山椒の育て方…トゲのない朝倉山椒がお勧め!植え替えや肥料について

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山椒
目次
山椒とは?
水やり
肥料
植え付け・植えかえ・種蒔き
管理場所・日当たり
病気・害虫
剪定
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学名や栽培スケジュール
最終更新
植物名
山椒
科名
ミカン科
属名
サンショウ属
学名
Zanthoxylum piperitum
別名
ハジカミ
耐寒
マイナス20度
水やり
水を好む
場所
外の半日蔭
難易度
上級者向け
山椒の開花時期…種まき時期…植え付け・植え替え時期…肥料時期…月別スケジュールです。
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山椒とは?

山椒(サンショウ)はミカン科の落葉低木

通常の山椒にはトゲがあり、収穫しようとすると何かと面倒――痛いのです。また雌雄異株でひと株では実がなりません。利用価値は実だけでは無いとはいえ、実がならないのは悲しい。そこで朝倉山椒です。朝倉山椒はトゲがなく、雌雄同種で一本植えれば実がなります。そして朝倉山椒は辛味があとに引かないスッキリした辛さで、味も優れています。そういうこともあって、苗として流通している山椒は大抵が朝倉山椒なんですが、たまに普通の山椒が出回りますので気をつけましょう。

日本自生の植物なので、暑さ寒さには強い。しかし、環境変化に弱く、水切れしやすい、成長が遅い、移植に弱い、アゲハチョウに襲われるなどなど、なにかと困難があります。問題は水やりですねー。それも環境が合えば問題ないのです。
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特徴・由来・伝承

実が辛い。調味料としてうなぎのかば焼きに掛けたり、ちりめんと混ぜて「チリメンザンショウ」になったり、実の皮は七味唐辛子の材料となっています。

若い葉と芽は香りが強いので料理の彩りを兼ねて添えられる。

縄文土器にもサンショウの実が付いていた。かなり古くから日本人に食べられていた。ただし栽培がされるようになったのは明治以降。

サンショの葉っぱや実をスーパーで買うと意外と高い。家で収穫できたら、家計にもやさしいですし、香りもいいです。

栽培のまとめ

●根が浅く水切れが起きやすい。庭植えでも水やりをする。
半日陰で育てる。日当たりがいいと水切れしやすい。
●環境が合えば、手間なく収穫できる。環境次第。
●夏は株元にマルチングをして蒸発を防ぐ。
●2月に肥料をやる。
●本来の山椒は雌雄異株。朝倉山椒(とその近い品種)ならトゲが少なくて、一本で実がなる。流通しているのはほとんど朝倉山椒だけど、たまーにそうじゃないマジの山椒が売っていることがあって困る。
●植え替えの時に根をいじらないこと。土も落とさない。
●落葉時期に必要とあらば剪定
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水やり

根が浅く、庭植えしていても水切れが起きやすいです。水切れしないように水をやってください。夏は株元にマルチングをして乾燥を防ぐといいです。鉢植えの場合は土が乾いていたら水をやります。あんまりに水切れするなら夏だけは半日陰に移動させます。半日陰でも水切れするなら日陰に移動させる。
マルチングは株元に腐葉土やワラで蒸発を防ぐこと。

肥料

2月に寒肥として、根に当たらないように穴を掘って油粕をあげます。もしくは化成肥料を株の近くにパラパラをまきます。肥料がなくても問題ないんですが、実を収穫したり、剪定したり、葉を収穫した場合は弱ってしまうので様子を見て、夏〜秋も施肥しましょう。

植え付け・植えかえ・種蒔き

時期など

サンショウは雌雄異株で、当然ながら実がなるのはメスの木のみ。朝倉サンショウは雌雄同種なので一本で実がなります。流通しているのはほぼ朝倉山椒だと個人的には思う。

植え付け・植え替え時期は落葉する12月から3月。鉢植えは2年に1回植え替えをする。すぐに10号鉢になりそれ以上は植え替えられない。庭植え推奨。

用土

一般的な花と野菜の培養土で植えるか自作する場合は赤玉土小粒6腐葉土4を混ぜたものを使う。もしくは赤玉土小粒5腐葉土4川砂かパーライト1。

鉢植えの植え付け・植え替えの手順は?

鉢植えの場合は、根鉢(ポット)より一回り大きな鉢を用意します。植え付けるときに根をほぐさない。根をほぐすと生育不良を起こす。鉢底の穴をアミで塞いで土が出ないようにしてから軽石を2センチから3センチほど入れて、軽石の上に土を入れ、株を入れて、隙間に土を入れていき、最後に水をやります。土は落とさず、根は解さないでください。

根が傷つくのを嫌うので、植え替えは出来るだけ控えましょう。植え替えるときは土を落とさずにそのままで植え替えします。

庭植えの植え付けの手順は?

庭植えの場合は、20センチか30センチの深さと大きさの穴を掘って、土に苦土石灰を1平方mあたり100g〜150gをまいて中和させておく。中和は1週間〜10日ほどかかるので、待って、掘り出した土に腐葉土を3割ほど混ぜて、株を入れて、隙間に土を入れて、最後に水をやって完成です。

根が傷つくと生育不良を起こして枯れてしまうために、移植は難しい。小さな鉢から大きな鉢やプランター、鉢やプランターから庭植え、といった移植は(根をいじらないなら)出来ますが、一旦庭植えしたら、もう移動できません。植える時はよく考えてください。庭植えすると生育スピードが速くなり、収穫までの年数が早くなります。
挿し木で増えるので挿し木で株を更新する。

挿木

若い枝を15センチほど切って、葉っぱを上部の3枚残して取り除き、切り口を水につけて水揚げする。1時間ほど水につけていると葉っぱの先まで水が行き渡る。切り口に発根剤をつけて、後は赤玉土小粒に挿して日陰で乾燥しないように管理すると発根する。発根したら植え替え、徐々に日向に移動させる。
●実生でも増やせるが、朝倉山椒を実から増やすとトゲが出るのでやめといた方がいい。
●カラスザンショウは挿木ができない。髄が柔らかいから。山に生えているイヌザンショウも難しい。

管理場所・日当たり

ジメジメした場所を好む
山椒は山の奥の木の下に育つ低木で、ジメジメした場所を好みます。ジメジメした場所を好むといっても、あまりにジメジメしていると病気が発生しやすくなるなど、ここらへんの兼ね合いが難しく、成長が遅いのもあって、環境さえ合えばなんてことも無く収穫出来るのですが、合っていないと(あなたの)ストレスです。
半日陰の場所で
半日陰で育てます。直射日光があまり強く当たると乾燥でチリチリになってしまいますし、根が浅くて水切れしやすいので、とにかく半日陰で。

病気・害虫

アゲハチョウの幼虫が葉っぱを好んで食べます。このアゲハチョウの幼虫が非常に大食漢で、あっというまにサンショウが丸坊主になりますので、早めの駆除を心がけてください。発見次第、捕殺します。もしくは葉っぱの裏に黄色い卵を産みつけるので、見たら取り除いておきます。

剪定

剪定は落葉時期に行います。

春以降に伸びた枝のうち、短い枝に花が咲いて実がなります。落葉してから、邪魔な枝を剪定しますが、短い枝は落とさないようにします。よくわからないなら無理に剪定しないでいいです。

花と蕾

山椒:花と蕾

山椒:花と蕾

山椒:花と蕾
ユーザーさんからもらった画像です。蕾の画像は4月10日、花の画像は4月20日の画像です。
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