アップルミントの育て方
目次
アップルミントの特徴は?植える前の注意点!!水やり肥料植え付け管理場所・日当たり作業収穫病気・害虫最後に…関連記事学名などの基礎データ
最終更新- 植物名
- アップルミント
- 科名
- シソ科
- 属名
- ハッカ属
- 学名
- Mentha suaveolens
- 別名
- 丸葉薄荷
- 水やり
- 水控え目
- 場所
- 外の半日蔭
- 難易度
- 初心者向け
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アップルミントの特徴は?
アップルミントは
シソ科ハッカ属(メンサ属)の
宿根草。名前の通りに葉っぱや花からアオリンゴの香りがする
ハーブで、ハーブティー、肉・魚料理・ビネガー・ソース・サラダ、ハーブバスなどに利用されます。
ハーブとしても頑健な部類に入り、土を選ばず、寒さにも強く寒冷地で土が凍らないような土地であれば戸外で越冬可能。都市部のベランダでも栽培ができます。
冬は地上部が枯れても春に新芽が出てきます。
アップルミントを含む
ミントの仲間は非常に頑健な植物ですが、中でもアップルミントは広がる速度が早い。
ミントの悪評の原因はどうもこのアップルミントっぽい。アップルミントはアレロパシーが強く、他の植物の生育を抑えつつ、地下茎で広がり、種でも広がります。
一株植えただけで、庭中に広がってしまうこともあり、他の園芸植物のみならず、
雑草すら駆逐するほどで「
植えてはいけない植物」に挙げられるほど。広がったら困るのならば地下茎が広がらないように、根止めや板やブロックを土に植えて広がらないようにします。
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植える前の注意点!!
アップルミントは基本的には庭植えにせず、鉢・
プランターで育てるようにしましょう。プランターにほかの植物と一緒に植えると、強い繁殖力でほかの植物を駆逐しますので、植えるときはアップルミントだけを植えましょう。
アップルミントは他のミント類と交雑します。交雑して生まれたミントは香りが弱くなってしまいます。いや、臭くなることもある。だから近くにミント類を植えないようにしますし、近くにミント類がある場合はアップルミントは植えないようにします。
地下茎で増えた株の香りは変わらないので、花が咲いたらできるだけ花を摘みましょう。そうでないと
こぼれダネで香りの弱い株がいつのまにか増え、庭の大半をしめることなんて珍しくないです。香りの弱いミントなんて単なる雑草ですよ。
駆除の方法
引っこ抜いても無駄。グリホサート系の
除草剤を原液でかけて、駆除しましょう。グリホは葉っぱについて、枯らせる除草剤で、土には残らないので、アップルミントだけを選んだ枯らせることができます。
水やり
鉢植えの場合、土が乾いていたら水をしっかりと水をやります。湿度の高い環境を好みますが、あまり湿度が高いと腐ってしまうことがあります。土が濡れているなら水はやらないようにします。
とはいっても非常に頑健で、庭に植えていると雑草のように増えます。庭植えの場合は降雨だけで十分育ちます。
冬の水やり
冬になると寒さで地上部が枯れますが、根は生きていて、春になるとまた芽吹きます。鉢植えは冬も水をやってください。ただし水は控えめにします。土が乾いてから数日経って水をやる程度に頻度を減らしてください。
肥料
アップルミントは痩せ地でも育つ植物で、追肥はなくていいです。
肥料をやろうとやるまいとどんどんと増えます。また
肥料をやると香りが鈍くなります。植え付け
時期・頻度
春(3月〜6月)か秋(9月〜10月)に苗を植え付け・植え替えをします。鉢植えの場合は、
根詰まりする前に2年に一回植え替えをしましょう。
用土
苗を買ってきてハーブ用の土か、市販されている花と野菜の土で植え付けます。自作する場合は
赤玉土7
腐葉土3を混ぜたものを使います。
鉢・プランター植え
5号〜
7号鉢に1苗を植えるか、横長65cmプランターに3苗を植えます。
鉢の底の穴をネットで塞いで、その上に鉢底石(
軽石)を2cm〜3cm入れます。その上に
用土を入れ、苗を入れて、用土を隙間に入れていきます。最後にしっかりと水をやって完成です。
鉢・プランターに植えても
種子が鉢の外にこぼれて、いつのまにか庭に広がっていることがよくあるので、そんな心配のないベランダなどで栽培しましょう。
庭植え
基本的に庭植えにはしない。する場合は、地下茎が伸びないように深さ20cmまで仕切りを入れる。それでもこぼれダネで仕切りを超えて移動するので、仕切りも予防にはなっても絶対的な対策にはならない。
深さ20cmを掘り返して、庭土に腐葉土か
堆肥を元の土に対して2割ほど追加してよく混ぜて用土とします。一週間して土が馴染んだら、仕切りを入れて、苗を植えます。
管理場所・日当たり
日当たりがいいに越したことはありませんが、
半日陰でも生育可能。よほど日当たりが悪くない限りは大丈夫ですが、日光が少ないと香りや花が少なくなります。
ただし真夏の直射日光には
葉焼けを起こします。鉢植えの人は、半日陰に移動させてください。一年中半日陰で管理するのがベスト。
作業
花を摘む
アップルミントは花が咲くと香りが弱くなり、葉が硬くなりますし、開花後に種を作り、種子が庭に落ちるとそこで増殖するので、花は開花する前に積んでしまいましょう。
摘芯
アップルミントの成長点…先を切ると、その下の葉っぱの根元から、新芽が出てきて、葉っぱが増えて、収穫が増えますので、成長している3月〜9月に適宜、
摘芯(
切り戻し)するといいです。もしくは、定期的にバッサリと半分に切り戻すといいです。
剪定した枝を放置しない
アップルミントが伸びて、
剪定したときに、アップルミントを切ったものをそこいらへんの土の上に投げていると、アップルミントがそこで発根して広がってしまいます。軽い気持ちでアップルミントの切れ端を捨てないように。
そんなミントの性質から
ミントテロなんて言葉もあるくらいです。
収穫
葉っぱを収穫するので地上部があるうちはいつでも収穫が可能です。ハサミで切って摘んでよく水洗いしてから利用します。
意外と
害虫は発生しているので、よくよく水洗いしてください。
ハーブティーの作り方
アップルミントはリンゴとミントの香りを持っているのでハーブティーに適しています。生葉を数枚摘んで、熱湯をそそいで3分蒸すとアップルミントティーの出来上がりです。お好みで蜂蜜を入れるといいです。長く煮ると草の味しかしないので、葉っぱを取り出して香りを楽しみましょう。
ハーブティーは一種ではなく、複数のハーブをブレンドして自家製ブレンドを作るのが楽しいものです。アップルミントだけでなく、他のハーブを栽培してみてはどうでしょうか??
他のハーブは
ハーブティーにできる家庭菜園で育てやすいハーブのリンクを参考に。
病気・害虫
アップルミントは
病気・害虫が発生することはあまりないですが、全く発生しないわけではなく、発生しても繁殖力の方が強くて気にならないだけで、
ハダニ・青虫・尺取り虫・
アブラムシ・
ナメクジ・
ヨトウムシ・ベニフキノメイガ・
コガネムシなどが発生します。
最後に…
アップルミントは繁殖力が強くて、植えてはいけない植物に挙げられるので、とにかく、庭に逃げないように気をつけましょう。他に庭に植えてはいけない植物は
植えてはいけない植物にまとめてあるので参考にしてください。
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