日本薄荷(ニホンハッカ)の育て方…コウモリ避けに使える
目次
日本薄荷(ニホンハッカ)とは?置き場所・日当たり水やり肥料植え付け剪定・切り戻し・摘芯花を摘んだ方がいいです病気・害虫最後に…関連記事学名などの基礎データ
最終更新- 植物名
- 日本薄荷
- 科名
- シソ科
- 属名
- ハッカ属
- 学名
- Mentha arvensis var. piperascens
- 別名
- 和薄荷
- 水やり
- 水控え目
- 場所
- 外の半日蔭
- 難易度
- 上級者向け
スポンサーリンク
日本薄荷(ニホンハッカ)とは?
日本薄荷(ニホンハッカ)は
シソ科ハッカ属の
多年草ハーブで
ミントの仲間で、唯一、日本に自生しています。
ミントというとスっとしたメントールの香りを思い浮かべると思いますが、日本薄荷はメントールの含有量が非常に多く、ハッカ油はこの日本薄荷から抽出されたものです。ただ、日本薄荷はメントール以外の香りがあんまりなくて、スっとはするんですがあんまり深みがなく、ハーブティーなどには適していないとされます(好みによるけど)。
虫やコウモリ避けに
ミントの中でもニホンハッカはメントールが非常に強く、これを虫やコウモリが嫌がります。栽培して丈が高くなって30cm以上になったり、刈り込んで束にして、侵入路に吊るしておくとコウモリ避けになります。
ちなみにミント類の繁殖力は非常に強く、収穫は容易ですが、広がりすぎて手に余るかもしれません。それに、栽培が面倒なら、ドラッグストアで販売しているハッカ油でスプレーを作って、侵入路に散布するといいです。
ちなみに画像にはローズマリも吊るされていますが、
ローズマリーには効果がないです。
スポンサーリンク
置き場所・日当たり
日当たりのいいところか、
半日陰で育てます。夏の直射日光に
葉焼けすることがあります。葉焼けを起こしても、それで日本薄荷(ニホンハッカ)が枯れることはないですが、口にはしたくなくなりますし、乾燥がちょっと苦手なので半日陰が適しています。
水やり
鉢植えの場合は、土が乾いていたら水をやります。鉢底から水が出てくるまでしっかりとやります。庭植えにした場合は自然に降る雨だけでほぼ大丈夫ですが、夏の乾燥時期は
水やりをしてください。
肥料
庭植えの場合は、
肥料は不要で、肥料が多いと香りが鈍くなります。鉢植えの場合も肥料は控えめにします。肥料をやるのであれば、春(4月〜5月)あたりに一回、化成肥料を少量やるか、液体肥料を2週に一回やります。
植え付け
春(4月〜6月)か秋(9月〜11月)に植え付けをします。真夏は高温で傷めるので避けましょう。
用土
ハーブ
用土か、一般的な
培養土か、自作する場合は
赤玉土7
腐葉土3を混ぜたものを使います。
鉢の植え付け・植え替え手順
日本薄荷(ニホンハッカ)は他のミント類よりは広がらないですが、それでも繁殖力は強い方なので庭植えするより、鉢植えをお勧めします。
まずは
6号鉢〜
7号鉢で1苗を植えます。地下茎で増えるので、すぐにいっぱいになります。
プランターなら横に2個か3個の苗を植え付けます。鉢の底の水を抜く穴をネットで塞いで、
軽石を2cmほど入れます。その上に用土を入れて、苗を入れて、隙間に用土を入れて、最後に水をしっかりとやって完成です。
植え替えの場合は、古い土を3分の1ほど落として、新しい土で植え替えてください。株分けもできます。適当に半分か3等分くらいに切って別々に植えればいいです。
庭植えの植え付け手順
庭の土を深さ20cmほど掘り返して、土に腐葉土か
堆肥を2割ほど混ぜて用土とします。1週間寝かせると土が馴染むので、1週間後に植え付けます。苗を植えて、水をやって完成です。株間は30cmほど空けておきましょう。
地下茎が横に伸びて広がるので、根の仕切りを入れて地下茎が伸びないようにします。地下茎を抑えても、
こぼれダネで増えるので完全には抑えられませんが、最低でも仕切りはやっておきましょう。
剪定・切り戻し・摘芯
夏と梅雨の高温多湿が苦手で、枯れるほどではないですが傷むので、前もって株全体を半分〜3分の1の高さに…もしくは地ぎわまで刈り込んで、風通しをよくし、傷んだ葉っぱを取り除きます。切り戻すと、
摘芯になり、脇芽が出て株全体が大きくなるので、
切り戻しはした方がいいです。
花を摘んだ方がいいです
花が咲くと香りが鈍くなりますし、何より他のミントと交雑してしまいます。近所の
アップルミントと交雑すると繁殖力の強いミントが生まれて、手に追えなくなることがあるので、花は摘んだ方がいいです。
病気・害虫
ハダニ・
ナメクジ・
ヨトウムシ・
コガネムシなどが発生する。あまり発生しないが、株が弱っていると発生しやすいです。
最後に…
日本薄荷(ニホンハッカ)はメントールが多く、虫除け効果が高いとされています。虫除けについての他の植物は以下のページにまとめてあるので参考にしてください。
その他のミントについては
を参考に。
スポンサーリンク
関連記事