ニリンソウ(二輪草)の育て方…花言葉とその理由は?
目次
ニリンソウの特徴は?水やり肥料植え付け・植えかえ管理場所・日当たり特徴・由来・伝承関連記事学名などの基礎データ
最終更新- 植物名
- ニリンソウ
- 科名
- キンポウゲ科
- 属名
- イチリンソウ属
- 学名
- Anemone flaccida
- 水やり
- 水を好む
- 場所
- 外の半日蔭
- 難易度
- 中級者向け
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ニリンソウの特徴は?
ニリンソウは
キンポウゲ科イチリンソウ属の
多年草。冬は地上部が枯れますが、根は生きていて春になると芽を出し花を咲かせます。環境が合えば、夏を越し、冬にはまた地上部が枯れます。株分けは春の植え替え時期に行います。
種子でも増えます。
栽培自体は難しく、長期的な栽培がうまくいく人は少数派です。かなり気難しくて庭植えというか山での栽培がなんとかうまくいくくらいかなと思います。鉢植えだと地上部がない時期にいつのまにか消えてなくなってしまい、そこで挫折する人がほとんどです。
トリカブトと間違える
注意:葉っぱがトリカブトに似ています
花は似ていませんが、トリカブトの若葉とニリンソウの葉が似ていることから、よく間違って食中毒事件が起きます(大抵は死亡します)。ニリンソウの根は漢方薬に、若芽は山菜として食べられますが、素人判断で山菜取りに出かけて採取するのはやめておきましょう。ちなみにニリンソウにも若干の毒成分がありますが、火を通すことでなくなるため食べられます。
トリカブトとニリンソウの葉は見比べれば一目瞭然、全然違います。ですが、単独で生えていて、しかも栄養や日当たりの都合や個体差もありますので、分かったつもりでも万が一は十分起こりえます。それにそもそもキンポウゲ科の植物のほとんどに毒があります。
ラナンキュラスといったよく園芸店で見かけるものにも毒があります。
花言葉
花言葉は協力・友情・ずっと離れない…花が二輪咲くことが理由でしょう。
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水やり
自生地は湿ったところです。乾燥に弱く、少し湿っている状態を好みます。土の表面が乾いていたら水をやるようにします。湿ったところが好きといっても四六時中、ビッショリと濡れていては
根腐れを起こしますので気をつけてください。
ニリンソウは葉っぱがある時期が3ヶ月しかなく、この時期に全ての栄養を蓄える必要があり、この時期に水をしっかりとやり、日光に当てて生育させておく必要があります。この時期は水切れしないように気をつけましょう。
夏は
水やりが多いと蒸れやすいですが、水切れすると枯れてしまいます。できれば日陰に移動し、台の上で管理して鉢の底と側面にしっかりと風を通して蒸発させましょう。乾燥しないように水やりをして、なおかつ蒸れを避ける工夫をします。
冬も土が乾いたらたっぷりと水をやりましょう。冬は気温が低くて水が蒸発しにくいので水やりの頻度は減ってしまいますが、あくまで断水せず、水やりを忘れないようにしてください。地上部がないので「忘れていることにも気づかない」ことが多く、いつのまにか枯れていることが多いです。
土壌水分計を挿しっぱなしにしてチェックするか、他の植物を栽培して、それを基準にして水やりをするか、何か工夫が必要です。
肥料
花が終わったら
油粕をあげてください。もしくは芽を出して花が終わるまでの間に液体
肥料を一週間に一回程度あげます。
植え付け・植えかえ
時期・頻度
適期は秋(9月〜10月)。夏を越して活動が鈍くなった頃に植え替えをします。植え替えする場合は同時に株分けもできます。2年か3年一回植え替えをします。3月〜5月に開花した株が出回るので、これを春(3月〜5月)に植え付けてもいいです。
用土
山野草の土を使います。
赤玉土7
腐葉土3を混ぜたものに緩効性化成肥料を追加してを利用します。赤玉土や
鹿沼土を使う場合は、まずは一回洗って「微塵」を取り除きます。微塵を取り除いて、
水はけをよくして土中に必要以上の水が残らないようにするためです。
寒冷地に行くほど腐葉土の割合を増やすといいです。
植え替えの手順
古い鉢から株を取り出し、根に触れず、土をいじらずひとまわり大きな株に植え替えます。株分けも一緒もできますので、株分する場合は株を半分にして、それぞれを別の鉢に植え付けます。ただ、株分けはかなりダメージが大きく、回復するまで時間がかかったり、そのまま枯れることもあります。基本的にはひとまわり大きな鉢に植え替えるだけ。もしくは庭植えにします。
ひとまわり大きな鉢を用意します。現在が5号なら
6号鉢というように、1号づつ大きなものを用意します。
新しい鉢の底の穴を網で塞いで、その上に土が流れ出ないようにするためと、
水捌けをよくするための
軽石を3cm敷きます。その上に
用土と株を入れて、隙間に用土を入れて、最後にしっかりと水をやります。
庭植え(地植え)は?
山の林の中に、深さ20cmを掘り返し、山野草の土と入れ替えて植え付けます。
種まき
種まきは5月に行います。用土に種子をまいて5mmほど土を被せて、乾燥しないように水をやりつつ、日陰で管理していると発芽します。発芽したら間引いて、葉っぱが4枚以上になったら鉢や庭に植えます。
管理場所・日当たり
強い直射日光に弱く、春や秋の柔らかな日差しならば葉やけしませんが、夏の直射日光には
葉焼けしますので
半日陰で管理します。面倒なので年間を通して半日陰でも大丈夫です。
夏の多湿対策を
夏の多湿に弱いので、用土の水はけをよくし、風通しのよいところで管理すると
夏越しが楽です。
越冬・冬の管理場所
ニリンソウは冬の寒さには強いのですが土が凍結すると枯れてしまいます。そこで腐葉土を敷いて防寒するか、鉢植えならば室内に取り込んでしまいます。
特徴・由来・伝承
キンポウゲ科のイチリンソウ属の植物。山野草になります。根茎で横へと広がるので群生して増えていきます。
グランドカバーにも利用されます。根生葉があり、草丈が低いです。スプリングエフェメラルの例としてよく挙げられます。白だけじゃなく淡いピンクや八重も。
一本の茎に二輪咲かせる?
ニリンソウの名前の由来は一本の茎に二輪の花を咲かせるところですが、個体差や変異や栄養や環境などなどの影響で必ずしも二輪とは限らず、一輪だけだったり三輪咲いていたりします。
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