多年草・宿根草のハーブの一覧

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越冬できるハーブについてまとめ

越冬できるハーブ:越冬できるハーブについてまとめ
このページは多年草宿根草ハーブをまとめています。宿根というのは春から秋までワサワサと茂っても、冬は地上部が枯れるもの。地上部が枯れても、根が枯れていなければ、春にはまた芽吹きます。
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冬に地上部がなくなるが春に芽吹く

ミント

越冬できるハーブ:ミント
ミントは土が凍らなければ越冬も可能で、春になると芽吹きます。栽培しやすいのですが、繁殖力が強すぎて、他の植物を駆逐することもありますし、他のミントと交雑して、香りの鈍いものばかりになるので、他のミントと離して植えるか、庭植えではなくて鉢植えでの管理がよい。

ミントには多種あり、中には繁殖力の弱い種類もある。まとめてあるので、以下のページを参考にしてください。

ミント類は意外と虫がつきます。例えばショウリョウバッタとか。ちなみにミントについたコガネムシの幼虫などを素揚げして食べるとミントの味がするらしいです。ハーブティーやスイーツの上に載せるなどの調理用としても利用しますし、お風呂に入れてハーブバスにすることもできます。ハーブバスにする場合は摘みたてのものは生でそのまま、冬は乾燥させたものを綿の袋やフィルターなどに入れてお風呂に入れて使います。

アップルミント

越冬できるハーブ:アップルミント
パイナップルミントアップルミントシソ科の多年草。リンゴやパイナップルのような甘い香りのするミント。夏の暑さに弱いとされるが、繁殖力がそれ以上なので植えるときは注意が必要な最強ミントです。アップルミントは非常に頑健で冬には地上部が無くなるのですが、春以降はまた旺盛に繁茂して雑草を駆逐するほど。雑草だけでなく長年育てていた植物も駆逐します。植える前に一考しましょう。

ニホンハッカ

越冬できるハーブ:ニホンハッカ
日本在来のハッカで日本で育てやすい多年草ハーブ。外国の薄荷(ミント)よりメントール成分が高濃度で香りが強い。ホームセンターには売ってないのでネットで取り寄せた方が早い。品種にあかまる、わせなみ、すずかぜ、ホクトなどがあるが、これらは北海道の農業試験場で作られたもので寒さに強いが暑さと湿気に弱い。西日本(岡山)の農業試験場で作られた品種だと暖地中間地でも育てやすい。

セージ

越冬できるハーブ:セージ
コモンセージはシソ科の多年草。寒い地域では地上部が枯れたり落葉するが春には芽吹く。種類は色々とある。コモンセージは食べられるが、その他のロシアンセージとウッドセージとエルサレムセージなどは食べられない。その他のセージも食べない方がいい。クラリーセージは食べられるが美味しくない。

サルビアとセージは同じもので、観賞用がサルビアで、薬用・ハーブがセージと呼ばれがちです。マイナーだけどサルビア・クレベランディ―が甘い香りで爽やかです。
その他のセージ・サルビアについては
を参考にしてください。

チェリーセージ・パイナップルセージ

越冬できるハーブ:チェリーセージ・パイナップルセージ
チェリーセージパイナップルセージはかなり定番のハーブ。食用というよりは手間のかからない観賞用植物のハーブ。チェリーセージ・パイナップルセージは冬に地上部が枯れるといっても、低木になって残ります。また香りによって周囲の植物にアブラムシが付きにくくなるというコンパニオンプランツの効果もあります。チェリーセージにはミクロフィラとグレッギーとこの二つの交雑種のヤメンシスがある。香りはミクロフィラが良いが、耐寒性の強いグレッギーがよく流通している。

フェンネル

越冬できるハーブ:フェンネル
フェンネルセリ科の宿根草。フェンネルとはウィキョウのこと。冬には地上部がなくなるが春には芽吹く。頑健で寒さにも強いですが、香りが独特で日本では嫌う人が多い。サラダや煮込み料理に使うらしい。実際に日本人でハーブとして利用している人がいるのかよくわからない。

霜に当たると地上部が枯れるが春には芽がでる。スーパーで売ってるフェンネルシードも発芽するくらいに繁殖力は強い。雑草化することもある。

マジョラム

越冬できるハーブ:マジョラム
マジョラムはシソ科の多年草。寒さにも暑さにも弱め。肉料理・トマトソースなどに使う。大人の香水のような香り?霜に当たっても根が枯れていなければ春には芽がでる。夏の高温多湿が苦手。刈り込んで風通しを良くする。

レモンバーム

越冬できるハーブ:レモンバーム
レモンバームは別名がメリッサ、コウスイハッカ、セイヨウヤマハッカ。冬は地上部が枯れるが、根は死んでいない。またこぼれダネでも増える。荒地でも育つ。雑草化して他の植物を駆逐することもあるので注意。葉っぱがレモンの香りがするが乾燥すると香りが飛ぶ。レモン系ハーブの中では一番育てやすい。

レモンタイム

越冬できるハーブ:レモンタイム
レモンタイムはレモンの香りがするタイム。あんまり流通していない。黄色いの斑入り葉のゴールデンレモンタイムもある。霜に当たると落葉するが、根まで枯れなければ春には芽吹く。

ドクダミ

越冬できるハーブ:ドクダミ
ドクダミドクダミ科の宿根草。強力な地下茎で繁殖力が強すぎるが、花が綺麗。冬に寒さで地上部がなくなっても春には芽吹く。ドクダミ茶もできる(好きかどうかは別問題だけど)。ハーブというか独特の臭さがある。繁殖力と臭いで植えてはいけない植物によく挙げられる。

コモンマロウ

越冬できるハーブ:コモンマロウ
コモンマロウは別名ウスベニアオイ。冬は地上部がなくなるが春には芽吹く。土が凍結すると枯れる。ハーブティーにする(他に用途はない)。ハーブティーにするときは一気に1日か2日で乾燥させないといけないので、梅雨・多湿の夏に乾燥させると数日かかって、ただの枯れ草ティーになる。青い色のハーブティーが人気だが、同様に青いバタフライピー蝶豆)が流通していて最近は影が薄い。意外と虫がつく。

フレンチタラゴン

越冬できるハーブ:フレンチタラゴン
フレンチタラゴンキク科の多年草。冬は地上部がなくなっても春に芽吹く。フランス料理によく使うハーブ。夏は遮光する必要がある。暖地では夏越しが難しい。越冬はできる。ロシアンタラゴンは暑さにも強いが香りが鈍く美味しくない。食べても草の味しかしない。

チャイブ

越冬できるハーブ:チャイブ
チャイブユリ科の香味野菜。ほぼネギ。冬は地上部がなくなる。苗があまり流通していないので買うならネット。コンパニオンプランツとして利用されることもある。アサツキと近くに植えると交配するくらいの近縁種です。

冬も地上部があるハーブ

ローズマリー

越冬できるハーブ:ローズマリー
ローズマリーはよく植えられている、育てやすく放置でも大丈夫なハーブ。ハーブとしても肉料理などに利用しやすい。海岸沿いが自生地で塩害にも強く、肥料もなくていい。根をいじると弱ります。ハーブティーを作ってグリセリンを入れるだけで「ハンガリー水」という化粧水になる。アレロパシーを出して他の植物の成長を阻害するので、周囲に雑草が生えにくい。また、アレロパシーがあるので寄せ植え・混植はやらない方がいい。

ラベンダー

越冬できるハーブ:ラベンダー
ハーブとして利用されるのはラベンダーの中でもイングリッシュラベンダーぐらいで、このイングリッシュラベンダーは冬の寒さには強く、夏の高温多湿に弱い。夏越しが問題になるため、中間地・暖地ではローズマリーの方がよく植えられている。イングリッシュラベンダーはポプリに適している。ただ、低血圧・副交感神経有意の人はラベンダーが苦手な傾向あって吐き気がする、かも。

レモンバーベナ

越冬できるハーブ:レモンバーベナ
レモンバーベナバーベナの仲間で葉っぱからレモンの香りがする。レモンの名前がつくハーブの中では一番レモンっぽい香りがする。レモン系では一番ハーブティにしたときに美味しく、フランスでは長く愛されてきたハーブティー。ただし大量に飲むと胃が荒れる。木なので順調にいくと樹高3mとか4mくらいに大きくなる。関西以西の平野部では落葉せずに戸外で越冬する。寒さに当たると落葉するがマイナス10度まで耐えます。

レモンユーカリ

越冬できるハーブ:レモンユーカリ
レモンユーカリは常緑の樹木のハーブでレモンの香りがするユーカリ。香りが非常に強いが、ちょっとユーカリの癖があってレモンそのものではなくて独特。蚊を忌避する効果がある。新葉は強く香る。寒さに弱くて冬に枯れることが多い。

レモンマートル

越冬できるハーブ:レモンマートル
レモンマートルは樹木のハーブ。寒さに弱いので冬は室内に取り込むか、戸外の霜の当たらない場所で管理する。レモンの20倍のシトラールを含む。葉っぱより花をハーブティーにした方がおいしい。冬の寒さに若干弱くて庭植えは厳しいので鉢栽培で。

ゲッケイジュ(ローリエ)

越冬できるハーブ:ゲッケイジュ(ローリエ)
ゲッケイジュの乾燥した葉がローリエ。1日のうち午前中だけでも日光が当たれば育つが、樹高が大きくなるので注意。寒さには強い。

ローマンカモミール

越冬できるハーブ:ローマンカモミール
ローマンカモミールは常緑多年草。リンゴの香りが漂っていい感じ。水切れに弱く、特に夏場は朝夕の二回、しっかりと水をやる必要がある。ただしアクが強くて苦いので飲用には適さないし、ジャーマンカモミールほどは開花しない。

ヘンルーダ

越冬できるハーブ:ヘンルーダ
ヘンルーダミカン科の常緑低木。毒性があるので観賞用で食用には不可。猫避けになるとされるが、実際に猫除けの効果がどこまであるのかは疑問。ミカン科のため、蝶の幼虫が食べます。

ゼラニウム系

越冬できるハーブ:ゼラニウム系
ジンジャーゼラニウム
生姜というかジンジャーエールのような香りがする。「コーラの香りがする」ともされる。

ローズゼラニウム
甘い香りがする。虫除けの効果があるとされる。葉を乾燥させると香りが強くなる。ハーブウォーターにして風呂で全身にかけて香りを纏うなってのもある。ハーブティーにしてガムシロップを入れて飲むと美味しい。冬はあんまり香らない。

シナモンゼラニウム
濃厚な甘い香り。

セインテッドゼラニウム
香りの強い種類で、ローズゼラニウムなどはセインテッドゼラニウムの一種。ただし、花の美しさは普通のゼラニウムの方が上(ただし普通のゼラニウムは臭い)。

ゼラニウム・シロトネルム
レモンの香りが濃厚なゼラニウム。なんならレモンよりレモンっぽい香り。ゼラニウム・マーブルグレイやゼラニウム・パープルレモネードと同じものではないかと思われるがよく分からない。

オレンジゼラニウム
柑橘系の香りがするゼラニウム。

アップルゼラニウム
横に広がる。

最後に…

一年草のハーブに関しては を参考に。ハーブティーに適したものは を参考にしてください。
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