スイートバジルの育て方
目次
スイートバジルとは?水やり肥料植え付け・種蒔き管理場所・日当たり摘芯しましょう花茎を摘みましょう病害虫特徴・由来・伝承最後に関連記事学名などの基礎データ
最終更新- 植物名
- スイートバジル
- 科名
- シソ科
- 属名
- メボウキ属
- 学名
- Ocimum basilicum .L
- 水やり
- 水を好む
- 場所
- 外の半日蔭
- 難易度
- 初心者向け
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スイートバジルとは?
家庭でも育てやすい食用ハーブ
スイートバジルは
シソ科の
一年草のハーブ。単に「
バジル」と言った時はこの「スイートバジル」のことを表しています。育てやすくてサラダ・ピザ・パスタと利用頻度も多いかと思います。コツは水切れしないことと、強い直射日光を避けることです。
春になったら種を撒くなり、苗を植えるなりして育て、柔らかい葉っぱを選んで収穫します。香りが強くて、美味しいです。冬には枯れてしまいます。室内なら越冬できることもあるが、苗が安い(1個100円前後)ですから、春に植え替えた方が楽です。
まとめ
●春に植えて秋まで収穫する。
●日当たりを好むが、真夏の直射日光には
葉焼けする。
●水切れがおきやすい。
●
肥料を必要とする。
●
摘芯して脇芽を出させる。
●
花茎が伸びてきたら摘む。
●利用頻度の高いハーブで
初心者でも育てやすい。
●育てやすいが他のシソ科と育て方がちょっと違い、繊細な部分もある(肥料と水)
●育て方より、収穫した葉をどうやって食べるかということの方が問題。
参考:
一年草のハーブ、
越冬できるハーブ、
家庭菜園で栽培できるコスパの良い野菜スポンサーリンク
水やり
ハーブは一般に乾燥を好むのですが、スイートバジルは水切れが置きやすいハーブです。土が乾いていたら水をやるようにし、水切れが起きないようにします。春は晴れたら毎日、夏は一日に朝と夕方の二回、秋は晴れたら毎日です。水をやるときは鉢底から水が染み出すくらいにしっかりとやります。庭植え(畑植え)でも、土が乾いていたら様子を見て水をやるようにします。
●初心者は夏の
水やりを甘く見てカリカリにしてしまう。夏は毎日水やりをしないと駄目。朝と夕方の二回水やりしないといけないかも。
●春や秋は水をやりすぎると
根腐れを起こしますこともあります。春と秋は土が乾いてから、水をやってください。
肥料
ハーブというと痩せ地でも育つものが多いのですが、スイートバジルは肥料を必要とします。
培養土には最初から肥料が入っていますのでコレで十分ですが、生育が鈍いなと思ったら液肥を追加してください。
肥料が不足してくると下葉から黄色くなって落ちていきます。また葉っぱの色が薄くなります。
●肥料が多いと虫が寄ってくる。そこで肥料切れのサイン(葉が黄色くなるなど)が出てから肥料を足すというのも手。初心者はこれで感覚を掴むといいです。
植え付け・種蒔き
時期
寒さに非常に弱く10度以下になると障害が出ます。4月はまだ夜間に10度を下回ることがあるので戸外に出すと寒の戻りで全滅ということは十分ありますし、関東でも5月初週(=ゴールデンウィーク)に遅霜が降りることがあります。5月中旬以降に種まき・苗の植え付けをするといいです。
用土
一般的な培養土で植えます。自作する場合は
赤玉土6
腐葉土4に化成肥料を混ぜたものを使います。庭植えの場合は植え付けの二週間前に庭土に
苦土石灰を混ぜて、中和させて、植え付けの一週間前に腐葉土か
堆肥を庭土に対して2割か3割ほど追加して
用土とします。
●100円均一の土は虫がよく沸く。
植え付け
7号鉢〜10号に苗一個程度。65センチ
プランターに3個を植え付ける。植え付けの詳細は以下のリンクを参考に。スイートバジルには虫がたかるので、ワイヤーを張って防虫ネットを鉢・プランターごと包んで覆ってしまうと虫被害は抑えられます。
参考:
バジルの植え方と用土(鉢植え・プランター・畑植え)
コンパニオンプランツとして植えられることが多く、
トマト・
ナス・
ラディッシュ・カブなどと植えるといい。
種まき
種子から育てることも可能で、一袋買っただけで莫大な量のスイートバジルが育てられます。
発芽には20度以上の気温と光と水が必要です。種まきは5月以降、種を適当にパラパラと撒きます。土を被せると発芽しないので土は被せないでください。あとは水が切れないように霧吹きで種子を湿らせます。
発芽したら、葉っぱが重ならないように、貧弱な芽を摘んでいきます。この芽は「スプラウト」っぽくサラダに入れて食べても可。株の間が15cm〜20cmになるまで間引きを続けます。もちろん、他の鉢に植え替えをしてもいいです。ただバジルは相当繁殖力旺盛ですから、そこまで頑張る必要は無いです。
●スイートバジルは
発芽率が良い。期限切れでも発芽する。他のバジルはスイートほどではない。
管理場所・日当たり
日光を浴びるとグングンと生育するのですが、5月前後でも強い日光を浴びると葉っぱに茶色い部分が出来てしまいます。これは葉やけです。
スイートバジルは頑健で、そのままにしておくと強光線にも慣れてきますが、それでも真夏(8月頃)は確実に葉焼けを起こします。夏は
半日陰に移動させます。
摘芯しましょう
バジルに限らず植物は「摘芯」すると脇芽が出てきて、株が大きくなります。バジルの場合だと葉っぱが増えて収穫が増えますので必ず摘芯しましょう。
敵芯した茎を水につけていると発根することも。土に挿すといくらでも株は増えます。
詳細は
バジルの摘芯の仕方を参考に。
花茎を摘みましょう
スイートバジルは花が咲くと葉っぱが硬くなって食べられなくなります。花が咲く茎が生えてきたら、根本から摘んでしまいましょう。
病害虫
エカキムシ(
ハモグリバエ)、
アブラムシやイモムシに食害されます。農薬は使えないので、
テデトールします。アブラムシは噴射ノズルで吹き飛ばします。
●高層マンションでもアブラムシやハモグリバエなどは来る。
特徴・由来・伝承
スイートバジルはイタリア料理に使われるバジルのことで、極々一般的に「バジル」として流通しているもの(ピザの上に乗っているアレ)はスイートバジルと考えて差し支え有りません。育て方はバジルと同じです。
ブッシュバジルは見た目がスイートバジルとちょっと違いますが、香りは同じ。でも収穫が面倒。結局スイートバジルが一番です。
種類はスイートバジル、ブッシュバジル、ダークオパール、
レモンバジル、
シナモンバジル、
ホーリーバジル、ジェノババジルなど多種あります。
●ホーリーバジルは免疫力が上がるとか放射能を防ぐという話もありますが、眉唾。
●ジェノババジルはスイートバジルより香りが強くプロが使うバジル。まだあまり出回っていない。
最後に
スイートバジルは日光・水・肥料・温度の条件さえ揃えば、ワサワサになります。7月以降はしっかりと収穫できるので、大量に収穫できたらジェノベーゼソースにして冷凍保存して、春まで楽しむといいです。
詳細は
バジルの収穫後の利用法
を参考に。
また詳細な栽培のコツは
バジルを参考に。
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