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コルチカム(イヌサフラン)の育て方

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コルチカム
目次
コルチカム(イヌサフラン)とは?
水やり
肥料
植え付け・植えかえ
管理場所・日当たり
掘り上げ
空気栽培
病気・害虫
特徴・由来・伝承
最後に…
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学名などの基礎データ
コルチカムの開花時期…植え付け・植え替え時期…肥料時期…月別スケジュールです。最終更新
植物名
コルチカム
科名
ユリ科
属名
コルチカム属
学名
Colchicum autumnale
別名
イヌサフラン
水やり
水控え目
場所
外の日なた
難易度
中級者向け
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コルチカム(イヌサフラン)とは?

コルチカム(イヌサフラン)はユリ科(イヌサフラン科)コルチカム属の秋に開花する球根植物。ヨーロッパ・中東・アフリカ地中海沿岸に自生しています。夏に植え付け、秋に花が咲き、花が咲いたあとに葉っぱが出て日を浴びて生育して、冬を越し、春を越し、梅雨以降になると休眠する。というサイクルを繰り返します。数年は植えっぱなしでよいです。

コルチカム(イヌサフラン)は毒性があり、誤食で死ぬことがちょいちょいあります。コルチカム(イヌサフラン)の葉っぱがギョウジャニンニクアマドコロといった山野草に似ているため、間違えて食べてしまう可能性があるなら植えない方がいいです。特にギョウジャニンニクは庭で栽培できる高級食材なのでうっかり植えることがあるんですよね。
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水やり

鉢植えの場合、土が乾いていたら水をやります。水をやりすぎると腐ってしまいますが、秋(9月)から春(5月)の地上部がある時期は生育して水をしっかりと吸い上げるので、水やり頻度は多めにしておきます。特に春以降の球根が太る時期は水切れしないようにします。

夏は地上部がなくなりますが、乾燥し切らないように水をやってください。

庭植えの場合は自然に降る雨だけで大丈夫です。

肥料

地植えにした場合は、暖かくなる4月に緩効性化成肥料を1回やります。また、花が終わった10月にも緩効性化成肥料を1回あげてください。4月の肥料は球根を太らせるためのもので、10月は開花の消耗を補填するものです。

鉢植えの場合は秋~春にかけて葉が生えているうちは2週間に1回か週に1回、液肥をやってください。

植え付け・植えかえ

時期・頻度

8月の下旬から10月までに球根の植え付けをします。開花してから植え付けてもいいです。

古い球根は消えてなくなりますが分球(球根が分かれて株が増える)して毎年2個になりますので、地植えでも二年か三年に一回は、掘り起こして球根を分けます。鉢植えの場合は毎年植え替えをします。

用土

市販されている培養土(花と野菜の土)に川砂を二割ほど混ぜてから植え付けをします。土質は選びませんが、庭植えにする場合であまりに水はけが悪いようであれば、川砂を混ぜて水はけをよくします。

庭植えの植え付けの手順

庭土を深さ20cmほど掘り返して、腐葉土堆肥を2割足して、化成肥料を規定量入れて、よく混ぜて用土とします。球根を植えつける深さは10cm程度か、です。1年で球根が2個増えるので球根同士は球根2個分空けます。

鉢植えの植え付けの手順

鉢植えにする場合は、鉢植えの底の穴を鉢底ネットで塞いで、その上に鉢底石(軽石)を2cm〜3cm入れて、その上に用土を入れて、球根の頭が隠れる程度の深さに入れ、球根同士は球根2個分だけ空けます。あとは、隙間に用土を入れて、最後に水が鉢底から出てくるくらいに、水やりします。

管理場所・日当たり

植え付け・鉢植え、どちらの場合も日当たりで管理します。葉っぱが生育するのは秋、冬、春の間です。冬の寒さには強く、真冬でも防寒の必要はありませんが、土が凍結するようであれば、株元に腐葉土をかぶせておきましょう。

外国産の植物は真夏の直射日光に弱い傾向がありますがコルチカム(イヌサフラン)に関しては真夏は地上部が枯れるので、そのままでも構いません。

掘り上げ

5月か6月には葉っぱが黄色く変色して、枯れて休眠します。地上部がなくなったり掘り上げて、ネットに入れて風通しの良い日陰で管理しておきます。また8月〜10月に植え付けます。

掘り上げて風通しのよいところで管理してもいいですが、面倒なのでそのまま植えっぱなしで構いません。鉢植えの場合は、乾燥しきらないように水をやらないといけないのですが、なにせ地上部が全く無いので、忘れてしまいやすいですので気をつけましょう。庭植えの場合は、そのまま植えっぱなしで降雨だけで水やりも不要です(ただし日照りが続くなら水を)。

空気栽培

コルチカム(イヌサフラン)は秋になると、土に植わっていなくても花が咲くという非常に特殊な性質があります。カゴや何か器に入れて鑑賞するという、ほかの植物にはない楽しみ方があります。ただし、花が終わったらすぐに土に植えないと、翌年は花が咲きません。

空気栽培では水も不必要とされますが、そのまま野ざらしにしているとさすがのコルチカムの球根もシワシワになってしまいます。そこで霧吹きで球根に水を吹きかけて給水してあげてください。

病気・害虫

白絹病
白絹病は土壌にいるカビの仲間で、コルチカムに入り込んで、管を塞いで枯らしたり、腐らせてしまう。水のやりすぎ・水はけが悪いのが原因の一つで、土壌を改良すると…川砂などを入れて水はけをよくすると改善する。

根ダニ
根を食べるダニの一種で春に発生する。対応する薬剤を土壌に灌注すると駆除できる。他のユリ科植物からうつってくることが多いので、近くにユリ科(ネギ・タマネギ・ユリ・チューリップ)がないか見て、被害にあっていないか調べて確認して、薬剤を使います。

特徴・由来・伝承

別名イヌサフラン。ですが、アヤメ科のサフラン――黄色い色が出るスパイス、カレーの黄色の元――とは全くの別種であるどころか、毒草。誤って食べてしまうと中毒死することも。

球根を土に植えていなくても秋になると花が咲き、葉っぱはその後で出てきます。花は土に植えていなくても開花するので、花が終わった後で土に植えても成長に問題は無い。

最後に…

コルチカムはありがたいことに庭植えにすると、ほぼ植えっぱなしで毎年楽しめる便利な植物です。他に植えっぱなしができるものに興味があれば掘り上げなくていい球根植物を参考にしてください。

さて、コルチカムは秋に立派な花を咲かせますが、毒性があり誤食の多いことでも有名です。植える前に、ぜひ一度、山菜に似た毒草の一覧を参考にしてください。
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