ゼフィランサスの育て方…花が咲かない原因は?

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ゼフィランサスの基礎データ
ゼフィランサス
科名ヒガンバナ科
属名タマスダレ属
学名Zephyranthes
別名レインリリー
水やり水控え目
場所外の半日蔭
難易度中級者向け
画像投稿
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開花
植え
肥料
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ゼフィランサスとは?

ゼフィランサスはアメリカ原産の球根植物多年草。春に植え付け、夏に開花し、冬は葉っぱだけになり、春になるとまた活動を始める。冬は葉っぱがなくなるものもある。

ゼフィランサスにはタマスダレ(白・耐寒性)やサフランモドキ(ピンク・半耐寒性)、シトリナ(黄色・半耐寒性)などがありますが、タマスダレが最も頑健で育てやすいことから、よく流通しています。基本的に植えっぱなし。庭植えに向いています。

ヒガンバナ科の植物ですので、葉や球根にはアルカロイド系のリコリンが含まれていて、有毒です。気をつけてください。ノビル・ニラと葉の形状が似ているため誤食する可能性があります。山菜に似た毒草の一覧を参考に。
草丈30cm
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特徴・由来・伝承

よく似た植物で同じヒガンバナ科の「ハブランサス」があり、ゼフィランサスとハブランサスは雨後に開花するので「レインリリー」と呼ばれます。

栽培のまとめ

●水をやりすぎると根腐れするが、生育時期は水切れしやすい。鉢植えは土が乾いていたら水をやる。
●庭植えは自然に降る雨でほぼ十分だが、夏は水切れ注意。
●雨が降ると開花しやすい。
●10月と春に肥料を。
●日当たりか半日陰で育てる。
●冬は霜に当てないようにして、土が凍結しなければ越冬する。
●手間のかからない園芸植物。初心者向き。
●球根を分けても増えるが、コボレダネでも増える。

咲かない原因は?

ゼフィランサスが咲かないことはほとんどないと思うのですが、いくつか要因があります。一つは生育時期にあたる春に乾燥して球根が痩せてしまったため。二つは日当たりが悪いため。三つ目はいくつかの要因で球根が太らなかったため。四つ目は水のやりすぎて球根が腐ってしまった場合…休眠時期は水やりが多すぎることが多いので気をつけましょう。

日陰でも開花するんですが、日陰にも限界があり、さすがに暗すぎるといつのまにか消えてしまいます。

ゼフィランサスの仲間

タマスダレ

タマスダレ(Zephyranthes candida)は白い花を咲かせるゼフィランサスの代表。耐寒性。ゼフィランサスの中ではタマスダレがよく流通していて、地域によっては野生化していることがある。

サフランモドキ

サフランモドキ(ゼフィランサス・カリナータ=Zephyranthes carinata)はピンクの花が咲くゼフィランサス。半耐寒性で、暖かい地域では常緑。

キバナサフランモドキ

キバナサフランモドキ(ゼフィランサス・シトリナ=Zephyranthes citrina)は黄色い花が咲く。学名からシトリナと呼ばれますが、キトリナとも。種子ができる。半耐寒性で、サフランモドキ・タマスダレに比べると寒さが苦手で栽培に注意する。

コサフランモドキ

ゼフィランサス・ロゼア(コサフランモドキ=Zephyranthes rosea)はサフランモドキより少し小さい。

水やり

鉢植えの水やり

鉢植えにした場合、土が乾いていたら水をしっかりとやってください。鉢の底から水が出てくるまでしっかりと水をやってください。ゼフィランサスは球根植物ですが、水を欲しがります。生育期間は水切れを起こさないように様子を見て水やりをします。

地上部の葉っぱがなくなったら水やりは控えますが、断水(=一切水やりしないこと)はしないでください。土が乾いて数日経って水をやる程度に控えます。

庭植えの水やり

庭に植えた場合、植えつけ直後に十分な水を与えますが、雨が続かず土が乾燥していない限り、その後は降雨だけでも十分です。

ただし、ゼフィランサスは雨が降ると花がよく咲くと言われ、別名「レインリリー」とも呼ばれています。夏の乾燥した期間などは、水を与えると花が咲きやすくなります。乾燥を嫌うので、庭に植えている場合でも、夏になったら気がついたらでいいので水を与えることをお勧めします。

肥料

開花が止まる、もしくは地上部が枯れる10月に株元に緩効性化成肥料をやります(できればカリの多いものを。これは球根を太らせるための肥料)。冬のための肥料です。あとは4月前後の新芽が出るころに同じように緩効性化成肥料をやります。このときはリンの多い普通の肥料で。
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植え付け・植えかえ・株分け

時期

3月〜4月あたりに植え替え・植え付けをします。地上部が冬も消えないものは、新芽が活動しているかわかりにくいですが、新芽が活動してから植え替えると生育不良を起こすかもしれないので、気がついたら早めにやっておきましょう。

植え替えも春にします。植え替えのときに株分けもします。分球しているので別々に植え付けます。ゼフィランサスは多少ギチギチの方が開花しやすいので、鉢植えは四年か五年に一回の植え替え、庭植えは基本的に…密生しすぎて開花が鈍くならない限りは植えっぱなしです。

用土

市販の土で植えるか、赤玉土6腐葉土4を混ぜた土を使います。水はけの良い肥沃な土を好みますので、庭に植える場合は腐葉土や肥料を混ぜておくと良いです。

鉢植え

株同士は3cmか4cmほど密生させて植え付けします。球根は5cmの深さで植えます。

庭植え

そもそもゼフィランサスは花が大きいものではなく、草丈も低いので密生させて植えると綺麗です。株同士は4cmか5cm程度の間隔で植えます。3年か4年でギュウギュウになって生育不良を起こしますが、離して植えてもいずれは生育不良を起こすので、密生させて綺麗に仕立てましょう。

植え付けは20cmほど掘り返して、腐葉土か堆肥を3割ほど混ぜて土を作って、そこに株を植えます。球根は深さ5cmくらいに植えます。

ゼフィランサスはこれといって手間が掛からない植物ですが、庭植えにしていても、鉢植えにしてても、3年か4年に一回は株分けをしてやってください。株分け・植え直しは春に行います。

管理場所・日当たり

日当りのいい場所を好みますが、比較的日陰でも強いです。ゼフィランサスは種類によって耐寒性のものと半耐寒性のものがあります。耐寒性のものは、霜に当たっても枯れないので冬も戸外で越冬可能です。

毒性があり、食べると危険。ニラ・ノビルとの誤食する可能性があるので、植える際に気をつける。山菜に似た毒草の一覧を参考に。

冬の管理

基本的には冬も地上部が枯れないが、種類によっては寒さに当たって冬は地上部がなくなることがある。

半耐寒性(サフランモドキなど)のものも霜に当てなければ戸外で越冬可能です。中間地暖地では軒下に移動させるか、霜よけをするかすれば越冬が可能。寒冷地ならば、室内に取り込んでください。もしくは株元に腐葉土やワラでマルチングをして凍結を防ぎます。土が凍れば球根が枯れてしまいます。

剪定

春前の剪定

冬になっても地上部が枯れず、春の新芽と混ざる。傷んだ葉っぱと新しい綺麗な葉っぱが混在して変。春の新芽が生える前にバッサリと古い葉っぱを刈り込むか、整理するといいです。

花が萎んだら摘む

花がしぼんできたら、花茎の根元から切って摘んでしまいます。放置していると種子を作ろうとして(実際にはできないとしても)、それで株が弱ってしまいます。摘まないと開花しないってことはないんですが、できれば花がしぼんできたら摘んでしまった方がいいです。

病気・害虫

ハマオモトヨトウなどが発生する。
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