ヨモギ(蓬)の性質と駆除
目次
ヨモギ(蓬)とは?駆除予防関連記事学名などの基礎データ
最終更新- 植物名
- ヨモギ
- 科名
- キク科
- 属名
- ヨモギ属
- 学名
- Artemisia indica
- 別名
- 蓬・餅草
- 水やり
- 乾かし気味に
- 場所
- 外の日なた
- 難易度
- チャレンジャー
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ヨモギ(蓬)とは?
ヨモギ(蓬)は
キク科ヨモギ属の
多年草。日本在来種で、本州〜四国〜九州に自生しています。地下茎で伸びて広がっていく
雑草。花粉が
アレルギーを引き起こすので、意図的に植えるのはやめましょう。
菖蒲湯に菖蒲と一緒に入れられたり、若芽は餅に入れて蓬餅にしたり、食べたり、葉っぱは止血、乾燥させて茶にしたり、葉の裏の毛を集めてお灸にするなど、薬効を昔から利用している生活に密着した植物ではあります。
秋になると
種子ができて、種子でも増える。種子はどこからか飛んでくるので、完全に予防はできません。一旦根付くと地下茎でも伸び、根は深いところまで広がる。また、アレロパシーで近くの植物の生育を阻害する物質を出して、独占してしまうため、気が付いたらヨモギが繁茂していた!なんてことは全く珍しくない。引っこ抜くのは大変なので素直に
除草剤で取り除いた方がいいです。
トリカブトと間違える?
ちなみにヨモギは食用とするのですが、
トリカブトの葉っぱに似ていて誤食すると死ぬことがあるので気をつけましょう。ただ、生える場所も違うし、似てるっていっても、見たことあるなら間違えないと思います。
その他の山菜と間違いやすい植物の一覧は以下のページを参考に。
アレルギーを引き起こす
キク科は一般的には虫媒花ですが、ヨモギは虫媒花に一旦進化した後に風媒花に切り替わった「変わり種」の植物で、夏から秋にかけて花粉症を起こす植物としても有名。ちなみに花はキク科なのに目立たない小さなものしか咲かない。
その他のアレルギーを引き起こす植物は以下のページを参考に。
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駆除
ヨモギは地下茎で伸びるため、地上部を刈っても取り除けません。その上、根が太く、しっかりと土に食らいついているため引っこ抜くのも大変。そこで葉っぱに塗ると、浸透して株全体を枯らし、土では分解されるグリホサート系除草剤で駆除するのが一般的です。
ちなみにグリホサートへ権利が切れているためジェネリック(サンフーロンなど)があり、安上がりです。
予防
苦土石灰をまく?
ヨモギは
酸性の土を好む、とされます。日本は雨が多く、雨は空気中の二酸化炭素を吸収しつつ落ちてくるため、庭土は必然、
弱酸性になります。酸性に傾くとヨモギが生えやすくなる…とはよく言われます。
ただ、ヨモギが多少、生えてきにくいだけで、他の雑草は生えてきますし、コンクリ(アルカリ性)の隙間からヨモギが生えているように、ヨモギが酸性を好むのはあくまで「傾向」であって、根絶はなく、根本的な対応にはなりません。
除草+防草シート
ヨモギは取り除いても、どこから種子が飛んできます。道端に生えているので、しょうがないですよね。そこで今後も生やしたくない場合は、まずは除草剤で取り除いた後に防草シートを敷いて、次の雑草が生えないようにします。
防草シートの上に砂利などを敷いてしまえばいいです。
防草シートはできるだけ分厚い少し高価なものを購入するといいです。薄いものは雑草が突き破って生えてきてしまいます。ただ、防草シートは数年で劣化し、張り替えるのが当たり前なので、一時的な処理であれば安いものでもいいです。
除草・防草についての詳細は以下のページを参考にしてください。
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