カーネーションの育て方…切り戻しはいつ?花が終わったら摘みましょう
目次
カーネーションとは?花ガラ摘み・切り戻し水やり肥料管理場所・日当たり植え付け・植えかえ病気・害虫特徴・由来・伝承関連記事学名などの基礎データ
最終更新- 植物名
- カーネーション
- 科名
- ナデシコ科
- 属名
- ナデシコ属
- 学名
- Dianthus caryophyllus
- 別名
- 麝香撫子
- 耐寒
- 0度
- 水やり
- 水控え目
- 場所
- 外の日なた
- 難易度
- 中級者向け
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カーネーションとは?
カーネーションは
ナデシコ科ナデシコ属の
多年草。
母の日のギフトで非常に有名。温度の調整で周年開花が可能で、市場に出荷されます。ところが母の日前後に需要が極端に集中するために、玉石混交になって、鉢物としてはあまりよろしくない物が出回ります。
カーネーションは管理方法さえ間違えなければ初冬まで咲いてくれます。問題は冬を越して来年も咲くか?ですが、ちょっと難しいです。冬越しが難しいかどうか?というよりも、カーネーションは虫が付きやすく、
病気に掛りやすいので、何年も楽しむというのは難しく、本には「
一年草扱い」とされていることが多いです。
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花ガラ摘み・切り戻し
カーネーションの花がしぼんできたら、花を摘みます。つぼみが全て開花したら、脇芽が出ているところまで
切り戻します。花を放置していると、
種子を作ろうと栄養が回って株が弱りますし、腐って病気になるかもしれませんので、花は摘んでしまいます。
秋以降、開花が終わってから、元の高さから三分の一ほどに切り戻します。切り戻すことで、春になって新芽が出た時に高さが揃って綺麗になります。
その後は?
毎年、秋か春に根本近くまで切り戻しておくと、新芽が出て来ます。これを何年か繰り返すと株が大きく育つのですが、株わけ出来ないのですから、どんどん鉢が大きくなり、しまいには植え替える鉢が無くなります。株が密集すると蒸れて枯れやすくなりますし、適当なところで見切りをつけましょう(捨てるってこと)。もしくは庭植えにしてしまいます。
鉢植えの場合、土が乾いたら水をタップリやってください。カーネーションは水をやり過ぎると
根腐れします。土が濡れている間は水をやらないでください。春から夏は土が乾いたら水をやり、冬は土が乾いてから三日ほど経ってから水をやる。
春から夏は「蒸れる」ので注意。
水やりを控えて、傷んだ葉っぱを取り除き、風通しの良い場所で管理し、それでも蒸れるのであれば、三分の一ほど切り戻す。母の日に出荷されるカーネーションは見栄えのために「密生」させすぎ。蒸れるのはある種、必然。
カーネーションは花やツボミ部分に水が掛かると、花・ツボミが傷み腐ってその部分に病気が発生します。その病気が株全体に……なんてことも。水をやる場合は上からバサーと掛けるのではなくて、土に水を注いでください。
肥料が切れると花つきが悪くなり、葉っぱの色もくすんできます。夏以外の生育期間に月に一回、液肥をあげます。夏は高温でカーネーションが弱るため、肥料をやると根を傷めるのでやらないでください。
冬は肥料をやらないものですが、
暖地・
中間地では秋以降も開花が継続します。開花しているのであれば液体肥料をあげてください。
日の当たる場所で管理してください。日光が当たらないとつぼみが咲かずに枯れてしまいます。
ナデシコや
セキチクの仲間ですが、品種改良の結果か、もともとそういうものか、ナデシコやセキチクほど強くは無いので、日本の環境では同じように管理しているとカーネーションは枯れてしまいます。
カーネーションは高温多湿に弱いために、30度以上になると、成長が止まり、真夏の直射日光に傷んでしまいます。真夏は肥料を止めて、風通しの良い
半日陰に移動させてください。もしくは寒冷紗やヨシズで遮光してあげてください。
植え付け・植えかえ
春か秋に植え替えをします。
母の日に出回っているカーネーションの鉢は
根詰まり気味です。できれば早めに植え替えた方がいいです。二年目以降、鉢に根が詰まるようであれば、一回り大きな鉢に植え替えをします。
連作障害があるので、土はできるだけ入れ替えておくと調子がよくなりやすいです。
カーネーションの土は販売しているガーデニング用の一般的な
培養土でOKです。もしくはここに川砂・
パーライトを1割か2割混ぜておくといいです。自作する場合は
赤玉土7
腐葉土3を混ぜたものを使います。
店頭で販売しているカーネーションの土は
ピートモスが多く、水もちがよいため、一般家庭では水やり管理が難しいので、土を足して植え替えるといいです。
植え替えの時に根を傷つけないようにしてください。株わけをすると根が傷ついて枯れます。増やす場合は、
挿し芽で増やしてください。
開花しているときは鉢から取り出して、土を崩さずに一回り大きな鉢に植える。現在より、ひとまわり大きな鉢を用意し、鉢底の水が出る穴を鉢底網で塞いで、その上に鉢底石(
軽石)を3cm入れて、その上に
用土と株を入れて、最後にしっかりと水をやります。できれば植え替え後の1週間は半日陰か明るい日陰で養生させてから、日当たりに移動させるといいです。
春に植え替えをするときは、ガッツリと根がはびこっていて、そのまま崩さずに植えると、根が新しい土に広がりません。そこでこれを少しほぐして、土を少し落としてから植え替えをするようにします。
ウドンコ病
ウドンコ病は白い粉のようなものが見られるカビの一種。高温・乾燥時期に発生しやすいので、葉っぱに水をかけると予防できるんですが、高温時期に葉っぱに水をかけるとカーネーションは蒸れて枯れやすいのでやめた方がいいです。病変箇所を取り除き、薬剤(ベニカグリーンVスプレーなど)を散布します。
芋虫・ヨトウムシ
葉っぱを食べる芋虫(蛾の幼虫)や、夜になると土中から出てきて葉っぱを食べる
ヨトウムシが発生します。芋虫系はゼンターリ顆粒水和剤などのBT剤を散布して駆除します。前もって
オルトランを散布しておくと予防できます。
ハダニ
ハダニは乾燥・高温時期に発生しやすい小さな虫で、葉っぱの裏に潜んで汁を吸う。葉っぱの裏に水をかけることで予防できるが、カーネーションが過湿を嫌うのでやらない方がいいです。発生したらダニ太郎などの薬剤を散布して、駆除します。
斑点病
雑菌が繁殖すると葉っぱに斑点が出ます。水やりを控え、用土の
水捌けがよければ予防できるので、早めに
水はけのよい土に植え替えるといいです。ダコニール1000などの殺菌剤を散布します。
クロウリハムシ
黒い背中にオレンジの頭と腹の甲虫。葉っぱを食害する。発生するようなら、オルトランを使うか、ベニカスプレーを散布して駆除します。
母の日に贈る花。
西アジア原産のナデシコ科の多年草。イスラム世界では
バラ・
チューリップと並び愛されました。キリスト教や仏教では寺や教会で当たり前のように、神や天使や仏が描かれるのに対して、イスラム教では偶像崇拝が禁止されているので、そういったモチーフは描けません。なので、モスクで描かれる模様は草花などに限られ、その模様としてカーネーションがよく使われています。
スペイン・モナコ公国・ホンジュラスの国花です。
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