レモングラスの育て方
学名などの基礎データ
最終更新- 植物名
- レモングラス
- 科名
- イネ科
- 属名
- オガルカヤ属
- 学名
- Cymbopogon citratus
- 別名
- ウエストインディアン・レモングラス
- 水やり
- 水控え目
- 場所
- 外の半日蔭
- 難易度
- 中級者向け
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レモングラスとは?
レモングラスは
イネ科の
多年草の
ハーブ。見た目は地味なほとんど
ススキみたいですが、
レモンをちょっと甘くした香りがしてハーブとしては優秀。フォーの出汁、トムヤムクンの材料に使い、東南アジア風の味付けによく使われます。熱帯地方の植物で高温多湿を好み、環境が合えば大きく育ちます。レモングラスは庭にレモンの香りはしない。お湯につけて煮たり、手で揉まないとレモンの香りはしません。
5月に苗を植え付け、葉っぱを茂らせてから、夏以降に葉っぱを収穫。苗を五つでも植えると、一家庭では消費しきれない量が収穫できます。日本の環境ではほとんど開花はしません。
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花言葉
レモングラスの
花言葉は、爽快、爽やかな性格、凛々しさです。
風味から来てるんでしょうね。
水やり
地植えにした場合で、根付いてしまえば自然に降る雨だけで、ほぼ大丈夫です。
鉢植えの場合は土が乾いていたら水をやります。ススキのよう・・・
雑草のよう・・・なので、放置しておいても問題ない気がしますが、極端に乾燥すると枯れてしまいます。
冬も乾燥し過ぎないように
水やりをしてください。
●水をやりすぎると
根腐れを起こすので注意します。土がずっと濡れているようだと根腐れします。
肥料
気温が高い生育期(4月〜10月)はよく葉っぱが伸びて
肥料を必要とします。緩効性肥料を1ヶ月に一回か、液肥を一ヶ月に二回か三回ほどあげてください。肥料が少ないからと枯れることはありませんが、葉っぱが細くなって葉色が悪くなるので、収穫するのであれば、追肥はしましょう。
冬は成長が止まっているので肥料はやらないでください。
●肥料の頻度は例です。土の成分によっても変わってきますので、様子を見つつ調整してください。
種蒔き
普通は苗を買って植え付けますが、
種子からも育てられます。発芽温度は20度以上。霜が降りなくなる5月あたりにポットに土を入れ、1cmの穴をあけて、そこに2つか3つの種子を入れ、土を被せて水をやります。乾燥しないように水をやり、日陰で管理していると発芽しますので、間引いて一本立ちにします。葉っぱが10cm以上になったら植え付けましょう。
植え付け
時期
レモングラスは非常に繁茂し、大きく育つので庭植えにするのがよい。5月以降に植え付けます。4月にすでに苗は出回るんですが、4月下旬はまだ関東では霜が降りることがあるので、4月に購入した場合は5月まで植え付けは待った方がいいです。もしくは鉢植えにして霜の当たらない軒下で管理した方がいいです。
用土
用土はさほど選びませんが、
酸性の土を嫌いますので、庭の土で植えつける場合は、植え付けの2週間前に
石灰を混ぜ込んで中和しておきます。そして植え付けの1週間前に
腐葉土か
堆肥を元の土に対して1割ほど追加してよく混ぜ、化成肥料を1平方mあたり70gほどやります。肥料は控えめです。
鉢植えであればハーブ用の
培養土を使うといいです。自作する場合は
赤玉土7腐葉土2川砂1を混ぜたものを使います。ハーブ用を使うといいです。
庭植え(地植え)の植え付け
庭に苗より一回り大きな穴を掘って植え、水をしっかりとやります。植え付けの際は土を崩さないで植えましょう。植え付けて1週間は根が土に馴染んでいないので水切れしないようにします。
庭植えして越冬ができた場合、1年でかなり大きな株になります。邪魔なら掘り上げて、株分して、小さくし、余ったものは譲渡するか廃棄するなどして調節しましょう。掘り上げるのも大変なら、一旦、鉢植えにして、鉢植えをそのまま庭に埋めるという方法もあります。
鉢植えの植え付け・植え替え
できるだけ大きな鉢に1苗を植えましょう。小さい鉢(
6号鉢とか)でも育ちますが、もちろん収量は少なくなります。
鉢植えの底の水が抜ける穴を鉢底ネット(鉢底網)で塞いで、その上に鉢底石(
軽石)を2cm〜3cm入れて、その上に用土を入れて、株を入れます。苗の土はできるだけ落とさない方がいいです。隙間に用土を入れて、最後に鉢底から水が出るまで水をやってください。
株分け
株分けは4月〜5月に行います。掘り上げて、株の葉っぱを一本〜数本に分けて植え付けると別株になって育ちます。全てではないのですが、ほとんど根のない状態からでも発根するので、かなり小さく分けてポット苗に仕立てても大丈夫です。株分・植え付けてから1週間ほどは根付くまでしっかりと水をやるようにしてください。
収穫
必要なときに適当に根本から切って収穫します。手で引っ張っても収穫できますが、葉っぱで手を切ることがあるので、ハサミで切った方がいいでしょう。フッレッシュ(生)で使う場合は、コップに水を張ってレモングラスを挿しておきます。これで4日ほどは生で使えます。徐々に香りが散ります。
ハーブティ
レモン系ハーブティの中では飲みやすい。売ってる市販のレモングラスのハーブティーと同じ味か、近いです。
カモミール・
ミント・
レモンバーム・
レモンバーベナなどと何種かブレンドさせるといい。緑茶との組み合わせもいいです。
ハーブティーにする場合は、葉っぱを2cm〜3cmほどに切ってお湯で3分〜4分蒸らします。
ドライにする場合は、束ねて天日干しします。もしくは電子レンジで3分から6分ほど加熱してパリパリにして水分を飛ばして保存します。
●乾燥させて保存すればいつでもハーブティを飲めます。
●フレッシュ(=生)とドライで香りが違うので、どちらを使うのかはお好みで。
●ドライにしたものをちょっと水に入れるとレモン水になります。
●紅茶にちょっと入れるってのもいい。
●フォーの出汁、トムヤムクンの材料に使い、東南アジア風の味付けによく使われます。レモングラスと
ニンニク・鶏肉・ターメリックとナンプラーと砂糖で味付けしても美味しい。
●葉っぱを編んでコースターやマットを作る人もいる。使うたびにレモンの香りがする。
管理場所・日当たり
日当たりのいい場所で育てます。葉が茂り、蒸れやすいので風通しのいい場所に植えてください。夏の日差しには強い方ですが、それでもあんまりに高温かつ直射日光が強いと
葉焼けして、株が弱ります。その場合は遮光ネットで遮光しましょう。鉢植えであれば、
半日陰に移動させます。
越冬
レモングラスは熱帯の植物で、耐寒温度は5度と寒さには弱い方。冬になると関東より北では確実に戸外での越冬は不可です。霜に当たると枯れてしまいます。
庭植えしている場合は刈り込んで、ワラやムシロなどで防寒してやれば、越冬も十分、可能です。また、庭植えしているレモングラスを鉢に移し替えて、室内など暖かい場所で管理すれば越冬可能です。越冬に成功すれば4月下旬〜5月に芽吹きます。
ただし、そこまでして越冬させるより春に苗を購入したほうが気が楽です。春に植えて冬までに枯れる「
一年草」として割り切ってしまう人も多いです。それでも十分な収量があります。
鉢植えにして室内に取り込めば越冬は難しくないです。室内の暖房をかけている部屋では夜に暖房を切っても5度以下にはなりにくいからです。室内の日当たりで管理すれば越冬は可能です。
●関東ならベランダで越冬可能。
●地植えの冬越しなら、株の上に発泡スチロールを被せるといい。
水挿しで越冬も
レモングラスは寒さに弱く、関東では越冬不可。そこで室内に取り込むのが通常ですが、レモングラスは非常に頑健な植物で切り取って水につけておくと、根が生えてきます。というわけで、冬は切った葉っぱを水につけて越冬してもらい、春になったらそれを庭に植えて増やすことも可能です。
害虫
ほとんど発生しない。
特徴・由来・伝承
レモンの香りがするためにレモングラスと呼ばれるハーブ。トムヤムクンの材料の一つ。ほかにもカレーやハーブティー、スープの香り付けに使われる非常に利用しやすいハーブです。フレッシュ(=生)でもドライでも使えます。
イネ科であり、見た目はススキに似ています。
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