タマネギ(玉葱)の育て方・栽培

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タマネギの基礎データ

タマネギ
科名
ヒガンバナ科
属名
ネギ属
学名
Allium cepa
別名
玉葱・葱頭
水やり
水控え目
場所
外の日なた
難易度
中級者向け
タマネギの種まき時期…植え付け・植え替え時期…肥料時期…月別スケジュールです。

タマネギの特徴は?

タマネギはユリ科ヒガンバナ科)の野菜。ギリシャ・ローマ時代からすでに野菜として栽培され、主要な食料となっていた歴史の長い野菜です。ちなみには英語ではオニオン(もしくはジブル)、フランス語ではオニヨン、ドイツ語ではツヴィーヴェル、サンスクリット語ではウシュナ。

プランターでも育てられるけど、プランターでは数が全然足りないので普通は畑で栽培が推奨。栽培期間は長めだが、秋冬に植えて5月6月に収穫するので病害虫被害が少なめで育てやすい。

まとめ

●プランターでも育てられる。
●日当たりで育てる。
●苗の時は水切れに注意するが、その後は乾燥に強い。
●植え付けは10月11月あたり。早すぎてもいけないし、遅すぎてもいけない。
肥料は植え付けの時の元肥、2月から3月上旬に一回目、3月下旬に二回目、三回目の追肥は補助的。

水やり

種から発芽するまでは水が切れないようにします。

苗が育ってくると水をやりすぎないようにします。過湿にすると腐ってしまいやすいです。球根植物で乾燥に強いので苗が育ってきたら水やりは日照りじゃない限りは普通は不要。

プランターの場合は土が乾いたら水をやる。
●冬から春にかけて栽培する。冬に雪が降る地域は冬の間は水やりはほぼ不要。雪が降らない地域は様子を見て水をやる。その水やりを乾燥気味に控えるようにする。

植え付け

植えつけ時期

発芽には20度。生育に適した温度は15度から20度。寒さに強いが暑さに弱く、暑くなると休眠する。だいたい10月から11月に植えて冬を越して春になり地上部が枯れて休眠する前に収穫する(収穫は春から初夏…5月〜6月あたりが普通)。収穫する時期は品種と栽培した地域によって前後する。

種まき・育苗(9月)

9月に種まきをします。早生種は9月上旬。中生種・晩生種は9月下旬に種まき。発芽温度は20度。畑の用土を作り、20cm間隔の溝を作り、そこに1cmごとに種子をやり、1cm土をかぶせ、クワの背で土を抑えて種子が流れ出ないようにする。発芽するまでは不織布をかぶせておくといい。あとは乾燥しないように水をやってください。発芽までは一週間ほど。発芽して本葉が二枚になったら株間が2cmから3cmになるように間引いて減らしてください。大きくなってきたら株間は10cmから12cmほどにしていきます。
●種まきの時期は品種・地域によって多少前後するが9月。時期を間違えるとダメ。早いと春に分球・トウ立ちしてしまうし、遅いと寒さにやられる。種まきの時期は結構厳格なので、種から苗を育てるのは何度か玉ねぎを栽培してからにする。初心者は素直に店舗で苗を買う。
●発芽するまでは土が乾かないように水やりをする。不織布をかけるのは乾燥対策。
●発芽してからしばらくは生育が遅い。この時期には水切れしないようにするが、逆に水やりが多いとそのまま腐って枯れてしまう(苗立枯病)。
●苗床で種まきで育てる場合は55日くらいでできる。

タマネギの苗について

種まきからやる人もいるが、一般的にはホームセンターなどで苗を買って植える。苗は50本で400円とか500円とか。早く収穫するなら早生種。長期保存するなら中生種・晩生種。種まきから育てるのは苗から育てるのをやって慣れてからにしときましょう。

植える苗は根元の茎の直径が5mmから6mmくらい。タマネギはある程度大きい株(茎の直径1cmくらい)が寒さに当たると花芽ができてトウ立ちする。逆に細すぎると霜に当たって枯れてしまうので、初心者はホームセンターで適切な苗を買ったほうが無難。

用土

一般的な花と野菜の培養土で植えるか自作する場合は赤玉土小粒6腐葉土4を混ぜたものを使う。酸性土壌を嫌うので、庭植えするときは植え付けの一週間前に苦土石灰(1平方メートルあたり100gから150g)をまいて中和する。腐葉土か堆肥を3割から4割を足してよく混ぜ、土をよくほぐす。緩効性肥料(ボカシなど)を入れる。
●マルチをすることで草取りの手間が減らせ、病害虫の発生を抑えられる。タマネギ用のマルチもある。雑草が生えるとタマネギの生育が悪くなる。
●マルチは凍害も防ぐ。土が凍結するのは防ぎたいので、土が凍結する地域であればマルチをするか、ワラでマルチングをして土が凍結するのを防ぐ。
●初心者は栽培期間が短い極早生・早生種から。中生種・晩生種は中級者以上。

畑への植え付け手順(9月〜11月)

庭植えの場合は、植え付ける二週間前に苦土石灰をまいて中和させておく。掘り出した土に腐葉土か堆肥を3割か4割混ぜて、緩効性肥料(ボカシや化成肥料)を説明書の規定量入れて用土を作り、高さ15cm・幅30cmの畝を作って1列(1条)植えるか、幅60cmにして2列(2条)、苗を植えます。

苗同士は12センチから15センチほど空けます。植えるときは苗の下の「白い部分」が半分ほど見えるくらいの浅植えにします。最後に水をやって完成です。
●マルチをして植えるのもアリ。雑草よけにも。タマネギは秋に植えて春から初夏に収穫するので、長期間栽培することになる。草取りの作業を減らすためにはマルチをしたほうがいい。
●深植えすると、タマネギが縦長で小さくなる。浅植えすること。
●苗を植えるときに根を1センチの長さに切ってしまう。すると新しい根が出てくる。植物は新しい根が出るときに株が育つものなので、根を切ることで生育を促せる。
●風よけがあると生育がいい。

プランター・鉢への植え付け

プランター・鉢でも栽培は可能ですが、タマネギは消費量がそこそこあり、プランター栽培では消費が追いつかないため、畑栽培が一般的です。

プランターの場合は横に4苗を株同士を15cm空けて植え付けてください。

植え付け後の管理

管理場所・日当たり

必ず日当たりで育てる。冬に日当たりが悪いと春になって日当たりがよくなっても、うまく育たない。とにかく日当たり。タマネギは日照時間が長くなると分球して増えます。

寒さには強い。氷点下でも枯れない。ただし、生育し切っていない小さなタマネギのままだと寒さに当たると枯れることがある。ある程度育った後に、10度以下の寒さに当たって花芽分化するため、冬まで生育が良すぎても寒さに当たって早くにトウが立ってしまう。他の畑のタマネと見比べながら、追肥を飛ばすなどして成長を調整します。

根が張っていないのに霜に当たると根が持ち上がってしまう。それでは枯れないが、そのままにしていると枯れてしまうので、踏んで土にくっつけて活着するようにしてやります(それで大丈夫)。茎の太さが5mm以下だと霜柱で浮きやすい。

追肥(2月以降)

最初の追肥は葉っぱが伸びる頃。2月下旬から3月上旬の気温が上がってきて葉っぱが伸びるころ。葉っぱの生育を促すのが目的の肥料です。これ以前に肥料が多いと成長しすぎて寒さに当たってトウが立ちやすい。

2回目の肥料が葉っぱが出揃って、今度は球根を太らせるための肥料。時期は3月下旬。この時に土寄せをして「球根」部分が土から露出しないようにします。球根は日光に当たると緑色になり硬くなります。

3回目の肥料は状況を見てやる程度。玉が大きくなっておらず、葉っぱが黄色く変色しているのは肥料不足。よって様子を見て肥料を追加する。時期は問題ではなく、タマネギの状況による。
●最後の追肥は収穫の二ヶ月前が目安。
●玉ねぎの肥料のタイミングは農家や人によって違う。ある人は元肥+一回目(植え付けして半月後)+二回目(1月に)+三回目(2月から3月上旬)など。玉ねぎは肥料食いなので、三回しっかりと追肥する方法の方が大きくなるが、地域の気温などの事情にもよるので、正解はあるようでないもの。「正解」というよりは「あなたに合っているかどうか」の方が大事…これは気温や地域もあるが育てている数量もある。試してみて「あなたに合っているもの」を探すべき。

タマネギの収穫(5月〜7月)

5月〜6月に気温が上昇すると葉っぱが黄色くなり、倒れてくる。7割から8割の株が倒れたら大体OK。収穫してしまう。土から引っこ抜いて、半日はそのまま天日に晒して乾燥させ、葉っぱがついたまま、4個か5個の玉ねぎの葉っぱをくくって日陰に吊るしてさらに乾燥させる。
●天日干しをするので、天気の日に収穫する。できれば収穫後も天気が続きそうな時に収穫する。

タマネギの病害虫

ネキリムシ・タネバエ・ヨトウムシアザミウマアブラムシベト病・軟腐病・黒斑病
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