駆除が難しい雑草の一覧
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雑草一覧
雑草という草は無い――なんていう話は、自己啓発本にまかせます。ここはガーデニングのサイトですからね。雑草という草は実在し、私たちの庭管理を困難にしてしまったり、やる気を削いでくれます。ここでは
雑草のうちで駆除の難しいものを抜粋して列挙しています。
その他の雑草は
を見てください。
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駆除の難しい雑草一覧
ワルナスビ(最強)
葉や茎にトゲがあり、抜いても千切れた根から新芽を出し、
ナス科のため他のナス科植物と
連作障害を起こして、あなたが植えたいナス科植物を生育不良にする。トゲがあるので抜きにくく、根絶はなかなか難しい。こまめに引っこ抜くしかない。
ワルナスビを隣家に投げ込む「
ワルナスビテロ」なんてものもあるくらい。
スギナ(最強)
スギナは
ツクシが生える植物。地下茎と胞子で爆発的に増え、根絶が難しい。春になるとツクシが生えて食べられるし、緑は鮮やかで、草丈は高くならないので雑草としては見た目は可愛いのだが、繁殖力は凶悪。憎しみしか産まない繁殖力。掘り返して根を取り除いても、千切れて残っていると復活する。グリホサート系で根まで枯らす(しかない)。
竹・笹(最強)
竹・笹は隣家から侵食してくる。竹は頑健な地下茎と成長速度で、敷地内に入ってくると人間の生活が脅かされることすらある凶悪さ。社会問題になるくらい。駆除の方法は以下のリンクを参考に。
ドクダミ(強)
ドクダミは草丈が低く、花も綺麗なので、「まぁいいか」と考える人も多いが、匂いがひどい。斑入り品種は
カラーリーフとしても綺麗なので
グランドカバーとして植えることもある。
種子と地下茎で横へ横へと増える。ドクダミ茶にして飲む人もいるが手間がかかる。
除草剤で枯らすか、引っこ抜く。気長に引っこ抜けば手作業で駆除することも出来なくもない。
●土が
酸性に傾くと生えやすい。
●切ると匂いがすごい。
カタバミ(強)
カタバミ・ムタサキカタバミ・オッタチカタバミは草丈が低く、小さな黄色い花を咲かせて見た目には悪くない。サヤが弾けると爆発的に増えるのでサヤが出来ていたら速攻で抜く。抜いても根がちぎれて残ると根から芽が出てくる。除草剤で駆除できるが、使えない場所の場合は草取りする。
●カタバミの
学名が
オキザリス。オキザリスはお店で売っていますが、ここでいうところのカタバミよりもかなり繁殖力は弱い。
●繁殖力が強いので、子孫繁栄を願って家紋にした武家もあるが、そんなことは関係ないのです。
ヨモギ(強)
酸性土壌に傾くと生えやすくなるとされるがコンクリの隙間からも生えているので、あんまり関係ないと思う。地下茎で広がる。一般的に管理している庭ではあんまり見かけないが、広い土地を持っていて放置しているとニョキニョキ生えてきて、根が強くてやっかい。乾燥した土にも根を張り、抜きにくい。普通の除草剤では枯れにくい。グリホサート系で枯らしましょう。
コニシキソウ
匍匐して広がり、広がった先で節から根を出して広がる。肥沃で乾燥した酸性土壌を好む。茎や葉っぱを切ると白い汁が出てきて、それが臭い。秋冬になると消えるが春になるとまた復活し、夏の乾燥時期は
コニシキソウの天下となる。アリと共生関係にある。
できるならば除草剤で駆除する(グリホサート系を葉っぱに筆で塗る)。できなければ手で抜く。
アレチノギク系
アレチノギク系は
キク科イズハハコ属のアレチノギク・オオアレチノギク・ヒメムカシ
ヨモギなど。
一年草で、秋に芽吹いて冬を越して夏に枯れる。草丈が150cmに育つので邪魔。種子ができる前に刈り込んでしまったり、除草剤で枯らすことで翌年以降の発生を抑えられる。
タンポポ
タンポポというか「セイヨウタンポポ」。小さくて可愛い葉っぱではなく馬鹿でかい個体も多くて邪魔。根が太く、土の深いところまで張っている。引っこ抜くのは一苦労。抜くなら雨が降った後に。除草剤(グリホサート)を葉っぱに塗って枯らす。
セイタカアワダチソウ(強)
セイタカアワダチソウは冬は地上部が枯れますが春にはまた芽吹きます。地下茎で増え、一面がセイタカアワダチソウいっぱいになることもある。空き地には群生していることが多かった。アレロパシーで他の植物の生育を阻害する化学物質を分泌し、他の植物を生やさない性質もある。ブタクサに見た目が似ているが、
虫媒花であり花粉は風に飛ばさないためアレルギーの原因にはならない。だから良いってわけじゃないけどさ。
手で抜くのはかなり大変で、除草剤が現実的。
チガヤ(強)
地上部を刈ったり、枯れ込んでも根が生きているとまた生えてくる。防草シートを突き破るため、シートを敷く前にまずは根絶させないといけない雑草。綿毛を飛ばして飛んでくるし、地下茎でも増える。地下茎が非常に頑健で掘り返しても一部が残っているとまた生えてくる。アレロパシーで他の植物の生育を阻害するため、気がつくと一面
チガヤだらけになる。
グリホサート系を塗って枯らすのが一般的。
●古代の日本ではチガヤに霊的な力があると考えていた。それだけ頑健ってことです。
スズメノカタビラ
スズメノカタビラは空き地や畑地やあちこちにみられる雑草。根は浅いが株が大きくなり、駆除が難しい。一年草で春から夏に生育して結実して株は枯れる(根まで枯れる)。が、種子が残っていてそれが秋に発芽し越冬して春にまた生えてくる。条件がそろえばよく開花し、暖かい地域では冬でも開花するので目立つ。よく芝生の中に生えてくるので、芝生と一緒に刈り込むが、刈り込みに強く、なんともない。
効く除草剤はいろいろあるので試してください。
●酸性土壌を好むので
石灰を混ぜて中和させると多少予防できる。
●別名にハナビグサ、ホコリグサ、ビンボウグサなど。
●
多年草のツルスズメノカタビラ・オオスズメノカタビラなどあり、これらは2年か3年ほど個体を維持する。
ヤブガラシ・イヌガラシ
ヤブガラシ・イヌガラシはどこにでも生えてくる「ツタ」で、フェンスや家や庭木に絡みつく。庭木に絡みついて日光を奪うので取り除きたいが、庭木が近いので除草剤が使いづらい。花がよく咲き、花の蜜を求めて昆虫が集まり、その昆虫を求めて肉食バチ(
アシナガバチ・スズメバチ)も集まる。生育がよく、見た目が悪いので「貧乏カズラ」とも呼ばれる。地下茎が横へと伸び、根から何本ものツタを伸ばす。引っこ抜いても根がちぎれて地中に残るとまた生えてくる。除草剤を使うのが嫌なら何度も何度も引っこ抜く。除草剤はいろいろとある。
●ツタを切れないように引き剥がして、地面に丸めて置いておくと枯れる…らしい。
●床面の煉瓦状の舗装(インターロッキングブロック)だと抜いても除草剤してもまた生えてくる。
ハマスゲ・ヒメクグ
海岸の砂地に多いので「ハマスゲ」と呼ばれるが、別に海岸付近だけの雑草ではないです。芝生の中に生えると芝生を駆逐するほどに広がる。アスファルトを押し上げて生えるほどの力がある。引っこ抜いても追いつかないなら除草剤を使う。
メヒシバ・オヒシバ
メヒシバ・オヒシバは一年草で株元の茎は匍匐し、立ち上がった茎に穂をつける。いろんな場所で見かける雑草。芝生にも生えてきて、アレロパシーで周囲の植物を枯らして占有する。刈り込んでも10日ほどで新たな種子をつけて
バラまくため、草刈りではなく「とにかく抜く」。もしくは除草剤を使う。
種子には小さな毛が生えていて、ベトベトしているため服につき、他の場所に移動する。コロコロで取るか、ウェットティッシュで拭き取る。
ヒメジョオン・ハルジオン
ヒメジョオン(姫女菀)・
ハルジオン(
春紫菀)はキク科の一年草の雑草。ハルジオンは
貧乏草と呼ばれる。大量の種子を作り、その種子が35年も発芽能力も持ち続けるため、駆除が難しい。隣家で生えて、生えっぱなしになっていたら、駆除しても駆除してもキリがない。種子ができる前に刈り込むか引っこ抜く。
スイバ(ギシギシ)
スイバは
タデ科の多年草。1株あたり数千から数十万の種子をつけて繁殖するために1株あると爆発的に広がる。カタバミのこともスイバというが別物。根に栄養をためるために根まで枯らさないと駆除できない。引っこ抜いても根が残っていると再生する。根はかなり深いところまで入り込む。
除草剤で駆除する。
イタドリ
イタドリはタデ科の多年生植物。地下茎で横へと伸びる。花を咲かせ種子でも株が増える。アスファルトやコンクリを突き破る性質もあり厄介な雑草。新芽は食べられるがアレルギー症状が出る人もいるので注意する。地下茎で広がるため、グリホサート系除草剤を注入して枯らせる。除草剤を使う前に全体を刈り込んでいくとよい。また花が咲いたら種子ができる前に刈ってしまいましょう。
●イタドリマダラジラミという主にイタドリの汁を吸う虫がいてコレが発生するとイタドリは大ダメージを負うのでイタドリマダラジラミを発生させるといい!なんて言うけど、一般家庭でそんなにうまくいくわけない(イギリスでは生物農薬として採用されているが)。
クズ(強)
クズ(葛・プエラリア・ロバータ)は
マメ科の多年草。
秋の七草の一つ。葛根湯の材料になるが、そんなのは一般家庭ではできっこなく、葉を家畜の飼料にするくらい。ツル性で樹木に絡みついて覆い尽くす。絡まれた樹木は日光を奪われて枯れることもある。ツルは地面を這い、その地面にも根を張るので早い駆除が必須。根を根絶しないといけないが、根はかなり深いところまで伸ばしていて、これを掘り出すのは一苦労。根を掘り出してドリルで穴を開けて除草剤を注入していく。
蝶や虫を呼び寄せ、蛇も呼ぶ。
日本でも強い繁殖力だが、まだ対抗する雑草があるし、冬には枯れ込むため、そこまででもないが、外国の温暖な土地ではとんでもないことになっててグリーンモンスターと呼ばれる。
●クズは新芽を天ぷらにすると美味しい。
カヤツリグサ
カヤツリグサは
カヤツリグサ科の雑草。一年草と多年草がある。春に芽を出し、夏に開花し結実して、秋の寒さで地上部が枯れる。多年草タイプは根が残り春にまた芽吹く。引っこ抜いて根がちぎれて残り、そこから生えてくるだけでなく、細かい根で他の植物の根と絡み合って、抜きたくない「あなたが植えた植物」も一緒に引っこ抜いてしまうことも。
刈り込んで種子と飛ばさないようにすれば一年草タイプは翌年の繁殖を抑えられる。ちなみに一年草タイプは抜くと簡単に抜ける。多年草タイプは地下に太い根(根塊)があるので抜きにくい。
除草剤はよく効くし種類もあるので広範囲に広がったなら除草剤で駆除する。
最後に
雑草は上記にあげたものだけでなく、駆除がさほどでもないものは
にまとめておきました。
その他の危険な植物については以下のページを参考にしてください。
どの雑草も基本的に除草剤(グリホサート系)を使っておけば除草は可能問題ありません。
詳細は
を参考に。
草刈りしたら
堆肥にするという手もあります。
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