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バジルの育て方

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バジル
目次
バジルとは?
仲間
水やりと葉水
肥料
管理場所・日当たり
栽培のスケジュール
病気・害虫
特徴・由来・伝承
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学名などの基礎データ
バジルの開花時期…植え付け・植え替え時期…肥料時期…月別スケジュールです。最終更新
植物名
バジル
科名
シソ科
属名
メボウキ属
学名
Ocimum basilicum
別名
バジリコ・メボウキ
水やり
水を好む
場所
外の半日蔭
難易度
中級者向け
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バジルとは?

バジルはシソ科多年草。育てるのは簡単ですが、シソミントよりは多少は難しい。普通は苗を植えますが種まきも出来ます。種まきは4月~6月です。種子ホームセンターなどで簡単に手に入り、発芽率もよく、難しくありません。ただ、大量に出来ても仕方ないので苗で買ったほうが結局は安上がりです。

寒さにはやたらと弱く、本来は多年草ですが寒さで枯れる一年草と考えてください。暖かい場所で育てれば越冬することも出来なくもないのですが、非常にコストがかかり、種子も苗も安価なので、そこまでするメリットは無い。

トマトの近くに植えると風味が良くなり、トマトの害虫アブラムシコナジラミ)を忌避するコンパニオンプランツでもあります。
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育て方のまとめ

●日光にしっかり当てる。ただし真夏の直射日光には葉焼けする。
●日光が強いと葉っぱが硬くなる。柔らかくするには遮光する。
●ベランダ栽培に適したハーブ
●ハーブだけど、湿潤な環境を好む。乾燥に注意。
●生育期には肥料を。
摘芯をしないと収穫は少ない。
●花が咲いたら枯れるので、花が咲く前に摘む。
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仲間

スイートバジル(Ocimum basilicum .L)
単に「バジル」と記述したら、基本的にこのスイートバジルのこと。基本のバジルで調理に使われる。火を通すを香りが散るので、生での食用が好ましい。スーパーでも売ってるが、調理のために購入するのってバカらしく感じる。そしてスーパーで買うと高い。だからキッチンで水耕栽培するか、ベランダ栽培したくなります。
ホーリーバジル(Ocimum tenuiflorum)
別名がツゥルシー、ガパオ、カミメボウキ。スイートバジルより香りが強く、少し風味も違う。生食より火を通した料理に適している。タイ料理の「ガパオライス」に使われているので、これが大好きな人は栽培して食べるといいです。少し繊細でスイートバジルより栽培は難しい。
葉っぱが小さくて、ちぎらなくても料理に使え、草丈が30cmと小さく矮性のバジル。香りがバジルより強く、使いやすいのでイタリアではよく量される。
レモンバジル(Ocimum citriodorum)
レモンの香りがするバジル。バジルの風味の後に柑橘系の香りがする。サラダにちぎって入れるといいです。もしくはドレッシングの風味付けに。
スイートバジルの品種で、濃い紫の葉っぱのカラーリーフが綺麗。調理用としても使え、酢・オイルにつけると、香りと色を移すこともできます。

他のバジルやグリーンの植物と一緒に植えて、コントラストを楽しむといいです。

ホームセンターなどで苗はほとんど見かけないので、ネットショップで購入するといいです。
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ダークオパールバジルのさらに改良品種。ダークオパールよりも葉っぱが艶やかで、強い紫色になっています。香りもバジルと同様で、調理に使えます。苗が流通しているのですが、ホームセンターなどの店舗ではあまり見かけないです。
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アフリカンブルーはダークオパールバジルとカンファーバジルの交配種で、寒さに強く、霜に当てなければ戸外での越冬も可能という耐寒性のあるバジルです。また、バジルは開花すると枯れるのが通常ですが、アフリカンブルーは開花後も弱らないため、花を摘まず、花を鑑賞できます。花は淡い紫です。

葉っぱはダークオパールの名残でちょっと紫が入ります。香りもバジルですが、ちょっと香りが違い、苦味があるので、通常のバジルと違います。
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水やりと葉水

バジル:水やりと葉水
バジルは乾燥が苦手です。土が乾いていたら、鉢底から水が流れるくらいにたっぷりとやってください。庭植えにした場合も乾燥する場合はしっかりと水をやってください。他のハーブは乾燥を好みますが、バジルは少しジメジメしている環境を好みます。

水が切れるとグッタリとなりますが、水をやれば復活しますので諦めずに水を。もちろん、あまりに長期間水が切れれば、枯れちゃいます。

葉っぱに水をかけてやるとハダニ予防になります(葉水)。葉水をやるときは葉っぱの裏に水をかけるようにしてください。

夏は毎日水やり

夏の水やり忘れに注意。夏は雨が降らない限りは、水は毎日やると考えるべき。

ジメジメがいいがビチャビチャはダメ

「少しジメジメ」が好きですが、ずっと「びちゃびちゃ」では根が窒息して根腐れを起こしますので、やりすぎにも注意。バジルの株元の土を触ってみて、指が濡れるようならば水をやらない。土に触れても指は濡れないが、湿り気を感じる程度ならば水をやる…って感じですね。

味がキツイ?

乾燥気味に管理すると味がキツくなる。水は多めにするのが日本人には向いていると思います。

肥料

バジル:肥料
バジルは生育が旺盛で肥料をよく食いますので、生育時期には様子を見て液肥を与えてください。一週間に一回液体肥料をやるか、一ヶ月に一回、緩効性化成肥料をやります。植え付けのときに、肥料を混ぜ込む(市販の土には肥料が最初から入ってます)のですが、それでも液体肥料は必要になります。気温が高く、日光がしっかり当たっていると尚のこと肥料は必要になります。

肥料が不足すると生育不良を起こし、葉っぱの緑が抜けて、葉脈が浮き出るように黄色くなります。
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葉っぱに液体肥料をかける

葉っぱからも水や肥料を吸収するため、液体肥料を通常の濃度で、葉っぱに霧吹きなどで散布すると成長が早くなる。夕方〜夜にかけて散布するといい。
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お礼肥

たくさん収穫したあとに枯れたり、調子を崩すようなら、肥料を追加(お礼肥)をして栄養を補給する。というか、そもそもの肥料が不足していると思われます。バジルは肥料食いです。

管理場所・日当たり

バジル:管理場所・日当たり
バジルは日光をとても好みます。なので日当たりで管理しますが、真夏の直射日光に当たると葉っぱが焼けて変色します。バジルの場合は、葉緑素が抜けて黄色く変色します。そのままにしておくと弱ってしまいますので、真夏だけは半日陰や日陰で管理しましょう。

また、日光に強く当たると葉っぱが硬くなる。食用としては柔らかい方がいいので、日光が強いならば、ヨシズや寒冷紗などで遮光するか半日蔭で管理する方がよいです。これは摘んで食べて確認しつつ調節しましょう。バジルってベランダ栽培に適しています。
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寒さで枯れる一年草

10度以下で枯れはじめ、生育には20度以上が必要。なので10月〜11月には寒さで枯れる一年草扱いの植物です。冬越しもできなくもないが、普通はやらない。春に苗を買ったほうが安いし手間もかからない。ちょっと気を抜いたら枯れる厳しさです(それでもガーデナーはやってみたくなるものだけど)。
霜にあたれば一発で枯れる。

意外と大事な風通し

風が通ることで病気避けになり、株が健康になります。株が健康になると病害虫にかかりにくくなります。

ただし、バジルの生育には『暑さ』が必要。涼しいところで生育が悪い。葉焼けしないのであれば、直射日光を当てるのが好ましい。環境によるのでケースバイケースで。

栽培のスケジュール

植え付け(4月〜6月)

4月〜5月に種まきをするか、苗を植える。バジルは高温になると生育が加速するので実際に爆発的に茂るのは6月下旬あたり以降のこと。それから種まき・植え付けをしても収穫は可能。

用土は一般的な培養土を使う。
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自作する場合は赤玉土6腐葉土4に化成肥料を少量混ぜたものを使う。

鉢植えなら8号〜10号鉢に1苗。65cm横長プランターなら2苗〜3苗。庭植えにするなら植え付けの二週間前に深さ15cmほど掘り返して苦土石灰を混ぜて中和してから、植え付けの一週間前に元の土に対して2割〜3割の堆肥か腐葉土を足してよく混ぜて用土とし、20cm〜30cmほど株間を空けて植える。サラダやピザにちょっと使うくらいなら1鉢・1プランターで十分です。ジェノベーゼソースを作るならもっと必要です。庭植えで1平方mなら作りすぎになると思います。

植え付け作業の詳細は
バジルの植え方と用土(鉢植え・プランター・畑植え)
バジルの植え方と用土(鉢植え・プランター・畑植え)
バジル栽培
を参考に。

摘芯(5月〜9月)

摘芯すれば株が大きくなります。

バジルが20センチくらいにヒョロっと伸びたら、成長点(芽の先)を摘みます。これを摘芯といいます。摘芯するとその下の葉っぱの根本から脇芽が出て、葉っぱも増え、株も大きくなります。あとは摘芯を繰り返します。
バジルの摘芯の仕方
バジルの摘芯の仕方
バジル栽培
摘芯した葉茎は挿木水挿しで株を増やすといいです。6月〜7月であれば、この増やした株での収穫にも十分間に合います。
バジルの室内での水耕栽培のコツ
バジルの室内での水耕栽培のコツ
バジル栽培
●摘心すると大量に収穫できます。簡単に大量に収穫できるので育て方より、処理方法が大事。食べきれない。
●摘芯していなくても脇芽(脇枝)が出ることはあります。でも、摘芯した方がよく増えます。

花は摘む(5月〜11月)

花が咲くと葉っぱが硬くなり、味が落ちますし、葉っぱの生育が鈍くなりますので通常は摘みますが、そのままにしておくと種子が出来て翌年の春も芽が出ることがあります。

寒さにあたると葉っぱの先が尖り、小さな葉っぱが出てきて、花芽ができて伸びる。これは「秋」だと勘違いしたため。5月はまだバジルにとっては寒い時期があって、寒さで花芽が出ることがある。早めに摘んでしまえばいいです。
●F1種は交雑すると親の性質を引き継ぐとは限らず、徐々に香りが鈍くなる。また、F1種じゃなくても他のシソ科植物と交雑して香りが変になってしまうこともあるので、毎年、まきなおし、植え直しするべきです(でも、ガーデナーはいろいろやってみたいもんですから趣味でやる分にはね)。
●花穂は早いうちなら天ぷらで食べられる。育つと筋張って食べられない(美味しくない)。

挿木で増やす(6月〜7月)

高温時期は脇芽を土にさすと、いくらでも発根して株が増える。そこまで増やしても困るくらい。枝を水にさしていると1週間か2週間で発根するので、その根が1cm以上になったら土に植えるとかなり高確率で根付く。単に土にさしていても、水が切れなければ高確率で根付く。
●高温時期は引っこ抜いたバジルが発根していることがあるくらいに頑健。こぼれダネからも発芽してくるため、植えた覚えのないところからバジルが生えてくることがよくある。

バジルの収穫(7月〜10月)

繁茂してから収穫を
高温になるとよく繁茂します。時期でいうと7月以降の高温時期。この頃になるとバッサリと収穫しても、すぐに盛り返して何度も収穫可能です。5月〜6月は低温で生育が鈍く、この時期にチマチマ収穫していると、ハゲて生育が悪くなります。

収穫したものの利用は?
ピザの上に乗せる、サラダ・ドレッシングなど調理に使えるんですが、こういう消費では、バジルの繁茂に全然追いつかず、葉っぱが古くなって汚くなっていくばかり。そこで、適度に繁茂したら、バッサリいってジェノベーゼソースにし、冷凍して保存して、随時利用するようにします。

詳細は以下のリンクを参考に。ジェノベーゼソースのレシピもあります。
バジルの収穫後の利用法
バジルの収穫後の利用法
バジル栽培

来年もバジルを?冬越しと挿木

暖かいうちに小さな穂をとってさして発根させ、それを寒くならないように…10度以下にならないような場所で日光にできるだけ当てて管理すれば越冬して、また来年もバジルを収穫できるが、バジルの苗自体が100円前後と安いのでそこまでするのはコスパがよくない。趣味でやる分ならいい(ガーデナーはこういうのをやってみたくなるもんです)。
●来年、新しい種子をまくか、新しい苗を植えた方が香りがいい(と思う)。
●室温を20度以上に保てるなら、成長するので収穫も可能。

病気・害虫

害虫避けのコンパニオンプランツとして植えられることがありますが、ちゃんと虫に食べられます。病気・害虫については以下のページを参考に。
バジルの病気・害虫のまとめ
バジルの病気・害虫のまとめ
バジル栽培
バジルは英名、バジリコはイタリア語名。一般に「バジル」というと「スイートバジル」のこと。

バジルはインド・熱帯地方原産のハーブで、トマトと相性がいいと言われ、モッツァレラチーズ・トマト・バジルのサラダは「インサラータ・カプレーゼ」(カプリ風サラダ)といって、イタリア国旗と同じ色合いなのでイタリアを象徴するサラダとなっています。
●ピッツァ・マルゲリータもモッツァレラチーズ・トマト・バジルをのせたものです。
●古代ギリシアでは王家で香水や薬として使われたために「王家のハーブ」と呼ばれていました。
●日本ではその種を使って目のゴミを取り除いたことから「メボウキ(目箒)」と呼ばれていました。
●赤紫の葉の「ダークオパール」。
シナモンに似た香りの「シナモンバジル」などがあります。
●バジルソースはイタリア料理の定番。
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バジルの苗を株分けして植える方法
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バジル栽培
バジリコナーノ
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シソ科