プチダリア(ガーデンダリア)の育て方…植えっぱなしで越冬もできる
目次
プチダリア(ガーデンダリア)とは?管理場所・日当たり植え付け・植えかえ水やり肥料摘芯して株を大きく病気・害虫特徴・由来・伝承関連記事学名などの基礎データ
最終更新- 植物名
- プチダリア
- 科名
- キク科
- 属名
- ダリア属
- 学名
- Dahlia hybrid
- 別名
- ガーデンダリア
- 水やり
- 水控え目
- 場所
- 外の日なた
- 難易度
- 中級者向け
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プチダリア(ガーデンダリア)とは?
プチダリア(ガーデンダリア)は
キク科ダリア属の
多年草のダリアから交配を繰り返して作り出した小さい品種です。春から夏・初秋まで花が咲き、冬は休眠します。育て方は一般的なダリアと同じですが、ダリアが一輪を大きく育てるのに対して、プチダリアは
摘芯をして脇芽を出し、輪数を増やすという手法をとります。
春に植え、夏前後に生育・花が咲いて、冬には地上部が枯死。球根の状態で冬を越し、春にはまた芽を吹きます。このサイクルを繰り返します。
冬の寒さには強いのですが土が凍結する場合はそのまま球根が枯れてしまいますので、寒冷地は秋に掘り出して、
バーミキュライトを詰めた箱に埋めて保管するか、
マルチングして凍結を予防します。
草丈20cm〜40cm
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管理場所・日当たり
半日陰でも生育しますが、プチダリアのいいところが沢山の花が咲くところ。しっかりと日光に当てて花を咲かせましょう。
肥料も忘れずに。
雨にちょい弱い
梅雨・秋の長雨に晒されると、花が雨で傷みます。また鉢植えの場合だと、過湿で球根が腐ってしまうこともあります。雨の多い時期は軒下に移動します。庭植えの場合は雨が避けられる場所に植えるようにします。ただし軒下などに植える場合は庭植えでも、
水やりが必要になります。雨の当たる場所で庭植えにする場合は、土が
水はけよくなるように川砂・
軽石・
パーライトなどを入れてください。
地域によっては植えっぱなしで越冬
冬は寒さで地上部が枯れてしまいます。土が凍結する地域や雪が積もる地域では掘り上げて保管します。凍結しないし、雪も積もらない
中間地・
暖地はそのまま植えっぱなしでいいです。多少凍結する程度の地域ならば、
腐葉土やワラをかぶせてマルチングして凍結を防止すればいいです。
植え付け・植えかえ
時期・頻度
球根で年々大きくなりますので、鉢植えは株分けを兼ねて二年に一回は植え替えをします。植え付け・植え替えは春(3月〜5月)にするか、秋の霜が降りる前にやります。庭植えも密生するようなら掘り上げて、株分けして植え直しましょう。
用土
一般的な花と野菜の土か、
赤玉土5腐葉土3バーミキュライト2を混ぜたものを利用します。普通は花と野菜の土で十分です。
鉢植え
5号〜8号で1球を植えます。
プランターの場合は3球〜4球ほど植えます。
鉢底の水が抜ける穴を鉢底網(鉢底ネット)で塞ぎ、その上に鉢底石(軽石)を2cm入れ、その上に
用土を入れ、球根を深さ3cm〜5cmになるように植え付けます。球根は横向きか、斜めに配置し、発芽点が鉢の中心にくるようにしてください。最後に水をやって完成です。
庭植え
庭土を深さ20cm〜30cmほど掘り返し、腐葉土か
堆肥を2割足して、化成肥料を入れて、よく混ぜて用土とします。水はけが悪いならば、川砂・軽石・パーライトなどを混ぜて調節します。
深さ5cm〜10cmになるように植え、株間は25cm〜30cm空けて配置します。球根は横か斜めに植えてください。
最後にしっかりと水をやって完成です。
掘り上げと保管
秋以降、霜が降りる前に掘り上げて、洗い、バーミキュライトを詰めた箱に入れて管理します。室温は0度以上なら問題ないです。霜が降りる前はまだ開花しているかもしれないが、霜に当たる前に地上部を取り除いて、掘り出していいです。
あまり乾燥するようならば霧吹きで水をやります。多少、シワが寄ったからって枯れるわけじゃないですが、極端に乾燥すると発芽しなくなります。
春になったら植え付けましょう。植え付ける時に同時に株分けもします。球根を分けるときに球根に必ず「クラウン」と「発芽点」をついているように、カッターやナイフで切り分けて植えましょう。
水やり
鉢植えの水やり
鉢植えの場合は春から秋は土が乾いていたら水をやります。鉢底から水が出るくらいに水をやり、受け皿の水は捨ててください。冬は球根が完全に乾ききらないように一ヶ月に一回程度水をやります。プチダリア(ガーデンダリア)は極端な乾燥を嫌います。庭植えにした場合は、それが防げますが、鉢植え・プランターで水やりを忘れると枯れます。特に春の新芽時期とつぼみが出来る頃は、乾燥するとしぼみやすく、水切れに注意してください。
鉢植えの夏の水やり
プチダリア(ガーデンダリア)は
球根植物で、水をやりすぎると球根が腐ってそのまま枯れてしまいます。
夏は暑さで生育が止まり、水の吸い上げが弱くなるので、それまでと同じ様に水をやっていると腐ってしまうことがあります。球根植物は夏に腐って枯れることが多い。土の状態をよく見て水やりの調節をしてください。まーそこまで気にすることでもないけど。
庭植えの水やり
プチダリア(ガーデンンダリア)は庭に植えると土の水はけがよければ、ほぼ放置で、水やりもほとんど不要です。あまりに乾燥する様なら水やりをする程度です。
肥料
肥料をやるかやらないかで花つきが違います。生育する期間は一週間に一回、液肥をやってください。もしくは一ヶ月に一回、緩効性化成肥料をやります。夏と冬の生育が止まる時期には肥料が残っていると
根腐れや
病気の原因となるので、流れ出やすく残りにくくて調節しやすい液体肥料がベターです。
摘芯して株を大きく
プチダリアを楽しむためには摘芯と
切り戻しが必要です。
まずは摘芯について。
摘芯は成長点を摘むことで脇芽を出させることです。通常のダリアは一本立ちにして大きな花を咲かせることが多いですが、プチダリア(ガーデンダリア)は摘芯して複数の花を咲かせます。春にプチダリア(ガーデンダリア)が生育して葉っぱが3対ほどになったら先っぽを切ってしまいます。これで脇から芽が出て来ます。
切り戻し
摘芯で夏までに脇芽が増えてこんもりと生育するハズです。花も沢山咲きます。でもこのまま夏を迎えると暑さで蒸れて腐りやすいです。
そこで7月前後に風通しがよくなるように草丈を半分に切り戻します。ザックリで構いません。元気な茎を切るのは心が傷むでしょうが、そのままにしておくと風通しが悪くて傷んでしまうので、切った方が秋以降にも花が咲きやすくなります。これが切り戻しです。
病気・害虫
ウドンコ病
白い粉が吹くカビの一種で、乾燥すると発生しやすい。プチダリア(ガーデンダリア)は乾燥気味に管理するので、どうしても発生しやすい。発生したら、殺菌剤を使って治療・予防します。薬剤については以下のページを参考にしてください。
特徴・由来・伝承
ダリアの小さい品種。メキシコ・中央アメリカに自生しているダリアが1789年にヨーロッパに持ち込まれ、マドリード王立植物で栽培され、ダリア・ピナータ(Dahlia pinnata)を交配させたものとされています。矮化剤で小さく仕立てているのではないので、今後も大きくなることはありませんが、個体差があって思ったより大きいということは残念ながらあります。
草丈は20センチほど。数センチの花が咲きます。葉っぱや茎が黒いことが多くて、ダリア特有の透明感のある花の鮮やかさとの対比はとても鮮やか。というかプチの付かない普通のダリアって花が大きすぎるんですよね。
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