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レモンマートルの育て方…寒さに弱く戸外の越冬は難しいけど暖地では地植えもできます

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レモンマートル
学名などの基礎データ
レモンマートルの開花時期…植え付け・植え替え時期…肥料時期…月別スケジュールです。最終更新
植物名
レモンマートル
科名
フトモモ科
属名
バクホウシア属
学名
Backhousia citriodora
耐寒
5度
水やり
水を好む
場所
冬は室内 夏は外
難易度
中級者向け
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レモンマートルとは?

レモンマートルはフトモモ科バクホウシア属のオーストラリア原産の常緑低木で自生地では10m以上に育ちます。葉っぱにレモンのような香りがあるハーブで、7月前後に開花し、甘い香りがします。日本では観葉植物として流通しています。冬の寒さ(霜)に当てなければ基本的に頑健。関東以西ならば戸外の軒下なら越冬は可能だが、強い寒波が来ると危険。鉢植えで管理するのが無難です。

成長が早く、生育期間の間は葉っぱを収穫しながらでも問題ないほどに成長します。

まとめ

●葉っぱに触れても香りはない。クシュクシュって揉むと香りが出ます。
水やりは乾燥気味に。
肥料は控えめに。肥料が多いと大きくなりますし、オーストラリア原産の植物は肥料に弱いため。
●夏の暑さには強いが、蒸れに弱い。
●冬の寒さに弱い。5度以下になると枯れるので、基本的に鉢植えにして冬は室内で管理する。
●開花前に剪定すると花芽を落とすことになる。
●ハーブティにするときは葉っぱに切れ目を入れる。切れ目を入れないと香りが出ないです。
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水やり

地植えの水やり
地植えにした場合は、自然に降る雨だけでほぼ大丈夫。あんまりに乾燥する時期は、水やりをしましょう。葉っぱがちょっと萎れてから水をやるくらいでいいです。

鉢植えの水やり
水は土が乾いていたらしっかりとやってください。土が濡れている間は水はやらないようにします。土が濡れているのに水をやっていると根が腐って枯れてしまいます。受け皿に水が溜まっているのであれば、水を捨てて下さい。普通の観葉植物と同じ水やり管理です。

冬の水やり

冬は成長が鈍くなっていますし、蒸発量も少ないので水を控えます。土が乾いてから数日経ってから水をやります。水をやる量は夏や春と同じように水が鉢底から染み出すくらいにしっかりとやります。年間を通して水やりで大事なのは、水をやるときはたっぷりと、やらないときはやらないようにすることです。毎日少量の水をちょっとあげるのが一番、根によくありません。

肥料

生育期間に薄い液肥をやって二週に一回程度やってください。もしくは春と秋に緩効性化成肥料を少量やります。肥料が切れると葉っぱが黄色くなってくることがあります。

あまり成長させたくないときは控えます。肥料が多少なくても、なかなか枯れるまでにはいたりません。スクスク育つと樹高が数メートルになるので、小さく仕立てたいなら肥料は控えて方がいいです。レモンマートルはオーストラリアが自生地で、オーストラリア系の植物は肥料が多いと枯れやすいので肥料は控えめにしましょう。

植え付け・植えかえ

時期と頻度

植え替えは2月から4月であれば、根が動いていないので土を崩して同じ大きさの鉢に植え替えられます。5月以降は根が動き始めるので、この時期に根をいじると生育不良を起こします。根をいじらずに、土を落とさずに、一回り大きな鉢に植え替えるのであれば、5月〜9月でも植え替えは可能です。

成長が早く、鉢植えにしていると根が詰まってしまいやすく、根が詰まると葉っぱが落ちたり水をやってもやっても水下がりするなどします。鉢底から根が出ていたら植え替えを検討して下さい。だいたい2年に一回の植え替えになります。

用土

レモンマートルは土質はあまり選びません。水はけが良いもので植え付けましょう。市販されている花と野菜の土で植えるか、観葉植物用の土で植えます。

室内で管理する場合は観葉植物用の土で植えます。花と野菜の土は腐葉土がたくさん入っていて室内で育てるときは匂いが気になりますので観葉植物の土がいいです。

植え替えの手順

古い鉢から株を取り出し、土を3分の1ほど落とし、傷んだ根を整理します。また根の負担を減らすために地上部の枝葉も3分の1ほど剪定します。新しい鉢を用意し、鉢の底の穴を網で塞いで、軽石を3cmほど入れます。その上に用土を入れ、株を入れて、隙間に用土を入れていき、最後に水をやって完成です。

冬は室内に取り込むので、鉢は軽いものがいいですよ。
●根を詰めて(減らして)、植え替えをしていけば6号鉢くらいを維持することも十分可能。冬に室内に取り込むので大きくなっても困る人はコンパクトにまとめましょう。小さな鉢でも収穫できるし、開花もします。

地植えの手順

熱帯の植物で、寒さに弱く、幼木のうちはさらに弱いので、まずは鉢植えで10号鉢まで育てて、それを地植え(庭植え)にしましょう。

深さ40cm直径40cmの穴を掘り、庭土に腐葉土か堆肥を2割ほどまぜて用土とし、株を入れて、水をシッカリとやります。植え付けてから1年ほどは根が広がり切っていないので、地植えでも水やりをやってください。

管理場所・日当たり

できるだけ日当たりで管理します。冬に室内で管理していて、急に戸外に出すと葉やけすることがあります。徐々に慣らしてから戸外に出すようにします。まずは日陰、半日陰と10日ずつ慣らし最後に日向へと移動させます。

熱帯出身の植物で気温40度まで耐えます。暑さには問題ないです。多少、多湿に弱いのでできれば枝を剪定して、風通しをよくしてあげます。

冬の管理場所

耐寒温度は5度。霜に当たったら枯れるので秋まで戸外に出していた場合は、最低気温が10度を切ったら室内に取り込んでしまいましょう。霜が降りない地域ならば。冬も戸外で越冬します。霜が降りる地域でも土が凍結しない程度の寒さならば、軒下に移動させたり、霜よけをすることによって戸外で越冬も可能ですが、冬は室内管理が無難です。

基本的には室内のリビングなどの昼間に人が生活している場所で管理します。暖房の風に当てないようにし、窓の近くで日光に当ててください。
●関東ならベランダで越冬したって報告は多いです。ユーザーさんによると、東京23区で日当たり良い場所でマルチングをしっかりと行えば、冬越しできるそうです。

剪定

剪定は花が咲いた後の7月〜10月に邪魔な枝を落とします。夏の多湿が苦手なので、必要であれば枝をさばいて風通しをよくしましょう。7月〜10月以外の時期に剪定すると花芽を落としてしまいます。花を気にしないなら…緊急で邪魔な枝があるなら、10月〜5月の暖かい日に剪定していいです。

また、芯止めして高さを抑えましょう。芯止めとは、樹木の一番てっぺんの成長点を切って、それ以上大きくならないように抑えることです。

挿木

挿木で増やせます。新芽が動き始めた5月〜6月と9月〜10月に芽を10cmほど切って、切り口を赤玉土バーミキュライト挿木培養土に刺して、乾燥しないように管理していると発根します。発根して新芽が出てきたら、鉢や地植えにしましょう。

収穫

常緑樹なのでいつでも収穫は可能です。1枚か2枚の葉っぱに切れ目を入れてお湯に入れて蒸らすとレモンの香りがするハーブティができます。レモンマートルは切れ目を入れないとレモンのさほど香りはしません。ただ、お湯につけるだけでは大した香りはしないので注意しましょう。
マートルは葉より花を乾燥させて、お茶にした方がおいしい。青臭さがなくて美味しい。

ハーブティーの作り方はハーブティーにできる家庭菜園で育てやすいハーブにあります。

病害虫

レモンマートルは抗菌・防虫成分があるため、ほとんど病気にかからない。コガネムシカイガラムシくらいです。

特徴・由来・伝承

レモンマートル:特徴・由来・伝承
レモンの香り成分である「シトラール」をレモンやレモングラスよりも含む植物で、「レモンよりレモン」と呼ばれる。でもレモンじゃないです。また、シトロネラールという防虫成分があり、蚊避け効果もあるとされる。

オーストラリア原産でアボリジニーも薬用・料理と利用しています。その精油には抗菌性があり、濃い精油では人間の肌にも毒となりますが、薄めれば免疫障害などの改善効果があります。石鹸、ローション、シャンプーなどに利用されています。

最後に

レモンマートルはレモンの香りのする優秀なハーブ。ハーブティーにも適しています。ハーブティーは他のハーブと組み合わせて、自分のブレンドを作るのが楽しいものです。オリジナルブレンドのために、もういくつかハーブを栽培してみてはどうでしょうか??

参考:ハーブティーにできる家庭菜園で育てやすいハーブレモンの香りがするハーブの一覧越冬できるハーブ一年草のハーブ
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