除草剤の選び方と使い方のコツなどまとめ…グリホサート系など

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除草剤のまとめ

除草剤についてまとめています。

除草剤には選択性と非選択性があり選択性は特定の植物を狙い撃ちにする。非選択性は全ての植物を枯らす。非選択性の代表が「グリホサート系」。基本的にグリホサートで全て駆除できる。グリホサート系一面に散布して全て除草することもできるが、目的の植物に塗って枯らすことも出来る。
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まとめ

スギナは厄介。グリホサートは濃い目で散布。
●竹・笹は除草剤を使っても長期戦になる。
●展着剤を使って葉っぱに浸透させる。展着剤で検索。代わりに尿素でも効果がある。尿素は植物に浸透する効果がある。
●グリホサートは成長阻害剤。効果が(目に見えて)出るまでは10日から二週間ほどかかることも。
●グリホサートは発癌性物質を含んでいる疑いがかけられているが、ちょっとトレンド臭い。現実問題、代替物がないのにグリホサートが禁止されると農業が破綻し食糧危機になりかねない。疑いであって、確証はない。
●樹木を枯らすときは、ドリルで穴を空けてグリホサートを流し込む。

雑草の代表のスギナ

除草剤:雑草の代表のスギナ
雑草の代表のスギナは害虫がつかず、非常に厄介な雑草。一面スギナは綺麗な緑の絨毯っぽいが、他の植物を侵食してしまうので最後は憎くて仕方なくなる。

スギナは堀返して地表から浅い部分の根を取り去っても、さらに深いところに根が残っていて、その根から芽を出して復活する。草刈りや掘り返して駆除するのは不可能。除草剤でも一発で濃度によっては駆除は難しいこともある。スギナは除草剤に強いために除草剤を撒いた後は「一面スギナ」になってしまいがち。

MCP入りの「はやわざ」「はや効き」などの除草剤が効きやすい。グリホサート系を散布すると枯れるが、一回では枯れないかもしれないので何度も散布して戦う。

ツクシ?食べます?

スギナからはツクシが生えてくるが、ツクシは誰も食べない。珍しくもないし、除草剤を撒いた後に生えてくるツクシなんて食べたい??

バーナーで焼いても…

バーナーで焼くとスギナは細いため、よく燃え、見た目には綺麗になる。もちろん根までは焼けないので駆除にはならない。それにバーナーが使えるのは広大な土地で近所に迷惑がかからないような環境だけ。

除草剤の代表…グリホサート系

除草剤:除草剤の代表…グリホサート系
グリホサート系は「成長阻害剤」。葉っぱに塗れば浸透して枯れるので、噴霧器で散布せず、狙い澄まして枯らすことも可能。狭い庭なら濃いめの液を目的の雑草に筆で塗って枯らせば他の植物への影響はほとんどない。葉っぱが黄色くなっているのは枯れているのではなくて、栄養を合成できなくなっているだけ。完全に枯れるまで待って取り除く。枯れる前に刈り込むと復活することがある。大体は一週間で黄色くなり始め、二週間から一ヶ月で枯れる。成長阻害剤なので活動が鈍い冬は散布しても効果が目に見えるまで時間がかかる。夏場の雑草がよく育つ時期はグリホサートの効果が目に見える。

グリホサート100倍希釈でイネ科などの一年草は枯れるがもうちょいしつこい系(ドクダミなど)は50倍以下でないと枯れず、スギナは25倍以下でないと効果ない。竹笹類は10倍じゃないと効かない。一時的に効いても復活する。

しつこい系・スギナ・竹笹は一回の散布では枯れない。数度散布する。グリホサート系は栄養合成を阻害して枯らすため、根塊・球根系などの根に栄養をため込んでいるタイプは一回では枯れず、何度もやってため込んだ栄養を使い果たさせないと枯れない。散布して葉っぱが多少でも黄色くなったら効果はあるので何度も散布する。

ゴム手袋で?

ゴム手袋をして、手袋にグリホ系を塗って、植物に塗りたくるって方法もある。ただし、ちょっとムラがあって目的の草が枯れたり枯れなかったりするし、枯らしたくない植物までかかってしまうこともある。

ジェネリックもあり

グリホサートはラウンドアップの成分だったが、特許が切れてラウンドアップのジェネリック(サンフーロンなど)が色々と出ている。効果は同じ。ラウンドアップのほうが高価だが名前が知れ渡っていだけでジェネリック系を使ったほうが安上がりです。

グリホサートは危険?

ポストハーベスト農法で効率化のために、収穫後にグリホサートで雑草を駆除している。グリホサートは土中で分解されるとされるが、少量が残留するよう。外国産の小麦などにはグリホサートが含有されていて、問題があるのではないかと言われている。

グリホサートは日本でもかなり使用されている。一般家庭というよりは農家で。利用されている。昨今は批判が多いがグリホサートで奇形児が出てくるなら、利用されてから数十年経っていて、もっと無茶苦茶になっている。ラウンドアップを販売してきたモンサントではグリホサートを犬に摂取させて健康被害がないのを証明している。だからといって安全とは言い切れない。ただ、必要以上に恐れる必要もない。ベトナム戦争で使われたのはダイオキシン系の枯葉剤でこれを作った会社がモンサント。このモンサントがラウンドアップを作った会社で、遺伝子組み換え作物の販売もしていることもあって、色々とイメージが悪いから狙い撃ちされている可能性が高い。

グリホサート批判は思想・トレンドっぽい

グリホサート批判は思想・トレンドっぽい。現実問題、除草剤なしに作物を作るのは手間がかかりすぎて、食糧危機を招きかねない。家の雑草を駆除するのに問題があるとはちょっと思えない。でも、ちゃんとマスクして防護はしましょう。吸い込んだら、異物ではあるのですから。

除草剤より農薬の方が危険なハズ。農薬は虫・菌を殺すのだから人間の側にとっても良くないだろうよ!というのもあるが、除草剤は年に数回の散布に対して、農薬は年間に数十回で桁違いなのに、除草剤のグリホサートだけが狙い撃ちになるのはおかしい。優先順位がおかしい。

グリホサート系を散布するとすぐに枯れるが、枯れてから一ヶ月か二ヶ月ほどで雑草がポツポツ生えてくる。つまり、即効性があるが継続しない。つまり残留は大したことない。もしもグリホサートに悪影響があるなら農家は早死にすると話題になるはず。

その他の補足情報

●メマツヨイグサはグリホサートに耐性がある。
スイセンニンニク・ノビルは枯れにくい。球根類は除草剤が効きにくい。グリホも効きづらい。掘り出して駆除する方が早いかも。
●農地の近くで使う場合はグリホサート系でも「農地用」と記載されているものを使う。若干高い。

噴霧器について

除草剤:噴霧器について
広い範囲に除草剤を散布する場合は噴霧器で散布する。噴霧器はホームセンターやネットショップで販売している。除草剤を散布するときは完全防備(帽子・マスク・長袖・長ズボン・長靴)で。
噴霧器は手動ポンプ式より電池式・エンジン式の方が楽。手動ポンプ式<電池式・充電式<エンジン式の順で広い土地向きになる。電池式・充電式は威力が弱いので素直にエンジン式を。エンジン式でラウンドアップ散布用ノズルを使える圧力のものが便利。エンジン式はうるさい。近所迷惑になるようならやめる。使用する前に近所に断りを入れておく。夜勤の人で昼間に寝ている人もいるし、神経質かつヤバイ人もいる。揉め事になる。
●電池式充電式の0.3mpaの噴霧器で700平方mが一つの目安。それ以上の面積も可能だが、それ以上の広さならエンジン式で散布する方が楽。
●展着剤を混ぜて、葉にくっつきやすくし、浸透するようにする。

樹木の駆除

そんな大きな樹木じゃないなら、普通に切り倒して取り除くが、根が広がっていて取り除けない場合や、切り倒しても新芽が出てくるようなら除草剤で枯らす。
樹木を枯らすならドリルで穴を数カ所(樹木の大きさにもよる)ほど開けてグリホサート系除草剤を流し込む。雨に当たって剤が流れ出るかもしれないのでブルーシートでも被せておくとよい。ドリルはホームセンターでレンタルしてくれます。徐々に枯れる。枯れるまでは時間がかかる(二週間から一ヶ月)。ひこばえ(シュート)が出てくるのは枯れてない証拠。枯れると枯れ葉がつき、非常に見苦しい。そこでグリホサートを注入する前にあらかたの枝を落としてゴミに出した方がいい。
枯れたら枯れ枝を処分しないといけない。一度に大量にゴミ出しすると引き取ってくれないこともあるので、ちょっとづつ出すか、自治体に相談してみる。大抵は処理場に持ち込むことになる。

●場所があるなら、50cmから1mほどの長さに切って、隅に積んでおいて朽ち果てさせてもいい。
●ガーデンシュレッダーでクズにして廃棄する。
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