ボリジの育て方
目次
ボリジとは?水やり肥料植え付け・植えかえ・種蒔き管理場所・日当たりボリジのその他の作業コンパニオンプランツとして?由来・伝承関連記事学名などの基礎データ
最終更新- 植物名
- ボリジ
- 科名
- ムラサキ科
- 属名
- ボラゴ属
- 学名
- Borago officinalis
- 別名
- ルリジサ
- 水やり
- 水控え目
- 場所
- 外の半日蔭
- 難易度
- 初心者向け
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ボリジとは?
ボリジは
ムラサキ科の
一年草のハーブ。白い毛に葉や茎が覆われている。寒さにはそこそこ強いが、高温多湿に弱く、6月以降は元気が徐々になくなって夏に枯れてしまう。初
夏の花に付いた
こぼれダネで秋以降にも芽を吹くことがあります。
食べることが出来る…とされていますが、トゲがあって、収穫するのも億劫です。作業するときはゴム手袋などをして防護しましょう。
樹高30cmから100cm
まとめ
●ボリジはムラサキ科の一年草のハーブ。
●トゲがあるので作業するときは手袋をする。
●庭植えにしたら
水やりはほぼ不要。鉢植えにしたら土が乾いたら水をやる。
●
肥料は庭植えなら元肥以外は不要。鉢植えは春と秋に肥料をやる。
●日当たりで育てる。
●耐寒温度はマイナス5度と強めだが霜に当たると傷む。
●夏の高温多湿に弱いので梅雨・夏前に葉っぱを整理しておく。
●花をしぼんだら早めに摘む。
●茎が弱いのでできれば支柱を立てる。
品種・仲間
ボリジ・アルバ(白花種)
クリーピングボリジ(匍匐する品種)
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水やり
庭植えの水やり
庭植えにした場合は植え付け時に水をやり、根付いた後は自然の降雨だけでも充分です。ただし日照りが続くようであれば水をやってください。
鉢植えの水やり
土が乾いてから水を鉢底から水が染み出すくらいにしっかりとあげます。
ハーブであり比較的乾燥に強く、水をやりすぎると
根腐れを起こします。土が乾くまでは水やりは絶対にしないようにする。また、水やりが多いと大きくなる…というか徒長(=ひょろ長くなること)する。小さく抑えたいならば水やりは控えるようにする。
肥料
肥料は控えめがコツ
庭植えの場合は、植え付け時に
腐葉土や
堆肥と肥料を混ぜ込んだらそれ以上は与えないで下さい。
鉢植えの場合は、庭植え同様に腐葉土か堆肥と肥料を与え、生育時期(3月4月・10月11月)に液体肥料を二週に一回程度やる。肥料が多いと大きくなる(というか徒長する)。そこで小さく抑えたいのであれば肥料は控えめにする。液体肥料なら薄めにして調節する。
●肥料が少ないと開花は鈍くなるが、肥料が多いと徒長したり枯れこむ。
●開花が鈍いなら肥料をやる頻度をあげる。開花時期に肥料をやると「開花期間」伸びる。
植え付け・植えかえ・種蒔き
植え付け時期
春か秋に植え付け
春(4月5月)か秋(10月11月)に種蒔するか苗を植える。普通は苗を植える。種は
発芽率がよく、安く大量に苗を作れるが一般家庭では作れすぎて困る。
用土
水捌けの良い有機質の多い土を好む。ハーブの
専用土で植えてください。もしくは
赤玉土7腐葉土3を混ぜたものに元肥として緩効性肥料を足したものを使います。一般的な
培養土(花と野菜の土など)を利用しても良いですが、その場合は水捌けが若干悪い(=つまり水持ちがいい)ので、乾燥気味に水やりして調節する。
庭植えする場合は元の土に腐葉土か堆肥を2割ほど追加して、水捌けが悪い場合はそこに川砂を追加してよく混ぜて水捌けをよくしてから植える。
●その他の配合例:赤玉土5腐葉土3
ピートモス(酸度調整済み)2
●一般的な培養土には最初から緩効性肥料が入っているので元肥は追加しないでいいです。
鉢への植え替え・植え付け手順
10号鉢(直径30cm)に苗を一個植える。鉢の底の穴を網で塞いで、網の上に
軽石を3cmほど敷く。その上に
用土を入れ、苗を入れる。苗の高さを調節し、ウォータースペース(鉢の縁と土表面の間の水をためるスペース)を確保できるように隙間に用土を入れていく。鉢を揺らすと隙間ができるので、隙間に用土を入れて行って、最後に鉢底から出てくるくらいに水をたっぷりとやって完成。
●ボリジは根が傷つくと生育不良を起こし、枯れることもあるので苗の土は崩さず、根をいじらないようにする。
●株間は30cm以上空ける。
●苗を買ったらすぐに植える。
●本葉5枚から6枚で植える。本葉8枚になるまでに植える。
庭への植え付け
深さ30cmの穴を掘って、庭土に腐葉土か堆肥を2割ほど追加し、緩効性化成肥料を足してよく混ぜて用土とする。もしも水捌けが悪いのであれば、川砂を混ぜて水捌けをよくしてから植える。半分の用土を戻し、株を配置していく。株は少し本来の地面より高く植えると水捌けがよくなる(
高植え)。株同士は30cm以上空ける。秋播きならば大きく育つので50cm空ける。隙間に用土を入れて行き、最後に水をたっぷりとやって完成。
●植え付けの時に苗の土を崩さず、解さず、根をいじらないようにする。根をいじると生育不良を起こし、枯れる。
●一度植えたら植えっぱなし。
種蒔と採種
種蒔
種は発芽しやすい。春(4月5月)か秋(10月11月)に種蒔する。寒冷地では秋撒き。
中間地・
暖地はどちらでも可。秋に種蒔すると冬を越して春に開花するが、非常に大きく育つ。秋蒔きの場合は株間を50cm空けるといい。春蒔きすると開花が遅くなるが秋まで開花する。
適当に種を土にまいていると発芽する。こぼれダネでも増えるくらいだから全然気にしないでもいい。ただし寒冷地は秋にまいても冬に枯れてしまうので春にまく。春までは紙袋に入れて冷蔵庫で貯蔵しておく。
採種
花が開花し終えるると
種子ができる。種子が茶色になったら採種する。種子はすぐに落ちるので早めに集めるか、袋をかけて落ちないようにするか、株元にビニールを敷いておくかします。
●春までは紙袋に入れて冷蔵庫で貯蔵しておく。
管理場所・日当たり
春と秋の管理場所
春と秋は日当りのいい場所で、日光が当たっていないと葉っぱの色艶も悪くなりますし、花も付きづらくなります。春と秋は生育時期でこのときしっかりと日光に当てる。
●日光が少ないと開花がかなり減る。植物は午前中に光合成のピークがあるので朝から日光があたるようにするといいです。
夏の管理場所
夏の暑さに消える
真夏の直射日光がバリバリとあたると暑さで傷みますので、夏越えする場合は日除けが必要になります。基本的に夏の暑さに弱く、高温多湿で夏には消えてなくなると考えて下さい。ただし、こぼれダネで秋にはまた芽吹くことがあります。できるだけ長く楽しむために株の感覚を空けて植えたり、傷んだ葉っぱをむしったりして風通しを良くします。
冬の管理場所
寒さには強い
耐寒温度はマイナス5度。寒さにはそこそこ強い。ですが霜に当たると傷んでしまい、幼い苗だとそのまま枯れてしまうこともあります。軒下や何かの植物によって霜が当たらなくなるような場所で管理します。鉢植えであれば移動させてください。庭植えの場合は霜除をしてください。
●霜に当たると即、枯れるわけじゃないが傷む。
ボリジのその他の作業
梅雨前の整理(6月)
下葉が枯れていたら、取り除きます。放置していると風通しが悪いですし、腐って
病気の元にもなります。トゲがあるので作業するときはゴム手袋をする。
花ガラ剪定(開花中)
花が咲き終わって結実する前に早めに
花茎を切り戻すと、次の花が咲きやすくなります。太い茎を切ると腐りやすいので、晴れた日に切るようにします(晴れた日なら切り口が乾燥するので)。トゲがあるので作業するときはゴム手袋をする。
支柱を立てる(5月から6月)
支柱を立てる
ボリジの茎は中が空洞になっていて柔らかいために、そのままだと風に吹かれて折れやすい。特に開花する頃には草丈が高くなっているので折れやすい。そこで支柱を立ててくくりつけてやる。
収穫
収穫するのであれば、葉は若葉のうちに、花はピンクから青に変化したらすぐに摘み取る。トゲがあるので作業するときはゴム手袋をする。花をハーブティーにすると青いお茶になり、
レモンなど
酸性のものを入れるとピンクになります。同じような性質の植物に
コモンマロウ・
バタフライピーがあります。
コンパニオンプランツとして?
コンパニオンプランツとして
コンパニオンプランツとは他の植物と一緒に植えると病
害虫を避けたり、生育を促す組み合わせのこと。ボリジは
イチゴと植えると甘さが増すとも。
ただし
アブラナ科(
キャベツ・
ブロッコリーなど)植物はボリジと一緒に植えると生育不良を起こすとも言われています。
●コンパニオンプランツは「実感できるほど効果を感じない」ことが多いです。あんまり気にしない方がいいです。
由来・伝承
一般的にはあまり耳にしたことのないボリジですが、ハーブであり民間薬として古代ギリシャから利用されてきました。兵士が出陣する前にボリジを浮かべたワインを飲んで景気づけをしたということです。
星型の青い美しい花を咲かせます。ただ花がうつむいて咲き、ゴチャっとしているのでピンと来ないかもしれません。
葉っぱには
キュウリのような香があり、天ぷらやサラダにして食べられます。ハーブティーも。花を砂糖漬けにしてケーキの飾りとしてアクセントにすることもあります。花もキュウリのような味がします。
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