行者ニンニクの育て方

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行者ニンニク(キトビロ・ヤマビル・ヤマニンニク・アイヌネギ・エゾネギ)

行者ニンニク
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科名ユリ科
属名ネギ属
学名Allium victorialis subsp. platyphyllum
別名キトビロ・ヤマビル・ヤマニンニク・アイヌネギ・エゾネギ
みずやり水を好む
場所外の半日蔭
難易度上級者向け
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開花
植え
肥料
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栽培の特徴

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育て方の概要
ユリ科の多年草。寒さに強いが暑さに弱い。寒冷地以外では6月7月あたりに開花して暑さで地上部が枯れる(根まで枯れていなければ秋に復活する)。秋には翌年に生育する芽が株元から出てくる。
寒い地域で育つもので暖地中間地の平野では栽培は難しい。東北以南では高山でしか育たないので山にこもる「行者」という名前がついた(と言われる)。葉や茎を折るとニンニクの香りがする。種子から育てると食べられるまでに最低でも5年ほどかかるために一般的に栽培されない(普通のニンニクを育てりゃいい)。花が咲くまで7年ほどかかる(つまり種子が取れるまで7年か8年)。花はネギ坊主。7年ほど生育すると地下茎から新株が出てきて増える(それでも増えるのは遅い)。
春に芽を出し、夏には地上部が枯れる。環境の変化や乱獲もあって天然の行者ニンニクは非常に珍しい。地下にあるのは鱗茎でニンニクのような太いものではない。らっきょうくらい。食べるのは地上部(葉っぱと茎)。
●芽が出るまで2年。3年か4年で葉っぱが一枚。5年か6年で葉っぱが二枚とか三枚とか。そのくらいに成長が遅い。

注意!
行者ニンニクと他の毒草(イヌサフラン・スイセンスズランなど)を間違って食べて中毒を起こしてしまう事例がよくある。なので、どこに何を植えたのかをはっきりとさせておくべき(種子が飛んで移動することもあるから厳密には難しいが)。狭い庭なら問題ないし、他の植物を植えていないならいいけど、とにかく注意。
●道の駅で販売しているものですら、間違っていることがあるくらい。そういうのは非常に稀ではあるが、一般人より知識のある人でもそうなんだから、気をつける。
●行者ニンニクは茎の根元が赤く、ニンニク臭がする。他の毒草にはそういう特徴はない。ただし、行者ニンニクのなかには茎が赤くない品種もある。

まとめ
●行者ニンニクはユリ科の多年草。寒さに強いが暑さに弱い。
●収穫は4月5月。ただし収穫するとそのダメージから回復するのに時間がかかる。3年4年目でも収穫はできるが我慢すべき。収穫するときは全部の葉っぱを取らないこと(そのまま枯れる可能性大)。茎の根元を2cmから3cmは残すこと。
●乾燥に弱い。
●プランターでも栽培可能。ただし、水切れに注意。
肥料はなくていい。堆肥腐葉土の方が大事。
●寒さには強いが、霜柱・土の凍結のある地域ではマルチングをして防ぐ。
●植え付けから収穫まで時間がかかるので、家庭菜園向きじゃない。庭があって、環境が合っている(東北以北か、その他の地域でも山間部)なら放置で増える。
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水やりと肥料

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若干乾燥に弱く、どちらかというと過湿に強い。株元にワラや腐葉土でマルチングをして乾燥を防ぐと生育がよくなる。
水やり
庭植えの場合は一旦根付いてしまえば自然に降る雨だけでほぼ十分。日照りの時に水をやる程度です。
●私の両親は植えっぱなし。環境も合っているんでしょうが。

鉢植えの場合は土が乾いたら水をやります。水をやるときは鉢底から水がしみ出すくらいにしっかりとやります。鉢植えは乾燥しやすい。行者ニンニクは乾燥が苦手でプランターだと乾燥で弱りやすい。水切れしないように水やりをする。もしくは株元にワラや腐葉土で感想対策のマルチングをする。
●普通の水やりですね。

肥料
肥料は不要。肥料より、土に腐葉土や堆肥を混ぜてフカフカにしておくことが大事。鉢植えにしていて、どうにも肥料が足りないな…と思ったら、生育時期に薄い液体肥料を二週に一回やるか、発行油粕や緩効性固形肥料を一ヶ月に一回、株元にやる。
●庭植えの場合は肥料は不要。

植え付け・植えかえ

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植え替え時期
春か秋。真冬と真夏は避ける。春は新芽が出るまえに植え付けるべき。秋の方が一般的。植え替えならば株分けも可能。株分けは種子から6年か7年以上経って、鱗茎が分かれるようになっているなら。
●苗は一般に流通していないので欲しいならばネットで。

用土
養分(腐葉土や堆肥)の多い土を好む。
一般的な花と野菜の培養土で植えるか自作する場合は赤玉土小粒6腐葉土4を混ぜたものを使う。中性・弱酸性の土を好む。庭植えする場合で、酸性に傾いているなら苦土石灰で中和させる。庭土に腐葉土か堆肥を3割ほど混ぜて植える。
●市販している培養土は中和してあり中性。赤玉土・腐葉土は元から中性。
●弱酸性程度なら大丈夫。弱酸性で枯れることはない(北海道で自生しているくらいだから)。日本は雨が多く、日本の土は弱酸性になっている。

植え付け・植え替え
鉢植えの場合は、植え替えの場合は根を傷つけないように掘り上げて、古い土を三分の一ほど落としておきます。鉢底の穴をアミで塞いで土が出ないようにしてから軽石を2センチから3センチほど入れて、軽石の上に土を入れ、株を入れて、隙間に土を入れていき、最後に水をやります。鉢底から水が出るまで水をやってください。株は深植えする。鱗茎の先が地上部から深さは5cmほど。株同士は10cmほど離す。
●植え替えの場合は株分けも可能。株分けは最低でも6年目以降が無難。
●鱗茎が分かれるのは葉っぱが3枚以上になってから。分球は秋に始まる。なので3枚以上になったら株分けは可能。
●行者ニンニクは直根性で太い根が伸びて、細い根が少ない。太い根を傷つけると生育不良を起こす。注意する。

庭植えの場合は、深さ20cmの穴を掘って、植え付ける二週間前に苦土石灰をまいて中和させておく。掘り出した土に腐葉土か堆肥を3割か4割混ぜて、半分ほど土を戻して、株を入れて、隙間に土を入れて、最後に水をやって完成です。株は深植えする。鱗茎の先が地上部から深さは5cmほど。株同士は10cmほど離す。
●夏に地上部がなくなったら掘り上げて、秋に植える。もしくは秋に掘り上げて植え替える。その時に株分けも可能。

種まき

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種まき
6月7月に種子ができる。種子が小さく、採取は難しいので種子がこぼれるまでに花茎を根元から切って、陰干しして落ちるのを待つ。採取した種子は水に一週間から三週間ほど浸けて(水は毎日取り替えること)、湿らせたティッシュなどの上に置いて冷蔵庫(5度)で保存する。乾燥させると発芽しなくなる。
9月10月に種まきをします。発芽温度は15度から20度。用土を入れた育苗箱や鉢に7cm間隔で条播(=溝を作ってタネを蒔くこと)をして土を1cmから2cmほど被せます。発根・発芽までは一ヶ月。乾燥しないように水をやってください。霧吹きでやるといいです。乾燥対策としてワラを被せてマルチングするといい。日陰で管理します。発芽したら適当に蒔いて間引いていきます。ちゃんとした葉っぱが一枚見られるのは種まきから1年後。
春になったら薄い液体肥料をやります。
●4年くらいまでプランターや鉢で育てて、その後に庭植えというのが無難。
●冷蔵庫に入れるのは休眠打破のため。これをしないと発芽しにくい。

管理場所・日当たり

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半日陰
西日のあたらない半日陰の場所で育てるようにします。強い日光に弱く、夏の直射日光には葉焼けする。春と秋はできるなら日光に当てた方がいいので、鉢植えにして春と秋は日当たり、夏は半日陰か日陰に移動させる。冬は地上部がなくなるのでどこでも。
●夏は暑さで生育が止まります。暑い地域では地上部が消える。

冬の管理
寒さには強い。北海道で自生するくらいですから。ただし、霜柱や凍結する地域ではワラや腐葉土でマルチングをして土の凍結を防ぐ。鉢植えの場合は凍結しない場所に移動させる。
冬は地上部がないので、水やりを忘れがち。目に見えるところに置いて水やりを忘れないようにする。

収穫

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4月5月に新芽を収穫する。内側の新芽を収穫する(外側は残す)。行者ニンニクは生育が鈍いため、3枚か4枚しか出ていないのに収穫してしまうと回復まで時間がかかるので、葉っぱが5枚か6枚になって来たら2枚ほど収穫する程度にする。収穫するときは、株元の茎を2cmから3cmほど残して切る。

葉っぱを全部収穫すると、株の生育が止まり、回復するまで2年か3年かかる。もしくはそのまま回復できずに枯れることもある。とにかく、ちょっとずつ収穫すること。

剪定

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剪定
花がしぼんだら摘む。放置していると種子を作り、種子をつくると株や弱りやすくなる。また花が腐って病気になることもある。伸びてきたらさっさと花茎ごと切ってしまってもいい。
●5月に新芽を収穫すると花茎が出ない?

特徴・由来・伝承

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植物学者の牧野富太郎が「ギョウジャニンニク」として図鑑に載せたので牧野富太郎が名付け親とも言われるが、それ以前から行者ニンニクと呼ばれていた。北海道の特産の山菜。昔は大量に流通していたが価格が暴落して、生産農家が激減。現在はまぁまぁ高価。
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