ウイキョウの育て方
目次
ウイキョウ(フェンネル)とは?水やり肥料植え付け・植えかえ・種蒔き管理場所・日当たり収穫病害虫最後に…関連記事学名などの基礎データ
最終更新- 植物名
- ウイキョウ
- 科名
- セリ科
- 属名
- フェンネル属
- 学名
- Foeniculum vulgar
- 別名
- フェンネル・茴香・Fennel
- 耐寒
- マイナス15度
- 水やり
- 水控え目
- 場所
- 外の日なた
- 難易度
- 中級者向け
スポンサーリンク
ウイキョウ(フェンネル)とは?
ウイキョウ(フェンネル)は
セリ科ウイキョウ属の
多年草ハーブ。強い香りのあり、葉、
種子はスパイス・ハーブとして古代エジプト・古代ローマの時代から利用され来た。歴史上最も古い作物のひとつ。日本には平安時代に中国から渡来。沖縄では「胃腸葉=イーチョバー」と呼ばれる。ピクルスの香り付けに使われる。また漢方薬としても使われる。大田胃散や仁丹に入っています。
春に種を撒き、春から夏に掛けて成長し、夏に開花し、冬には地上部が枯死します。生育温度は10度から28度。霜に当たると地上部が枯れますが、春にはまた芽が出ます。
姿のよく似ている
ディルは
イノンド属の
一年草で、別属別種です。ただ、両者は交配するので、分類より近いのではないかと思います。
草丈1m〜2m
スポンサーリンク
水やり
ウイキョウ(フェンネル)は乾燥に強く、乾燥気味に
水やりを好みます。鉢植えの場合は、土が乾いていたら水をやります。一般的な植物の水やりとほとんど同じか、少し乾燥気味でも大丈夫です。冬に寒さで地上部が枯れても春にはまた芽が出ますので、鉢植えの場合は、冬の間も完全に乾燥しないようにたまに水をやって下さい。
地植えにした場合は、根付いてしまえば水やりは極端に乾燥する時期でない限りは必要ありません。
肥料
春と秋に緩効性化成
肥料を一回づつ与えます。
植え付け・植えかえ・種蒔き
直根性
直根性で、太い根が一本、土の深くへと伸びていきます。そのために乾燥に強いのですが、この太い根が傷つくと枯れてしまいます。移植する際にはこの太い根が傷つくので、植え替え・移植が難しく、一度植えたら移動できないと考えて下さい。
苗について
移植が難しいために、ウイキョウ(フェンネル)の品種であっても、苗があまり出回りません。売っているけど珍しいから、欲しかったら即買った方が良いです。どうしても苗が見つからない場合は、種を撒いて、その中から間引いて適度な数にしていきます。
苗が見つかったら、すぐに植えます。ポット苗の中で根が伸びてしまうと植え付けても根が傷ついてしまうからです。
時期
植え付け・植え替えは春(3月〜4月)にします。
用土
市販されている土ハーブ
用土で植えつけるか、
赤玉土7
腐葉土3の割合で混ぜた
水はけの良い土で植え付けをします。ウイキョウ(フェンネル)は
酸性土壌を嫌い、アルカリ性土壌を好むので、地植えする場合は二週間前に
苦土石灰を混ぜて中和させて下さい。
植え替え・植え付け
鉢底の穴を鉢底網で塞ぎます。その上に土の流出を防ぎ、水はけをよくするための鉢底石(
軽石)を2cmほど入れます。その上に用土を入れ、株を入れます。株の土は落とさず、根はいじらないでそのまま入れてください。根をいじると生育不良を起こします。隙間に用土を入れて、最後にしっかりと水やりをします。よく、根と土を密着させるために土を押さえることがありますが、やらないでください。
どうしても植え替えるときは、根から土を払い落とさず、そのまま植え替え先に掘った穴に入れたり、ひとまわり大きな鉢を用意して、鉢底に網を入れて、軽石を敷いて、株をスポッと入れてください。とにかく土を崩さないで植えること。
あとは隙間に土を入れて固定します。植えるときに、根が傷ついてしまうので、土を上から押さえ付けないようにしましょう。
庭植え
庭植えする場合は、前もって2週間前に深さ30cmの穴を掘って、苦土石灰を1平方またり150g入れて中和させます。アルカリ性を好みますが、中性なら問題ないです。1週間かけて中和させます。植え付けの1週間前に元の土に対して2割ほどの腐葉土か
堆肥を混ぜておきます。
水捌けが悪いのであれば、日向石や川砂などを混ぜて水はけをよくしましょう。これも1週間かけて馴染ませてから植え付けます。
株間は30cmほど空ければいいです。
管理場所・日当たり
日当たりを好みますので、日当たりで管理します。室内でキッチンハーブとして育てる場合でも、室内のできるだけ日当たりで管理して下さい。
冬は寒さに当たると地上部が枯れます。霜に当たっても根までは枯れず、春には芽吹きます。霜に当てなくても、寒さで生育は止まってしまいます。地上部があるならば出来れば日光に当ててください。
収穫
夏に開花し秋に種子ができます。種子ができて、色がついてきたら、
花茎を根本から切って束にして風通しの良い日陰で吊るします。花を放置していると、種子が落ちて食べるのは心理的に辛いので、吊るします。吊るしていると種子が熟して落ちますので、新聞紙でも敷いて、採種しましょう。
あとは瓶詰めにして保存します。
病害虫
アオムシ
セリ科植物を専門的に食害するキアゲハの幼虫が発生します。食欲がすごく、あっという間に丸坊主になるので、早めに取り除くか、イモムシ・アオムシ系に効果があるBT剤などで駆除します。基本的に
テデトール&
フミツブースでいいです。
カメムシ
発生したらカメムシキャッチャーを作って捕殺するか、薬剤で駆除する。
最後に…
その他のハーブについては
を参考にしてください。
スポンサーリンク
関連記事