的です。

カワラナデシコは他のナデシコ類より成長が遅いので、やきもきします。でも、そういうものです。苗で植えても他のに比べると遅いです。

植え替え・植え付け

時期

春(3月〜5月)か秋(9月〜10月)に植え替え・植え付けをします。鉢は1年か2年に一回植え替えをします。植え替えのときに株分けもできます。

用土

一般的な花と野菜の培養土で植え付けます。自作する場合は赤玉土7腐葉土3を混ぜたものを使います。庭植えにする場合は苦土石灰をまいて中和させておくといいです。

赤玉土5腐葉土3河砂2を混ぜたものでもいいです。もしくは一般的な培養土に川砂やパーライトを1割か2割ほど混ぜて水はけをよくしたものがよりよいです。

鉢の植え付け手順

鉢植えの底の穴を鉢底網(鉢底ネット)で塞いで、その上に鉢底石(軽石)を2cm〜3cm入れて、その上に用土を入れて、株を入れて、隙間に用土を入れて、最後に水をしっかりとやります。

ネットはホームセンターでシートで販売しています。鉢底石も同様に販売しています。

庭植え

植え付けの2週間前に深さ15cmほど掘り返して、苦土石灰を混ぜて中和させておきます。植え付けの1週間前に元の土に対して2割ほどの腐葉土を混ぜて用土とします。株は20cm間隔で植え付けていきます。最後にしっかりと水をやって完成です。

管理場所

日当たりを好む。半日陰でも育つのですが、明らかに調子が悪い。室内の日当たりでも育たないわけじゃないですが、いまいち元気がないです。

管理場所は日当たりで風通しがよいところが好ましく、背の高い植物の近くに植えると、影になって徐々に調子を崩しやすい。いつのまにか消えるってことは多い。

冬の寒さに強いのですが、できるなら霜には当てないようにします。鉢植えなら冬は軒下に移動させましょう。
●カワラナデシコは河原・草原・山で人が草刈り、枝打ちをした後に生えていた(名前の由来もそこから)。つまり、開けた場所で日光を独占するような場所を好みます。
●カワラナデシコは人のいる…人の手が入った場所で生育する植物で、「日本に古来から自生している」のではあるんですが、現代のように生活様式が変化したために自生できる場所は限られています。

水やり

ナデシコ類は乾燥に強く過湿に弱い。水のやりすぎに注意しましょう。特に梅雨の水やりは土の様子を見て控えましょう。鉢植えなら土が乾いていたら水をやります。庭植えにした場合、土に根が馴染んでいたら自然に降る雨で充分です。

肥料

生育時期に薄い肥料をやるといいが、やらなくてもいいです。鉢植えなら真夏を除いた生育時期の5月〜10月の間に二週に一回薄い液体肥料をやる。もしくは1ヶ月に1回か2回、緩効性化成肥料を少量やります。
庭植えの場合は、肥料は不要です。
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摘芯

枝先を切り戻すことで脇芽を出させます。カワラナデシコは枝先に開花するので脇芽が増えれば花が増えます。

挿木で増やす

挿木で簡単に増えます。3節ほど取り、節が埋まるように土に埋めていると発根し新芽が出てきます。開花している枝ではなく、まだ開花していない枝を使いましょう。用土は上記の用土でもいいですし、赤玉土単用や挿木用培養土でもいいです。日陰で乾燥しないように管理していると2週間で発根します。

鉢植えの隅とか、庭土に挿していても発根します。

株分けでも増えますが、株分けは面倒なので、挿木が効率がいい。日光を奪われて消えそうなら、挿木で保険をかけて鉢植えで更新するのも手。

花ガラを摘む

花がしぼんだものを花ガラと言います。花ガラを放置していると見た目も悪いですが、株がそこに種子を作ろうと栄養を回すために、次の花が咲きづらくなり、また、株が弱ります。なので、花ガラはできたら摘んだほうがいいです。

病害虫

害虫はあまり発生しませんが、アブラムシ・クロウリハムシ・ハダニなどが発生します。
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