イチジクの育て方

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イチジク(無花果)

イチジク
科名クワ科
属名フィカス属
学名Ficus carica
別名無花果
水やり水を好む
場所外の半日蔭
難易度中級者向け
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開花
植え
肥料

目次

  1. イチジクの育て方
  2. イチジクの品種・仲間
  3. イチジクの水やり
  4. イチジクの植え付け・植えかえ・種蒔き
  5. イチジクの管理場所・日当たり
  6. イチジク栽培の作業
  7. イチジクの病害虫
  8. イチジクの由来・伝承
  9. SNSボタン・関連記事
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イチジクの育て方

イチジクの育て方
文章の修正概要
イチジクはクワ科低木。耐寒性があってマイナス10度まで耐えることから、よほどの寒冷地でない限りは収穫が出来ます(基本的に関東南部以西で栽培)。また、病害虫はほぼカミキリムシのみで果物系では育てやすい。雌雄異株といって、雄株と雌株があり二株を植えるのが本来ですが、受粉しなくても実がなりますので、メスの木だけを植えます。また現在日本で流通している無花果は受粉しなくても甘くなるように品種改良されています。

イチジクは大きく分けると①春から初夏に実をつけるタイプと②秋に実をつけるタイプと③どちらでも収穫タイプの品種があります。この品種によって剪定の方法が違いますし、適した地域も違います。植える前に必ず下記のリンクをチェックしましょう。
●イチジクを食べると便秘解消。快便に。そういう目的で植えている人もいるらしいです。イチジクは整腸作用があって、漢方に利用されます。浣腸がイチジクの形をしているのはこのためとも。

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イチジクの品種・仲間

イチジクの品種・仲間
文章の修正夏果と秋果
梅雨頃に収穫する夏果と、秋に収穫する秋果があります。
夏果は冬までに花芽が出来て、春に開花して実になります。冬の枝に小さな粒粒がついているのがソレです。これを落とすと夏果が収穫できなくなります。

蓬莱柿日本種。足が早い。味と育てやすさを考えると初心者向き。尻が割れるため、流通は少ない。尻が割れたら食べる。収穫が9月以降と遅め。
バナーネ(ロングドゥート)氷点下でも枯れない。春の芽吹きが遅い気味。酸味がなく甘いが、大味と思う人も。
桝井ドーフィン寒さに弱い。実がなりやすい。定番で初心者向き。持ちがいいのでよく流通しているが、味の評価が低い(人による)。ドライやジャムにすることが多いくらい。猛暑のときは甘いし、完熟させれば甘い。ようは育て方か?

イチジクの水やり

イチジクの水やり
文章の修正庭植え水やり
水を好み、乾燥すると葉が落ちて株が弱ります。庭植えした場合でも、夏場は水をやってください。夏場に水やりが切れると、果実が落ちます。乾燥対策としてマルチングをする。
●根本に腐葉土やワラを敷いてマルチングして乾燥を防ぎます。

鉢植えの水やり
土が乾いたら水やりをします。鉢底から水が染み出すくらいにしっかりとやります。夏に水切れしやすく、夏に水が切れると果実が落ちる。朝に水をやり、夕方にも水をやるが、それでも水切れは起きるので、腰水をする。

イチジクの植え付け・植えかえ・種蒔き

植え付け・植え替え時期

文章の修正植え付け・植え替え時期
落葉時期の11月から2月の間に植え付け・植え替えを行う。根鉢を崩さなければ他の季節でも植え付け・植え替えは可能だが、ダメージがあるのでオススメしない。
●鉢植えは植え替えの際に根切りを行い、根を整理する。
●鉢の植え替えは毎年する人もいるが、基本的には2年か3年に一回。
●落葉時期に棒苗が出回っているのでこれを植えるといい。

用土

文章の修正用土
水切れになると、枯れることも――と水やりの項で書いたのですが、過湿しすぎても、傷んでしまいます。植える土は水はけのよいものが適しています。一般的な園芸培養土でもいいです。自作する場合は赤玉土7腐葉土3を混ぜたものを使います。庭土が粘土質の場合は、川砂などを混ぜ込みます。

酸性の土より弱アルカリ性か中性の土を好みます。土には苦土石灰を混ぜておきましょう。イチジクの実にはカルシウムが含まれて居ますので、カルシウムをよく吸収します。

庭植えの手順

文章の修正苗を浅く植え、支柱をして倒れないようにします。
●地植えにすると根が広がるばかりで結実しにくい。そこで根域制限すると結実しやすい。土中に周囲を囲むように埋め込む(瓦など)と、結果がよい。
●鉢植えの方が実つきが良い。
●樹勢が強い。地下の水道管などの施設を侵食することがあるので、植える際は考える。
連作障害が多少あるので、クワ科を植えた場所を避ける。

鉢植えの植え替えの手順

文章の修正鉢植えも
イチジクは根が強く、庭植えした場合、コンクリートの隙間に入ってカチ割ることがある。そこで都市部では鉢植えが必須。出来るだけ大きな鉢に植えて育てれば収穫も可能。夏の乾燥が厳しいので、マルチングと鉢が高温に成らないように鉢をアルミホイルで巻くとか鉢への日除けをするなど対策が必要。
●鉢は最低10号以上にする。できればそれ以上の大きさ…13号14号でも。大きい方が収穫は多い。
●根の勢いが強く、プラ鉢を突き破ることもある。
●鉢植えも地面に直置きすると鉢底から根を脱走して地面に根を張る。受け皿を敷いていても、受け皿のヒビから地面に到達することもある。
●鉢植えに向いている品種はビオレッタ、プレスコ、ノルドランド

イチジクの管理場所・日当たり

イチジクの管理場所・日当たり
文章の修正日当たりの良い、風の当たらない場所に植え付けをします。一旦植えてしまえば、水やりに気をつければ、毎年収穫できます。
●裂果してから収穫すると虫が入ったり、腐ったりするので早めに。早めに収穫すると未熟なものも混じる。そこでジャムにしたり砂糖漬けにする。
●果実に日が当たらないと色が変わらない。陰を作っている葉っぱを取り除くとよく熟す。果実の生育・成熟には日当たりが大きい。

耐寒性について
耐寒性が高い品種は東北・北海道でも枯れませんが、寒さに当たると落葉し落果する。木の日当たりによっては、熟した果実を収穫できないので、未熟なイチジクを砂糖漬けにするかジャムにすることになる。
●寒冷地では夏の生育が遅く、収穫までに寒さがやってくる。そこで成熟を促す「オイリング」をすることで熟した実を収穫できる。オイリングはナタネ油・オリーブ油・ゴマ油のどれかを綿棒にしみこませて、果実の先の「目(果実が最後に裂けるところ)」につけること。
●防寒対策…温州ミカンが育つような暖かい地域なら防寒不要。

イチジク栽培の作業

元肥(11月~1月)

イチジク栽培の作業
文章の修正元肥
庭植えも鉢植えも、11月から1月あたりに元肥をやります。元肥は一年の生育の元となる肥料で肥料が少ないと実がつかないこともあります。元肥としては有機物(腐葉土・堆肥)をしっかりとすき込みます。緩効性化成肥料も少量やるといいが、控えめにする。
●地植えなら肥料がなくても収穫も可能。それでも肥料はあった方がいい。
●肥料を与えず、根詰まりさせると幼苗でも結実する。植物は少しいじめた方が生育するため。

剪定(12月〜2月)

文章の修正剪定
イチジクは樹高が高くなります。イチジクの木は柔らかくて、しなやかに曲がるので、少々樹高が高くても収穫は可能ですが、出来れば、剪定をすることで小さくまとめたいです。また、剪定・芽かきをして樹勢を抑えることで結実しやすくします。適切な剪定をすることで収穫を増やすこともできます。

根切り(12月〜2月)

文章の修正根切り
イチジクは落葉時期の12月から2月に太い根を切り、地上部の剪定を行い、株の更新を行う。この根を切る作業を「根切り」と言う。根切りをしないと徐々に勢いがなくなり実をつけなくなり、最悪枯れてしまう。イチジクは根の張りの勢いが非常に強いので、切ったくらいではなんともない。半分以上の根…5分の4ほどをハサミ・ノコギリで切ったって大丈夫。
●庭植えの場合は株の周辺を掘って根を切る。鉢植えの場合は植え替えの時に根切りをする。
●根は強いが、芽吹く直前か直後に根をいじると芽の動き出しが遅れるので避ける。最悪、このシーズンは花が咲かないこともある。と言ってもそれで枯れることはない。
●イチジクの根は地表を広範囲に広がるので深掘りする必要はなく、根切りは簡単。

芽かき・摘芯(5月以降)

文章の修正芽かき・摘芯
5月以降に伸びて続ける枝を40cmから50cmで摘芯(切り戻し)をします。このまま伸ばしていると枝葉ばかりを伸ばして、果実がつきません。一文字仕立ての場合は、枝を1.5mほどで摘芯します。摘芯した枝から新芽が出てきたら、その新芽は芽かきします。

追肥(6月から9月)

文章の修正追肥
開花後、結実してから収穫までは肥料を継続してやります。イチジク専用肥料をやるのが楽です。肥料は必須ですが、肥料より、日光・剪定・芽かきの方が結実には大事なポイントです。
また、イチジクは酸性土壌より、中性・弱アルカリ性土壌の方が生育が良いので、定期的に苦土石灰(もしくは有機石灰)をやって、アルカリ性にします。肥料より石灰の方が大事。
●イチジクは根の張りが非常に旺盛なため、カリをリンの1.5倍以上を吸収しますのでカリの多い肥料をやります。

夏の水切れ(8月)

文章の修正夏の管理
夏に水切れすると花芽が落ちてしまう。特に鉢植えは水切れしないように腰水か底面給水にするといい。数日旅行に行くなら腰水に。
庭植えでも水切れすることがあり、水切れすると果実が落ちるので注意する。

収穫(6月から10月)

文章の修正収穫
スーパーで買うより美味しい。スーパーのは青いうちに収穫しているため。自宅で栽培するのであれば完熟にしてから食べるべき。雨の後は味が落ちる(甘味が落ちる)。水やりを控えることで甘みは増す。
●鳥に食べられる場合はネットをかける。鳥は一度覚えると毎年くる。
●冬は落葉するので、日光に当てる必要はないが、ある程度の温度が欲しいので日当たりで管理するといい。もしくは室内で管理。ただし耐寒性のある品種は戸外に置きっぱなしでいいです。

イチジクの病害虫

文章の修正カミキリムシ
イチジクの害虫はカミキリムシが主敵。実質、これさえ気にしていれば十分ってくらい。そこが「イチジクは育てやすい」とされる一因。カミキリムシは幹に卵を植え付け、その卵から帰った幼虫が幹を食い荒らして刈らせる。幹に穴が空いていて、オガクズが出ているので被害はすぐわかる。穴に針金を突っ込んで刺殺すか薬剤を注入して薬殺する。必ず、被害が見られなくなるまで繰り返す。
●6月に成虫が卵を産み、その幼虫の被害が大きくなるのは翌年の4月以降。
●カミキリムシさえ防除できれば農薬はほぼ不要。
●カミキリムシ予防樹脂フィルム

ネキリムシ
コガネムシの幼虫で根を食べる。
アリ
アブラムシカイガラムシがいるとアリがたかる。また、実が熟すとアリがたかる。アリは忌避剤を株の周囲にぐるりと撒くと予防できる。
その他
アブラムシ・カイガラムシ・センチュウ

イチジクの由来・伝承

文章の修正クワ科の植物。花が実の内側に咲きますので、花を人が目にすることはありません。なので漢字で無花果です。ハチの一種が実の中に入り、受粉する独特の受粉方式を取っています。ガジュマルは無花果(イチジク)の仲間で、似たような実を付けます。
私たちが実といっているものは正確には「花のう」と呼びます。中には赤いツブツブがありますが、アレの一個一個が花なのです。
このイチジクの受粉にはイチジクコバチという蜂が一役買っています。イチジクとイチジクコバチはもう一億年という長い時間、互いに手を取り合って進化してきた「共進化」というシステムの代表選手です。
無花果(イチジク)は樹高2メートルから3メートル。鉢植えにすると1メートル程度に抑えられます。

アダムとイブがアソコを隠したのはイチジクの葉っぱ。
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