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レモン(檸檬)の育て方…植え替えの時期は?花芽分化が1月〜2月です

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レモン
目次
レモンとは?
水やり
肥料
植え付け・植えかえ
管理場所・日当たり
剪定
その他の作業
病気・害虫
特徴・由来・伝承
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学名などの基礎データ
レモンの開花時期…植え付け・植え替え時期…肥料時期…剪定時期…月別スケジュールです。最終更新
植物名
レモン
科名
ミカン科
属名
ミカン属
学名
Citrus limon
別名
檸檬
水やり
水控え目
場所
外の半日蔭
難易度
中級者向け
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レモンとは?

レモンはミカン科ミカン属(シトラス属)の常緑低木の果樹。意外と鉢植えでも収穫ができ、室内インリアとしても人気が出てきています。自家受粉するので一本で結実する。大量に結実させると株が弱って、隔年結実しやすいので、肥料をしっかりとやり、適度に摘果して数を制限しましょう。トゲがあり、危ないのでトゲを取り除くといいです。花芽分化が1月〜2月。5月に開花し、8月に実を間引いて、10月〜2月あたりで収穫。

収穫を本気でやらないなら、室内のインテリア・観葉植物としてもおすすめ。
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水やり

鉢植えの水やり

鉢植えの場合は土が乾いていたら、鉢底の穴から水が出るくらいに水をやります。受け皿の水は捨てる。鉢植えだと水をやりすぎると根腐れします。

真夏は乾燥しないように、朝と夕方の2回、しっかりと水をやります。冬は生育が止まっているので、土が乾いてから数日経って水をやるようにします。

庭植えの水やり

庭植えの場合は自然に降る雨だけで十分です。ただし、真夏の乾燥する時期は、庭植えでも様子を見て、水やりをします。あまりに乾燥すると、せっかくつけた果実が落ちることがありますし、柑橘系は水を欲しがり、水が不足すると調子を崩すので、他の植物よりは水やりの頻度は多めにしましょう。

肥料

レモンは収穫をするのであれば、しっかりと肥料が必要です。レモンは肥料喰いです。肥料を切らせないのがコツ。以下に施肥する時期をあげていますが、切れるようなら9月も施肥をするといいです。室内で管理するなら、油粕ではなく、匂いの少ない化成肥料を使いましょう。

2月〜3月に寒肥として骨粉入り油かすか、緩効性化成肥料をやります。これは春以降の生育のためです。

5月・7月に夏肥として同様に肥料をやります。これは果実を太らせるためのものです。

11月に同様に肥料をやります。これは果実の収穫後にやる肥料で、果実によって疲弊した株に栄養を補給するためのものです。

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植え付け・植えかえ

時期・頻度

植え付け・植え替えは活動を始める3月下旬〜4月初めか、夏を越して涼しくなる9月中旬〜下旬がよいです。

鉢植えは根詰まりを避けるため2年に一回は植え替えをしましょう。植え替えのときに根を切ると新しい根が出て、活性化します。
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苗は大苗がおすすめ

初心者は棒苗(幹一本の苗…結実まで三年以上かかる)ではなくて、結実の早い「大苗(枝分かれしていて三年生以上の苗)」で植える。やっぱり結実まで近い大苗の方がモチベーションが下がりにくいですし、棒苗は病害虫にも弱い。

葉っぱが多くて、葉っぱの色が濃くて艶があり、幹が太い苗を選ぶ。また必ず品種名のタグがついているものを選びましょう。

用土

鉢植えの場合、一般的な花と野菜の培養土か、赤玉土腐葉土3を混ぜたものを使います。庭植えの場合は、庭土に腐葉土や堆肥を入れて用土をします。
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鉢植えの植え付け

鉢植えの場合は、根鉢より一回り大きな鉢を用意します。鉢底の穴を鉢底ネット(鉢底網)で塞いで土が出ないようにしてから鉢底石(軽石)を入れて、軽石の上に土を入れ、根鉢をほぐして、根を3分の1ほど捌いて入れ、隙間に用土を入れて、最後に水をやります。

鉢植えの植え替えの手順は?

植え替えの時も同じ注意が必要です。植え替えは、鉢底から根っこが出てきていたら春か秋に行います。他の季節に根をいじるとレモンが枯れてしまうことがあるので、植え替えは避けるか、根をいじらないで、土を落とさずに一回り大きな鉢に新しい土を足して植え替えます。

同じ大きさの鉢に植え替える場合は、根をノコギリやハサミで全体を3センチほど削り落としてから、根を切った分だけ地上部を切り戻して根の負担を減らして植えます。しかし、ひと回り大きな鉢に植え替える場合は、土を落とさずにそのまま植え替えます。

レモンは接木されているため、この接木の境目が、土中に埋まらないようにして植えてください。また、棒苗を植えた場合は支柱を立てて固定する必要があります。

庭植え

庭植えの場合、深さ50cm直径70cmの穴を掘って、掘り返した土に3割ほど腐葉土か堆肥を入れて、化成肥料を規定量ほど混ぜて用土とします。半分を穴に戻して、根鉢の土はほぐして、根を三分の一ほど切り戻してから株を入れて、隙間に土を入れて、最後に水をやって完成です。接ぎ木の境目を土の下に植えないようにしてください。

棒苗(枝分かれしていない苗)の場合は支柱をしましょう。支柱を立てないと横風が吹いて、グラグラし、グラグラすると根が切れてしまいます。棒苗は勢いが弱いので、支柱をしてください。

管理場所・日当たり

栽培適地は関東以西、特に瀬戸内海の暖かいところから西。年間の平均気温が15度以上が適している。耐寒温度はマイナス3度前後。これを下回ると枯れる(ことが多い)。冬に最低気温がマイナス3度以下になる地域では鉢植えにして冬は室内で管理する。

夏も直射日光に当ててください。ただし、鉢植えの場合は、コンクリートの照り返しで乾燥でしおれたり、果実が傷みますので、そういう場所は避けて半日陰に移動させます。

レモンの品種にもよりますが、マイナス3度以下になると枯れることがあります。冬はマイナス3度になる時間が少ない場所で管理するようにします。できれば戸外で、無理なら部屋の中で。室内で管理する場合でも日当たりで管理するようにします。
レモン:補足情報
関東南部以西であれば戸外で越冬もできますが、たまーに強い寒波が来ると枯れるので、その際は鉢植えであれば室内に取り込むか、取り込めない場合や庭植えの場合は、霜除け・透明ビニールで覆って防寒するといいです。寒波が去ったら、ビニールを外して日光に当ててください。

寒冷地では必ず室内の日当たりに取り込みます。
●耐寒温度は品種によってちょっと違うので、品種で検索しておくといいです。そのためにも品種タグはないと困る。

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剪定

時期

新芽が出る前の3月に剪定をします。枝がよく伸びる時期に剪定すると枝が傷む。しかし、2月以前に剪定すると、風通しが良くなりすぎて、寒さに弱くなります。3月がほぼ唯一の剪定時期。ちなみに花芽分化は1月〜2月なので、枝先をたくさん落とすとそれだけ花が咲かなくなるので注意してください。
花芽を落とすことにはなるんですが、摘蕾・摘果するんだから多少落としても別に問題ないです。

植え付け一年後・二年後の3月

棒苗を植え付けて1年、2年までは株を充実させる時期で、収穫はしません。開花より、切り戻して枝を増やし、葉っぱを増やして生育を促す剪定をします。

棒苗を植え付けして一年後に、株から伸びた枝のうち、太いものを3本だけ残してあとは切る。2年目は全体の枝を三分の一ほど切り戻す。台木の部分から枝が出ている場合は切り落とす(台木はカラタチでレモンより強いから放置していると栄養がカラタチに回るので)。

三年後の3月

大苗は2年を過ごしているので作業はここから。

余分な枝を落として、長い枝を切り戻し、短い枝は切り戻さずそのままにしておきます。また、伸びた枝を誘引します。柑橘系は枝が上へと伸びるのですが、上に伸びた枝は結実しづらいです。紐で引っ掛けて枝が広がるようにひっぱります。

その後の剪定

毎年3月に剪定します。大きさを抑えるために十分な高さになったら天辺の枝を切り(芯止め)、春以降に幹まで風と日光が通るように枝を間引き、長い枝は三分の一ほど切り詰めます。また適宜誘引します。

レモンは枝の先にだけ結実します。短い枝も長い枝も結実します。よって全体を切り戻すと花芽が全くなくなります。長い枝だけを三分の一だけ切り戻しましょう。

太い枝を切った場合は癒合剤を切り口に塗って雑菌が入らないようにします。
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その他の作業

摘花

レモンは四季咲きして春〜夏〜秋に開花する。夏・秋の花はすべて摘花します。花を落とすのは心苦しいですが、全部結実させると、株が弱って、来年はほとんど開花・結実しなくなる隔年結実を起こすので、摘果・摘花はちゃんとしましょう。

摘果

春(4月前後)の花が結実したら8月にこの実を間引きます。春の実は8月までは実も花も間引きません。この時点で摘果します。目安は葉っぱ25枚にレモン一個。摘果が終わったら、8月は袋掛けをして実を守るといいです。
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摘果した果実は酸味が強いですが、調味料として利用できます。

トゲ取り

枝にトゲがあるので取り除く。

トゲは人にとっても痛いが、トゲがレモンの果実を傷つけ、そこから菌が入ってカイヨウ病にもなるので、ナイフやハサミで取り除いておくといいです。

収穫

開花から六ヶ月後くらいに収穫します。収穫は10月〜2月と寒い時期になります。幹・枝にトゲが生えているので、トゲも通らないようにゴム手袋をして、レモンが黄色になりかけくらいで、ハサミ・ナイフで切って収穫します。

あとは室内で追熟させて、黄色くします。

緑のレモンも…

レモンは黄色の方が果肉が柔らかく酸味の中に甘みを感じられます。ジャムや調味料、酒などに利用できます。ですが緑のレモンも使えます。緑のレモンは酸味が強く辛味もあり、肉魚料理の臭み消しにも使えるので、それはそれで使ってみるのもいいです。

レモンの収穫の際はハサミで

収穫の際、実と繋がっている軸は必ずハサミで切り取りましょう。手ではなかなか取れません。無理に引っ張ったり、トゲに引っ掛けて実を傷つけると、そこから果実が傷んでしまいます。

まず軸を切って切り離し、果実に残った軸をさらに丁寧にハサミで切るようにします。残すと他のレモンを傷つけてしまいます。

病気・害虫

アザミウマカイガラムシ・アオバハゴロモ・カメムシカミキリムシ・アゲハチョウ・ハモグリガハダニ・サビダニ・カイヨウ病などが、発生するがアゲハチョウを除けば病害虫には強い方。

アゲハチョウ
柑橘系はアゲハ蝶が卵を産みつけ、孵化した幼虫が葉っぱを食べます。非常に食欲旺盛で、凄まじい勢いで食べるため、あっという間に丸裸になることもあります。卵を産んでいたら、速攻でガムテープで引っ付けて取り除き、芋虫が発生していたら、テデトールか、薬剤(BT剤など)で駆除します。早めに対処しないと危険です。

特徴・由来・伝承

原産地はヒマラヤ。それが中東に伝わり、シチリアに伝わった。その後、ヨーロッパにレモンの存在は伝わったのですが、レモンは暖かい地域の植物でヨーロッパでは育たなかった。レモンだけでなく柑橘系はヨーロッパでは金持ちの象徴的存在で、貴族や金持ち商人は冬に枯れないように柑橘系の木を覆う建物を冬にだけ建てて多い、建物の中で火を焚いて冬越しまでさせた。その建物が「オランジェリー」。
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