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アボカドの育て方

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アボカド
目次
アボカドとは?
水やり
スーパーのアボカドの種を発芽させる手順
鉢植えは数年に一回は植え替えを
管理場所・日当たり
剪定して脇芽を出す
果実の収穫について
アボカドの品種と耐寒温度
病気・害虫
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学名などの基礎データ
アボカドの開花時期…植え付け・植え替え時期…月別スケジュールです。最終更新
植物名
アボカド
科名
クスノキ科
属名
ワニナシ属
学名
Persea americana
別名
鰐梨
耐寒
5度
水やり
水を好む
場所
室内
難易度
中級者向け
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アボカドとは?

アボカドはクスノキ科の常緑高木。最近は観葉植物として栽培されています。アボガドと間違って呼ばれることもありますが、つづりのAvocadoからすると「アボカド」が正しいです。

ミカンが育つような場所であれば、庭木として植えることもできます。一本の木に雄花と雌花がある植物…両性花です。雌雄異花というとヘチマカボチャみたいだから、実がすぐなりそう!な気がするのですが、雌雄異熟花といって、雄花と雌花が別の時間に開花するので、そのままでは結実しません。そのため、一本植えても、人工授粉しないと実はなりません。どうしても結実させるならば雄雌二本植えて、人工授粉をしましょう。
樹高25m
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巨木になります

アボカド:巨木になります
成長が早く、25メートルまで育つ巨木です。室内で育てていると観葉植物の域を超えてしまいます。そこまではならないでしょうが、コマメに摘芯し、肥料を控えるなどして成長を抑える努力も必要です。鉢植えにしていれば大きくなっても2メートルくらいですが、それでも大きすぎですから、摘芯などは必要です。

森のバター

樹高25メートルにまで育つ木で「森のバター」とか「バターフルーツ」といわれる濃厚な味のする緑色の果実をつけます。

脂肪を16%も含んでいる珍しい果物で、甘みが無い。または薄い。しょうゆをつけて食べると「トロ」に似ている…と言う人もいます。カルフォルニアロールの具として特に有名。

毒性?

ヒト以外の動物が口にすると毒、という話もあります。インコ・オウム・モルモット・ウサギ・ハムスターなどが食べると死亡することもあります。またイヌ・ネコ・フェレットでも中毒症状を示すことがあるのですが、ハッキリとしたことは不明。

最初に簡単にまとめ

●観葉植物としてのアボカドを育てることもあります。
●スーパーで売ってるアボカドを発芽させることができる。参考:水耕栽培…アボカドの場合のコツなどまとめ
●土でも水耕栽培でも発芽させられる。
水やりの管理は普通に。土が乾いたら水をやる。
●本来は寒さにも結構強いが、観葉植物程度の大きさの場合(幼木)は寒さにも弱い。
●収穫できるとは思わない方がいいが暖地では収穫は可能。収穫までは五年か六年かかる。
●成長が早い。摘芯して小さく仕立てること。
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水やり

鉢植えの場合は、土が乾いていたら、鉢底から水が染み出す位にしっかりとやります。一般的な観葉植物と同じような水やりです。土が濡れている間は水をやらないようにします。

冬は寒さで成長が止まっているので水を控えます。土がカラカラになってから土を濡らす程度の水やりをします。

スーパーのアボカドの種を発芽させる手順

アボカド:スーパーのアボカドの種を発芽させる手順
よく水耕栽培で発芽させた画像が見られますが、土植え…鉢植えで発芽させるのが簡単です。

土に植えて、乾燥させないように水をしっかりとやっていると、気温が20度前後になったら発芽します。簡単に芽が出ます。ただし種子が割れて芽が出るまで何ヶ月かかかることがあり(半年掛かることも)、とても時間が掛かります。一旦発芽すると生育は早いです。最初は棒がニョキと生えるだけで、環境が悪いとそのまま枯れます(これを棒だけ詐欺というらしい)。でも環境がいいとそこから葉が出ます。

●ちなみに鉢植えの画像はユーザーさんからもらった画像ですが、発芽から半年だそうです。
発芽率は6割とか7割とも。

水耕栽培で発芽させる手順については以下のページを参考に。

食べた日にすぐ土に植える

アボカドの種子は非常に乾燥に弱く、「気が向いたら植えよう」と保管していると乾燥で発芽しなくなります。冷蔵庫に入れて寒さに当ててしまっても発芽しなくなります。成木は寒さに耐性があるのですが種子は寒さに弱いので気温が20度前後になるまでは、植えないほうがベター。

植える前によく洗う

アボカドの種を水耕栽培する場合でも、土植えする場合でも、必ず種をしっかりと洗ってください。アボカドの果実は脂肪が多く、ただ水洗いをしても果肉が残ってしまい、水や土が腐ってしまう可能性があります。そのため、水が腐ってしまうと発芽しなくなってしまいます。洗う際には、脂肪分を落とすために薄めの中性洗剤を使用して洗い流してください。

種に上下があります

種には上下があって、平たくなっているほうから根が出ますので、これを下にします。種子を半分ほど土に植え、しっかりと水をやります。土が乾かないようにしてください。乾燥すると発芽しません。

鉢植えは数年に一回は植え替えを

アボカドは根が弱く、植え替えをするときは土を崩さないようにして植え替えをします。根詰まり根腐れの原因になります。鉢底から根がはみ出してきたら植え替えを考えておきましょう。一回り大きな鉢に土を崩さないように入れて、新しい土を足します。用土は一般的な培養土でいいです。もしくは観葉植物の土で植えます。

鉢底の穴を鉢底ネットで塞ぎ、その上に鉢底石(軽石)を2cm入れ、その上に少し用土を入れて、苗の土面が鉢のフチから2cm下になるようにします。この2cmは水やりのときに水が溜まるスペースになります。あとは隙間に用土を入れていって最後にしっかりと水をやって完成でう。

徐々に大きくしていって10号鉢になってから庭植えにするといいです。
●植え替えのときに土を崩さないのは根を傷つけないようにするため。根が傷つくと生育不良を起こしやすい。一度庭植えにしたら、そこから植え替えはできないと考えてください。どんどん一回り大きな鉢に植え替えていくため、鉢は巨大になりがちです。

管理場所・日当たり

日当たりのよい場所で育てます。春から秋に掛けてはしっかりと日に当てます。どんどんと成長します。幼い苗なら夏は室内でレースのカーテン越しに日光を当てましょう。大きく育てば夏の直射にも耐えられるようになります。

観葉植物として育てている場合は、適当に摘芯するなどして成長を抑えましょう。

観葉(幼木)は寒さにも暑さにも弱い

1メートルくらいならば、寒さに弱く冬に戸外に出していると枯れます。果物としてのアボカドが流通する夏あたりに種子を発芽させると、寒さで冬に枯れます。では春に発芽させると今度は夏の暑さにやられて弱り、害虫に新芽まで食べられてしまいます。結局、庭木にする場合でも、幼木の間は室内で蝶よ花よと過保護に育てるのが適しています。

急に戸外に出すと葉焼け

熱帯出身で日光には強いはずですが、冬の間室内に居て、すぐに日当たりに出すと、葉焼けします。でもすぐに次が生えてきますから、枯れない限りは復活します。

室外機に注意

別にアボカドに限った話ではなく、冷暖房の室外機の風に当たると元気が無くなります。

冬の管理

鉢植えのアボカドは5度以下になると弱ります。一時的にはマイナス5度にも耐えられるとも言われますが、確実にダメージがありますので避けます。5度以下になるようなら、ビニール袋を被せて保温します。室温はできれば10度以上を維持したい。10度以上ならばアボカドは多少生育するので、生育に応じて水やりを増やします。土が乾いたら、多めに水をやる程度にします。

冬は気温が下がるためにダメージで葉っぱが茶色くなって落ちます。葉っぱが落ちるのは葉っぱを落として株の負担を減らすアボカドなりの「対策」です。葉っぱが全て落ちても、芯が生きていれば気温が上昇すると新芽が出てきますので、諦めずに管理しましょう。
●東京でも大きく育っていて、南部であれば戸外で越冬します。大きな株であれば耐寒温度はマイナス5度以上、ミカンが育つような暖かい場所であれば露地植えで栽培可能です。
●リビングなど昼間に暖房をかけている部屋では夜中になっても5度以下になることはなかなかない(寒波が来れば別ですが)。
●日本で野菜として流通している種類は「ハス」で、ほとんどコレ。この品種はアボカドとしては寒さに弱い方。大きなスーパーや高級店では他の品種も見られるが本当に見られない。他の耐寒性のある品種であれば結構な地域でもアボカドの栽培は可能だと思う。ネットでは比較的、寒さに強いベーコンなどが出ている。
●枝が芯まで茶色になったらそれは枯れている。新芽が出ることはない。緑の枝は新芽が出る。葉っぱがなくなっても緑の枝があるなら新芽は出てくる。

剪定して脇芽を出す

成長点…枝の先を切ると、その下から複数の新芽が出てくるので、葉っぱがよく茂ります。これを摘芯といいます。切り口には癒合材を塗っておくといいです。癒合材は木工用ボンドでもいいです。葉っぱを出させる目的もあるが、暖地などで庭植えしている場合は、成長点をまめに切って2.5m前後に抑えておかないと、実がなっても収穫できないし、管理が非常に厳しい。
●アボカドは多少の剪定には強い。剪定より根をいじられる方がよくない。
●5月に剪定するといい。この頃であれば例え、ほとんど棒状態になっても新芽は出る(枯れていなければね)。

果実の収穫について

庭に植えていると3年か5年くらいで花が咲きます。収穫のチャンスなんですが、雌雄異熟花といって、若い木は雄花と雌花が同時に咲きません。よって自家受粉が難しいです。そこで、雄花を収穫して冷蔵庫に保存しておいて、雌花が咲いたら綿棒でコチョコチョと人工授粉させるという方法をとります。
●鉢植えだと花が咲きづらく、実も成りづらい

実がつきやすくする方法

枝を引っ張って横に伸ばすと開花しやすい。これは枝が上を向くと「成長」に向かうのに対して横に伸びると花をつけて実をつけようとするため。イチジクのように誘引するとよい。

あとは冬もとにかく暖かくしないといけない。よって暖地じゃない限りは花が咲いて結実というのは難しい。冬に温室で管理するといいらしいが、そこまでやった人はいない(いてもうまくいってないと思う、聞いたことないから)。

地域と収穫

暖地である愛媛では地植えで収穫も可能。他の地域では戸外で越冬することは可能だが、収穫にはいたらない。基本的には東京は戸外での越冬は難しい。幼木は特に寒さに弱いため厳しい。横浜も厳しい。北関東はほぼ無理。北陸・東北は12月くらいまでは耐えられても、その後の降雪で全滅する。

越冬できても収穫できないのは冬の寒さで花芽が死んでしまうためではないかと思われる。しかし、東京の民家で樹齢数十年のアボカドが収穫できるほど育っているので、関係ないかもしれない。

アボカドの品種と耐寒温度

一覧

品種と耐寒温度
-6.7℃ メキシコーラ
-6.0℃ デューク7
-5.6℃ ウインターメキシカン
-4.0℃ ベーコン
-3.3℃ フェルテ、エッティンガー
-3.0℃~-5.0℃ ズタノ 瞬間的には-6.0℃まで耐える
-2.0℃ ハス、日本で流通するアボカドの99%、瞬間的にはー5度まで耐える
-1.0℃ ピンカートン、エドラノール、リンダ、リード、ニムリオ、ヤマガタ
-0.5℃ カハルー
-0.0℃ モンロー、チョケテ、ミゲル、カビラキイロ、セルパ、シモンズ、プーラビーダ、フルマヌ

病気・害虫

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