雌雄同株
目次
雌雄同株とはどうして雌雄で分けたり分けなかったりするのか?こんな工夫も関連記事スポンサーリンク
雌雄同株とは
雌雄同株は、一本の木、一本の花草に、花粉を出す器官と受粉し結実する器官がある植物のことです。
大抵は一つの花の中に「おしべ」と「めしべ」がありますが、これを雄花と雌花という風に、花で分けたものを雌雄異花といいます。雌雄同株と反対に
雌雄異株があります。雌雄異株はオスの木とメスの木と分かれていることです。
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どうして雌雄で分けたり分けなかったりするのか?
植物にとって、雌雄を分けることは非常に大事なことです。雌雄同株であっても出来るだけ自家受粉しないように工夫をしています。
例えばこんな工夫を
例えば
アボカドは雌雄同株で、一本の木で雄花と雌花が咲くのですが、雄花と雌花が咲く時間がズレていて、一本植えただけでは受粉する事はありません。他にも
ブルーベリーも雌雄同種なのですが、同種では受粉が出来ません。
ドラゴンフルーツも自家受粉しないようになっています。ドラゴンフルーツの場合はDNAが違っていれば同種でも受粉可能なのですが、日本にやってきた直後は一株から
栄養繁殖させた
クローン体ばかりだったので、受粉しない状況でした。
自家受粉は最後の手段
植物にとって同じDNAで
種子を作るということは、多様性を維持できず、非常にマズイことになります。多様性が維持できないと、一種の
病気・
害虫にやられて全滅する事があるからです。出来るだけ多様性を持ち、全滅を避けられれば、種は保存されるのです。
こんな工夫も
ウリ科の植物
ゴーヤや
ヘチマ、
カボチャといった植物は、まずは雄花が出来てから雌花が咲きます。最初に雄花ばかりが咲くので、「これじゃ、実がならないよ!」とパニックになる人も居ますが、普通です。多様性を保つ為に、雄花を先に咲かせ、他の株との交配をしようとします。
プリムラ(サクラソウ)
おうちにプリムラがある場合は、花をちょっと覗いて、中心部分の雄しべと雌しべを見てください。すると雌しべ(花柱)が単独で飛び出している個体(ピン型)と、雄しべの方が長くなっている場合(スラム型)があります。実はピン型とスラム型という組み合わせでないと受粉しないようになっています。出来るだけ自家受粉を避ける工夫です。
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