グレープフルーツミントの育て方
目次
グレープフルーツミントとは?水やり肥料植え付け・植えかえ株の更新管理場所・日当たり病害虫最後に関連記事学名などの基礎データ
最終更新- 植物名
- グレープフルーツミント
- 科名
- シソ科
- 属名
- ハッカ属
- 学名
- Mentha suaveolens × piperita
- 水やり
- 水を好む
- 場所
- 外の半日蔭
- 難易度
- 上級者向け
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グレープフルーツミントとは?
グレープフルーツミントは
シソ科ハッカ属の
ペパーミントと
アップルミントの交配種と言われる
多年草(
宿根草)で、グレープフルーツに似た香りがします。花は藤色。葉っぱから甘い香りがして、料理にも使えるので人気があります。苗のときや寒さに当たると葉っぱが紫だったり新芽に赤みがありますが、これは環境が変われば普通の緑に戻ります。
ミントなので他の植物を駆逐するほどに繁殖力旺盛で、草丈が大きいので、庭植えにすると邪魔になるかもしれません。鉢植え推奨です。
草丈40cmから70cm
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水やり
グレープフルーツミントは乾燥状態より、若干湿っているくらいを好みます。かといって長期間ジメジメしていると
根腐れを起こします。葉っぱの様子を見て
水やりを調節しましょう。
庭植えの場合は、天気が続いたら水をやるようにします。ほとんど自然雨だけで育ちます。真夏の乾燥時期は水をやってください。葉っぱが黄色いようなら乾燥しすぎです。冬は地上部が見えなくなりますが、根が生きていて春には新芽が出てきます。完全に乾かすと枯れてしまいますので、雨が当たらない場所に植えている場合は、水をやってください。
鉢植えの場合は土が乾いてたら水を鉢底から染み出すくらいにしっかりとやります。受け皿に水が溜まっていたら捨ててください。夏は乾燥しやすいですから、朝と夕方の二回しっかりと水をやります。
冬は地上部が枯れるので水やりを忘れてしまいがちですが、カラカラにならないように水をやってください。
肥料
意外と
肥料を必要としていて、肥料が少なくなってくると明らかに勢いが鈍くなります。生育期に肥料をやるとよく生育しますが、やるかやらないかは庭の都合で調節してください。
肥料をやる時期は生育時期である春(4月)から秋(10月)のうちの夏(8月)以外。肥料は化成肥料。固形のものなら少量を一ヶ月に一回、薄い液体肥料なら二週間に一回程度やってください。
植え付け・植えかえ
時期と頻度
植え付けは春〜秋の真夏以外に行う。植え替えも同時期に行います。グレープフルーツミントは根張りが早いので鉢の植え替えは毎年行います。
注意事項
●繁殖力旺盛で、地下茎で広がり、なおかつ
種子をつくって
こぼれダネでも増えます。一回庭植えすると、駆除が難しいほどです。また繁殖しすぎて他の植物を駆逐することがあります。繊細な園芸植物を植えているなら、植えないほうがいいです。
●他のミント類と交配しやすいです。簡単に交配してこぼれダネを残します。そのこぼれダネで増えた固体は香りが薄くなっています。交配を繰り返すと香りがほとんどなくなり、ただの繁殖力旺盛な
雑草になります。
用土
アルカリ性の土を好みますが、アルカリ性でないと枯れるというわけではありません。庭土ならば
石灰で中和させ、
プランターや鉢で育てるならば市販の
培養土を使えば、中和してあるのでそれで十分です。
鉢の植え付け・植え替え
鉢植えの場合は、6号〜7号に1苗、横長プランターなら3苗を植えます。
鉢底の水抜きの穴をネットで塞いで土が出ないようにしてから鉢底石(
軽石)を2cmから3cmほど入れて、鉢底石の上に土を入れ、株を入れて、隙間に土を入れていき、最後に水をやります。鉢底から水が出るまで水をやってください。
植え替えのときは、古い土を3分の1落として、地上部を半分刈り込んでから植え替えます。植え替えのときに株分けも可能で、半分か3等分して別々に植え付けます。根をいじったくらいでは枯れないです。
庭への植え付け
庭植えの場合は、植え付ける二週間前に深さ20cmほど穴を掘って、
苦土石灰をまいて中和させておく。一週間経って中和したら、掘り出した土に
腐葉土か
堆肥を3割か4割混ぜて
用土とします。一週間経って土が馴染んだら、半分ほど土を戻して、株を入れて、隙間に土を入れて、最後に水をやって完成です。
地下茎で増え、他の植物を駆逐するかもしれない。植える場合は地下茎が伸びないようにトタン・ブロック・スレートなどで地下20cmまで囲うようにする。それが面倒ならば植えない方がいい。
●庭土の
水はけが悪い場合は、軽石か川砂を混ぜて水はけをよくしてから植え付けしてください。
株の更新
ミントは他のミントと交配しやすく(アップルミントなどなど)、交配すると基本的に香りが鈍くなります。香りが鈍いグループフルーツミントなってただただ厄介なだけの雑草です。そこで交雑しないように、他のミントと離して植えます。しかし、自分の庭だけでなく他の家の庭に別種のミントが植えてあることだってあるわけで、限界があります。また、ミントの株自体の寿命もあります。そこで、株を更新していきます。
株の更新というのは古い株を取り除いて新しい株を植えること。新しい株ってのは最初の「香りの強い」グレープフルーツミントを植えることで、もともとに植えた株から
挿し木で増やせばいいです。庭植えの場合は、交雑して香りの弱い株を引っこ抜いて香りの強い最初に植えた株を10cmほど切って土に挿して新しい株を作って植えます。もしくは最初の株を抜いて株分けして増やします。どっちでもいいです。
挿し木で簡単に増えます。用土は一般的な培養土。これに10cmほど切って、切り口に近い方の葉っぱを落として、葉っぱを2枚から3枚程度にして土に挿して、水をやっていると一週間ほどで発根します。あとはそれを任意の場所や鉢に植えるだけ。
管理場所・日当たり
日当たりでも
半日陰でもかまいません。室内で栽培もできなくもないです。真夏の乾燥しすぎで枯れることがありますので、半日陰で管理するのが理想です(ただそれを問題にしないくらいによく増える)。
冬の寒さには強いです。冬の寒さで地上部が消えても根が生きていれば春には芽吹きます。
病害虫
ハダニ
小さなクモの仲間で、白い糸が絡んでいたらハダニ。乾燥すると広がりやすいので、水をやるときに葉っぱにかかるようにすると予防できる。
ハーブとして収穫しないならば、薬剤を散布して駆除する。
サビ病
サビ状の症状が出る
病気。発生したら株を抜いて処分する。また、土壌を殺菌剤で処理する。
最後に
グレープフルーツミントはアップルミントの交配種でアップルミントほどではないにしろ、繁殖力がありますので庭植えはやめておき、鉢植えで管理するようにしましょう。また、
剪定などで出た葉枝も土に捨てないようにします。捨てるとそこで発根して広がっていきます。
これを悪用した…というかこの蔓延る様子を表した
ミントテロという言葉があるくらいです。
ミントは他にも魅力的な種類があるので
を参考にして、他のミントも栽培してみてください。
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