タマスダレの育て方

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タマスダレの基礎データ

タマスダレ
科名
ヒガンバナ科
属名
ゼフィランサス属
学名
Zephyranthes candida
別名
玉簾
水やり
水控え目
場所
外の日なた
難易度
初心者向け
タマスダレの開花時期…植え付け・植え替え時期…肥料時期…月別スケジュールです。

タマスダレの特徴

タマスダレはヒガンバナ科ゼフィランサス属の常緑耐寒性球根植物。「ゼフィランサス・カンジダ」のことで、ゼフィランサスといったら実質、タマスダレのこと(本当は違うけど、一番流通しているのでイコールといっても過言じゃない)。

6枚の花びらの花が咲き、庭植えにしたら植えっぱなし。花色は白が基本だが、ピンクや黄色やオレンジもある。庭植えなら何十年でも植えっぱなしでよい。種子からも増えるため、あちこちに生えてくることもあり、自生している地域もある。

耐寒性で寒さにも強い(ゼフィランサスの他品種は半耐寒性)。霜に当たっても凍結しても枯れない。常緑で球根も良く増える。全体に毒性がある。誤食しないようにする。
草丈30cm

育て方のまとめ

まとめ
●タマスダレはヒガンバナ科の常緑耐寒性球根植物。ゼフィランサスの仲間。育てやすい。寒さにも暑さにも強い。
水やりは普通。鉢植えの場合は土が乾いていたら水をやる。庭植えの場合は自然に降る雨ほぼ大丈夫。ただし夏の日照りに注意する。
●夏に極端な乾燥に会うと開花が止まる。
肥料は少量にする。
●日当たりで育てる。
●春(3月4月)に植える。密生させた方が綺麗。

参考リンク
ゼフィランサス
ヒガンバナ亜科の仲間まとめ
山菜に似た毒草の一覧…ノビル・ハタケニラ・エシャロットなどと葉が似ていて誤食があるかもしれrない。タマスダレを植える時は注意する。

庭植えの水やり

庭に植え、一度しっかり根付けば、雨水だけでほぼ満足です。乾燥した時には、軽く水をやるだけで大丈夫です。

鉢植えの水やり

鉢植えの場合は土が乾いたら水をやります。水をやるときは鉢底から水がしみ出すくらいにしっかりとやります。乾燥に強く、過湿に弱いので土が濡れている間は水やりをしないでください。根腐れを起こします。水をやったら、次には土が乾くまで水をやらない…メリハリのある水やりをしましょう。受け皿の水は捨ててください。
ゼフィランサスは別名「レインリリー」と呼ばれていて、乾燥後に雨が降ると開花する。夏に強い乾燥に会うと開花が止まる。

夏の水やり

夏は早朝か夕方に水やりをします。昼間に水をやると水が沸騰して根を傷めます。夏場に乾燥して株が弱るようだと開花が鈍くなるので、水切れをしない程度にはしっかりと水をやりましょう。鉢植えでどうにも水切れが頻繁になるようならば、半日陰に移動させてください。

冬の水やり

鉢植えならば冬は生育が鈍くなっているので土が乾いてから数日経って水をやります。朝に水をやります。庭植えなら自然に降る雨だけでいいです。

肥料

春に少量の緩効性固形肥料をやります。これは新芽を出すための肥料。また秋にも同様に肥料をやります。これは開花で消耗した株の栄養補給です。玉スダレはさほど肥料を必要としていないので、肥料がないから開花しない…ってことはほとんどないです。むしろ肥料が多いと球根が腐ることもある。
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植え付け・植えかえ

時期

植え付けは春(3月4月)。新芽が動き出す前に植え替え・植え付けをする。といっても常緑で冬も葉っぱが青々としているので分かりにくい。新芽が動き始めてから植えるとダメージで生育不良を起こし、その年に開花しないことがあるが、だからといって枯れるわけでもないので、気にせず3月〜4月に植え替えをします。

鉢植えの場合は2年か3年に一回は植え替えて分球する。分球してぎゅうぎゅうになると開花しなくなるので、その前に株分けして鉢増しして植え替えをする。庭植えの場合は植えっぱなしでもいいが、4年か5年ごとに掘り出して植え替えた方がよい。庭植えでも植え替えの適した時期は3月4月。
植え替えは毎年しない。植え替えは株間を空けるためと、根詰まりを防ぐためのもので、頻繁に植え替えをするとダメージがあり、回復するのに時間がかかるため。

用土

土質は選ばないが、常識的な水はけはもちろん必須。一般的な花と野菜の培養土で植えるか自作する場合は赤玉土小粒6腐葉土4を混ぜたものを使う。

鉢植え

植え替えの場合は半分ほど古い土を落としておきます。一回り大きな鉢に植えてもいいし、同じ大きさの鉢に植えてもいい。同じ大きさの鉢に植えるのであれば株分けして植えること。

鉢底の穴を鉢底ネット(鉢底網)で塞いで土が出ないようにしてから鉢底石(軽石)を2センチから3センチほど入れて、鉢底石(軽石)の上に土を入れ、株を入れて、隙間に土を入れていき、最後に水をやります。鉢底から水が出るまで水をやってください。

株同士は密生させた方が開花した時に綺麗です。具体的な株間は4cmか5cm…それより密生させてもいい。浅く(深さ3cm)植え付けていきます。
●密生させていなくても来年には分球して密になりますが、今年綺麗に仕立てたかったら密生させた方がいい。
●元肥として少量の緩効性固形肥料をやる。多くは必要じゃないです。一般的な花と野菜の培養土には最初から肥料が入っているので、それで十分です。追加しないでください。

庭植え(地植え)

庭植えの場合は、20cmから30cmほどの深さの穴を掘って、掘り出した土に腐葉土か堆肥を3割か4割入れて、化成肥料を少量入れて、混ぜて用土とします。

穴に半分ほど土を戻して、株を入れて、隙間に土を入れて、最後に水をやって完成です。株同士は5cm空けるものですが、株同士は密生させた方が開花した時に綺麗ですので、株間2cmでもいいです。浅く(深さ3cm)植え付けていきます。

管理場所・日当たり

日当たりで育てる。庭植えの場合は日当たりに植える。冬も常緑で葉っぱがあるので冬も日当たり。一年中、半日陰だと開花が鈍い。

夏越し

鉢植えの場合で、夏にあまりに水切れするようならば半日陰に移動させる。そこが面倒だから庭植え推奨。庭植えなら夏も日当たりでも問題ないです。

越冬

中間地暖地では冬も常緑ですが、寒冷地では地上部がなくなる。霜や凍結では枯れない。ただし、水のやりすぎで腐ってしまうことはあるので冬は水やりを控えましょう。

開花後の作業

花がしぼんだら摘む(花ガラ摘み)。放置していると種子を作り、玉スダレが予定外のところから生えてくる。気にしないなら別に摘まなくても大丈夫です。

開花後に葉っぱが残っている。黄色くなったら取り除く。緑のうちは刈らないようにする。タマスダレは花後の葉っぱを残して光合成して球根を太らせて来年の花芽をつくっているため、葉っぱは刈らないで残しておくこと。

病害虫

ハマオモトヨトウが発生する。葉っぱが入り込んで球根を食べる。食べる勢いが凄まじく、全滅することも十分ある。葉っぱの裏に卵を生みつけるので見つけ次第取り除く。前もってオルトランを散布しておくと予防できます。

特徴・由来・伝承

育てやすいゼフィランサスの中でも耐寒性があって群を抜いて育てやすい。花自体はすぐにしぼむが次々開花して開花時期は長い。庭植えにすると植えっぱなしでいいというのが何より便利。ゼフィランサス・カンジダのカンジダ(カンディダ)は「純白」という意味。確かに白さが抜けてる。原産地は南米・西インド諸島。
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