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山菜に似た毒草の一覧

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山菜に興味があるなら毒草も知っていないと

山菜に似た毒草の一覧:山菜に興味があるなら毒草も知っていないと
毒草といっても、口にすることなんてありませんよね。ありがたいことに安全な野菜や果物が市場に流通しているからです。でも、山菜取りが趣味で山菜と似ていたらどうでしょう。誰でも口にして死んでしまうことがあります。

行者ニンニクギョウジャニンニク)は庭植えしていることもあります。その近くに、以下のような似た植物はそもそも植えないようにしましょう。植えると超危険です。

このページでは誤食によって事故が起きやすい毒草をできるだけ山菜や野菜と共に羅列していきます。
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ノビルがこちら

山菜に似た毒草の一覧:ノビルがこちら

山菜に似た毒草の一覧:ノビルがこちら
ノビル(野蒜)はヒガンバナ科の野草で食べられる。意外と高級食材なのと自然食品の流行りもあって需要は高まっていますね。ちなみに古事記などの日本神話にも記述があり、ノビルをなげつけて邪神を退治するというシーンがある。これは匂いが邪を払ういう感覚があったためです。

ノビルによく似た毒草(水仙)がこちら

山菜に似た毒草の一覧:ノビルによく似た毒草(水仙)がこちら

山菜に似た毒草の一覧:ノビルによく似た毒草(水仙)がこちら
花が咲いて仕舞えば違いは一目瞭然だが、咲いてるなら苦労しない。
スイセンはヒガンバナ科でよく庭植えされているし、野生種も日本で三十種ほどあるので誤食は十分起こりうる。スイセンは全体(葉・茎・球根)が毒だが、特に球根の毒性が強い。ニラ・ノビル・アサツキに葉の感じが似ているが、ノビル・ニラ・アサツキには独特な匂いがあるが、スイセンには全い。違和感があるため吐き出すことが多く、死亡には至らないことが多いが、死亡例はあるので気をつける。スイセンは葉っぱが平たく、他は葉が筒状なので見た目が違う。
●ノビルはタマスダレ・ハタケニラ・スイセン・エシャロットに似ているが毒があるのはタマスダレとスイセン。この二つはどちらもヒガンバナ科。タマスダレは日本で野生化していることがあるので注意。
●ノビルは球根部分を食べるので、スイセンの誤食は多い。
●スイセンの球根(=鱗茎)の方がちょっと黒い。

コゴミ(クサソテツ)がこちら

山菜に似た毒草の一覧:コゴミ(クサソテツ)がこちら
コゴミクサソテツ)はゼンマイやワラビと違ってアク抜きをしなくても食べられる山菜です。しかし、他のシダとよく似ているため、間違って食べることがあります。コゴミの茎の付け根には濃い緑の線がはっていて、葉っぱの裏にはツブツブ(=嚢胞)がありません。下のシダの画像を比べると一目瞭然です。ただ、春の新芽の時点ではわからないので、専門家に確認しましょう。

画像はコゴミの葉裏を写したものです。
クサソテツ(草蘇鉄)の育て方と特徴
クサソテツ(草蘇鉄)の育て方と特徴
コウヤワラビ科クサソテツ属Matteuccia struthiopteris

コゴミによく似た毒草(シダ)

山菜に似た毒草の一覧:コゴミによく似た毒草(シダ)
シダ
コゴミではないその他のシダは食べると下痢やアレルギー症状を起こします。コゴミの葉裏には胞子嚢がないのですが、シダにはありますので、これを参考にしてください。できれば山菜取りに慣れた人にアドバイスをもらいましょう。

ギョウジャニンニクがこちら

山菜に似た毒草の一覧:ギョウジャニンニクがこちら

山菜に似た毒草の一覧:ギョウジャニンニクがこちら
行者ニンニクは山菜のなかでも高級品。というのも種子から収穫に至るまで最低でも五年くらいはかかるため。管理人の両親は庭に植えて栽培してたまにギョウザに入れて食べるが非常に美味しい。

ギョウジャニンニクに似ている毒草(バイケイソウ)がこちら

山菜に似た毒草の一覧:ギョウジャニンニクに似ている毒草(バイケイソウ)がこちら

山菜に似た毒草の一覧:ギョウジャニンニクに似ている毒草(バイケイソウ)がこちら
バイケイソウ
ユリ科球根植物オオバギボウシ(ウルイ)やギョウジャニンニクとよく似ている。バイケイソウにはあのニンニクの匂いがないので、簡単にわかる。全草に有毒アルカロイドを含んでいて火を通しても消えない。口に含むと苦い。
葉っぱに筋が入っているが、はっきり出ていない個体もある。一番は匂いの違いです。
東北などでオオバギボウシの若芽を山菜で食べるのですが、バイケイソウはオオバギボウシと間違えて食べられることがあり、事故がちょくちょく発生しています。

ギョウジャニンニクと似ている毒草(スズラン)がこちら

山菜に似た毒草の一覧:ギョウジャニンニクと似ている毒草(スズラン)がこちら

山菜に似た毒草の一覧:ギョウジャニンニクと似ている毒草(スズラン)がこちら
スズラン
ユリ科。たまにギョウジャニンニクと間違える。ギョウジャニンニクには独特の香りがあるが、スズランには一切ない。スズランは花と根に特にコンバラトキシンやコンバロシドなどの毒があり、食卓に置いていると花粉を知らずに取り込んで下痢することがある。食べると危険。スズランの花をコップに挿していて、その水を飲んだ子供が死んだことがある。

ギョウジャニンニクに似ている毒草(イヌサフラン)がこちら

山菜に似た毒草の一覧:ギョウジャニンニクに似ている毒草(イヌサフラン)がこちら
イヌサフラン
ギョウジャニンニクに似ている。イヌサフランはかなり猛毒で毒殺に使っていたほど。葉っぱが柔らかそうで美味しそうにすら見える。球根を食べると多臓器不全で死んでしまう。
●画像に葉っぱが映っていなくて申し訳ないです。
自分で植えた覚えがないならイヌサフランが生えることは考えにくい。

セリがこちら

山菜に似た毒草の一覧:セリがこちら

山菜に似た毒草の一覧:セリがこちら
セリはセリ科の常緑多年草春の七草の一つ。全体に香りがあり、香草。7月8月に開花する。日本原産の野菜。葉と茎を食べる。春は1月から3月。水田や小川の近くで生育する。

セリに似た毒草(ドクゼリ)がこちら

山菜に似た毒草の一覧:セリに似た毒草(ドクゼリ)がこちら
ドクゼリ
セリ科でオオゼリ、イヌゼリとも呼ばれ、セリと間違えて食べられることがある。オオゼリと呼ばれるだけあって、セリより大きい。呼吸困難、麻痺、嘔吐、意識障害を起こす。ドクゼリは地下茎が太くてタケノコのような節があり、セリの特徴である香りがない。開花は6月7月。生育場所がセリと同じなため、間違って採取する人が後を絶たない。シクトキシン 、シクチンなどが含まれていて、食べると痙攣・呼吸困難・嘔吐・下痢、腹痛、めまい、意識障害などが起こす。死ぬこともある。

セリに似ている毒草(キツネノボタン)がこちら

山菜に似た毒草の一覧:セリに似ている毒草(キツネノボタン)がこちら
キツネノボタン
キンポウゲ科の多年草で毒草。ただ、食べても炎症を起こしたり、皮膚にあたってかぶれるくらい。それでも気をつけないといけない。

セリに似ている毒草(ドクニンジン)がこちら

山菜に似た毒草の一覧:セリに似ている毒草(ドクニンジン)がこちら
ドクニンジン
パセリとも呼ばれるセリ科の毒草。ソクラテスを殺すために用意された毒薬。北海道に持ち込まれ、北海道では生えているので、気をつける。アルカロイドを含み、呼吸器が麻痺して死亡することがある。

ニリンソウがこちら

山菜に似た毒草の一覧:ニリンソウがこちら
ニリンソウ二輪草)はキンポウゲ科の多年草。名前の通り、二輪を1組とした白い小さな花が咲く。おひたしなどで食べられる。漢方薬としては地烏(ジウ)と呼ばれる。

ニリンソウに似ている毒草(トリカブト)がこちら

山菜に似た毒草の一覧:ニリンソウに似ている毒草(トリカブト)がこちら

山菜に似た毒草の一覧:ニリンソウに似ている毒草(トリカブト)がこちら
トリカブト
ニリンソウやシドケに似ている。食べたら死ぬくらいに強い毒性がある。ニリンソウはおひたしでは割と定番なので誤食がある可能性はある。葉っぱが似ているので花が咲いていないと分からない。ちなみにニリンソウは春に白い花が咲き、トリカブトは秋に青紫の花が咲く。花の形状は全く違うが、葉が非常に似ているため、春に開花するニリンソウの蕾を確認してから採取するようにしたほうがいい。

ヤブカンゾウはこちら

山菜に似た毒草の一覧:ヤブカンゾウはこちら

山菜に似た毒草の一覧:ヤブカンゾウはこちら
ヤブカンゾウ
カンゾウはウツボラン科(もしくはユリ科)で一重咲きのノカンゾウ、八重咲きのヤブカンゾウ、ノカンゾウに似ているが冬も地上部が消えず海岸に生えるハマカンゾウがある。どれも食べられるがヤブカンゾウが一般的。画像はヤブカンゾウです。オレンジの派手な花・ツボミを湯がいて食べる。また、若葉もおひたしにして酢味噌で食べる。開花は6月7月。
ヤブカンゾウ
ヤブカンゾウ
ユリ科ワスレグサ属Hemerocallis fulva var. kwanso

ヤブカンゾウに似た毒草(キツネノカミソリ)がこちら

山菜に似た毒草の一覧:ヤブカンゾウに似た毒草(キツネノカミソリ)がこちら

山菜に似た毒草の一覧:ヤブカンゾウに似た毒草(キツネノカミソリ)がこちら
キツネノカミソリ
ヤブカンゾウに似ているが毒草。花いろが近く、花の形状も似ている…とされる。結構違うと私は思うんだけどどうだろう(花びらの幅やうねりや形状が)。開花は8月以降でヤブカンゾウ(6月7月)とは違う。葉っぱの形状は似ている。

その他

ドクウツギ
ドクウツギ科。似た植物はないが、果実が美味しそうに見える。子供が好奇心で食べる事故が多い。事故が多いため、ドクウツギは日本で切り倒されて、現在個体数は少ないです。

ジギタリス
コンフリー(ヒレハリソウ)と似ている。コンフリーは昭和四十年代に持ち込まれって野生かした食べられる植物だが、あんまり認知されていないので、誤食は聞いたことない。ジギタリスの方が有名。

ハシリドコロ
フキノトウに似ている。ハシリドコロにはフキノトウのように苞に白い毛が生えておらず、新芽の中には葉っぱがたくさん見えるので、「なんか違う」感じはするはず(普段見てるのと違うなと)。

最後に

以上がよく見られる山菜に似た毒草でした。
皆さんも気をつけてください。
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