ノースポールの育て方…多年草ですが夏に枯れる一年草扱いですが…

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ノースポールの基礎データ
ノースポール
科名キク科
属名レウカンセマム属
学名Leucanthemum paludosum
別名クリサンセマム、パルドーサム
耐寒マイナス30度〜マイナス25度
水やり水控え目
場所外の日なた
難易度初心者向け
画像投稿
1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12
開花
種蒔
植え
肥料
剪定
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ノースポールとは?

ノースポールはキク科レウカンセマム属の多年草のレウカンセマム・パルドーサムの品種。日本では夏に高温多湿で枯れるので一年草扱いとなります。本来はパルドーサムの品種の一つがノースポールなのですが、ほとんどイコールに近いです。ちなみに同じパルドーサムの品種にスノーランドがあります。

元気がよく頑健で、冬にも花を咲かせる冬のガーデニング定番の植物です。3月以降、気温が高まると加速度的に伸びるのですが、伸びすぎて今度は葉っぱ同士が密集して蒸れやすくなります。伸びたノースポールを刈り込んで、風通しを良くした方が、脇芽が伸びて更に立派に成育します。

夏までに高温で枯れますが、こぼれ種で秋以降も生えてきます。こぼれ種から咲いた花は臭いですので、こぼれダネの株は咲かせず刈り込んだ方がいいですよ。
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特徴・由来・伝承

ノースポールは品種名で北極星という意味です。寒い時期に白い花を咲かせるので「スノーポール」と勘違いしている人もいます。

細かいことを言うと元々クリサンセマム属だったのが生物学上の分類が幾度か変更になって現在は正式にはレウカンセマム属になのですが、レカンセマムという名前は浸透していないので、花屋さんで入手したいだけなら「ノースポール(品種名)」または「クリサンセマム(かつての属名、英名)」で探すといいです。

他にも「カンシロギク(寒白菊)」または「ヌマザワギク(沼沢菊)」という和名があったり、Leucanthemum paludosum(レウカンセマム・パルドスムまたはレウカンテマム・パルドスム)と書いてあることもあります。

水やり

鉢植えの水やり

鉢植えの場合、土が乾いていたら水をしっかりとやります。土が濡れているうちは水は控えて下さい。ノースポールは比較的乾燥に強く、蒸れに弱いタイプの植物です。

特に春先から初夏にかけて、葉っぱが蒸れやすいです。蒸れ防止も兼ねて、伸びすぎたら刈り込んでしまいましょう。刈り込むと、脇芽が出てきて花がたくさん咲きます。

庭植えの水やり

自然に降る雨だけでほぼ大丈夫です。様子を見て水やりをする程度です。

肥料

春の生育期には液体肥料を10日に1回くらいの割合で水の代わりにやります。もしくは4月に一回緩効性化成肥料をやります。肥料が切れると開花が止まりますので、必ず追肥してください。気温が高くなって20度以上になってくると、生育が鈍くなりますので、肥料をストップしてください。

植え付け・植えかえ

時期

苗の場合、春先(3月あたり)か、10月~12月に苗が流通するので植えつけます。秋頃、店頭で販売している苗は花が付いているのですが、これは販売のために咲かしているだけなので、間もなく無くなります。

一年草扱いなので植え替えはありません。

用土

用土は市販されている花と野菜の土で植え付けをします。自作する場合は赤玉土腐葉土4を混ぜたものを使います。庭植えにする場合は、掘り返して腐葉土を3割ほど追加してから植えてください。

花と野菜の土を買ったほうが安上がりです。

鉢植え

鉢やプランターでも庭植えにもできます。鉢なら5号鉢に1苗。横長プランターなら3苗。

鉢底の穴を鉢底ネットで塞いで土が出ないようにしてから鉢底石(軽石)を2センチから3センチほど入れて、軽石の上に土を入れ、株を入れて、隙間に土を入れていき、最後に水をやります。鉢底から水が出るまで水をやってください。

庭植え

庭植えの場合は、深さ15cm〜20cmを掘り返し、掘り出した土に腐葉土か堆肥を3割か4割入れて、少量の化成肥料を混ぜて用土とします。穴に半分ほど土を戻して、株を入れて、隙間に土を入れて、最後に水をやって完成です。

株間は10cm〜15cmほど空けましょう。

種まき

種まきする場合は、20度以下の涼しくなった時期を狙って10月前後、もしくは春3月です。

(大手メーカーの種を使うのが前提ですが)ノースポールの発芽はパンジーと比較するととても楽なので、種まきでも十分な数が得られます。

育苗トレイやプランターなどに用土を入れ、適当にばらまいて、種が見えなくなる程度の最低限の土を被せ(土の表面を撫でるとうまく埋もれる)、ハス口付きのジョウロで水をやります。もしくは霧吹きで水をやります。あとは乾燥しないように水やりを継続しつつ、明るい日陰で管理していると発芽します。発芽するまでは毎日水やり。ある程度育ったら多すぎる分は間引きます。

本葉が3枚になったら、ビニールポットに植え替え、本葉が4枚〜5枚になったら、鉢・庭植えにします。
寒冷地では春まきのみ可能です。一般的には苗を植えます。

寄せ植えにも

白い花は他の植物とも喧嘩しません。寄せ植えもいいですよ。ただ、寄せ植えにすると春により蒸れやすいので、葉っぱや花を間引くようにします。一緒に植える植物は以下のページを参考にしてください。

管理場所・日当たり

日の当たる場所であれば、庭でもプランターでもどこでも大丈夫です。寒さには非常に強く、霜が当たっても土が凍結しても大丈夫なので、安心して植えましょう。

暑さに弱いために夏には枯れてしまいます。

切り戻し・摘芯

蒸れに弱く、高温になってくると蒸れて腐りやすくなります。高温になってくる4月・5月・6月に間延びしているようなら、半分ほど切り戻します。適当でいいです。切り戻すと脇芽が出てきて、花が増えます。

病害虫

アブラムシがつきやすいので、見かけたらすぐに捕獲してしまうか、殺虫剤を掛けるか、前もってオルトランなどの殺虫薬を撒いておきましょう。オルトランは植物に浸透してムシを殺す薬です。とてもよく効きます。

最後に…

大抵は5月までに、抜いて廃棄し、春〜夏に開花する花に切り替えます。ノースポールの代わりに植える植物は以下のページを参考にしてください。
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