レモンバーベナの育て方
目次
レモンバーベナの特徴は?庭植え(地植え)の水やり鉢植えの水やり肥料植え付け・植えかえ管理場所・日当たり摘芯収穫病害虫特徴・由来・伝承関連記事学名などの基礎データ
最終更新- 植物名
- レモンバーベナ
- 科名
- クマツヅラ科
- 属名
- イワダレソウ属
- 学名
- Aloysia citrodora
- 別名
- 香水木・防臭木・ベルベーヌ
- 水やり
- 水控え目
- 場所
- 外の日なた
- 難易度
- 中級者向け
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レモンバーベナの特徴は?
レモンバーベナは
クマツヅラ科の南米産(アルゼンチン・チリ・ペルー)の落葉
低木の
ハーブです。フランスではベルベーヌと呼ばれ、ハーブティーに人気ですが、常用するほどには葉っぱが生えないので、定期的に
摘芯して脇芽を出し葉っぱを出来るだけ増やしましょう。軽く触れるだけで、揺れるだけで多少
レモンの香りがします。
自生地では三メートルに育ちます。植えつけて冬を越し、二年目からは茎が木質化しガッチリしますが、寒さに弱いとされています。ですが関西以西では、落葉はしますが戸外で越冬できる地域があります。
一年目は一切
剪定をしませんが、冬を越して、春以降、特に夏の成長が激しく、こまめに剪定しないと場所を取り、邪魔になります。収穫を兼ねて春から秋に掛けては剪定を行ってください。
樹高1m〜3m
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庭植え(地植え)の水やり
庭植えにした場合は、ほぼ自然に降る雨だけで十分です。あまりに乾燥する時期や、雨が降らない時期は様子を見て
水やりをしてください。
鉢植えの水やり
レモンバーベナは比較的、乾燥を好みます。水をやりすぎると枯れてしまいますので、水は控えます。鉢植えの場合は、土が乾いていたら、鉢底から水が出るくらいにしっかりと水をやります。土が濡れているのであれば水はやらないようにしてください。受け皿に溜まった水は捨ててください。たまったままだと
根腐れすることがあります。
水が切れると葉っぱの先から茶色くなってきますので、その場合は水やりの頻度を上げましょう。
夏の水やり
夏は高温で蒸発が早く、水切れしやすいので毎日、朝と夕方の2回、水やりをします。昼に水をやると水が沸騰して根を痛めるので避けましょう。1日2回水やりをしても水切れするようなら、明るい日陰に移動させて蒸発を防ぎましょう。
冬の水やり
冬季には成長が停滞しますし、寒さで水分の蒸発も遅くなります。そのため、水やりは控えめに行います。土が乾いてから数日が経過した後に水を与えるようにします。どれくらい水を与えるべきかわからない場合は、
土壌水分計(水やりチェッカー)を使用して土壌の湿度を測定し、水やりの判断を行うといいです。
肥料
肥料があると、よく茂りますので、鉢植えの場合は肥料が切れないように新芽が出る5月以降の生育期間中は1ヶ月に一回、固形肥料を根本に施します。
植え付け・植えかえ
時期
植え付け・植え替え共に春に行います。春の霜が降りなくなる頃…5月以降に植え付け・植え替えをするといいです。
用土
水はけのよい土を好みます。
酸性の土を嫌い、どちらかというと中性・アルカリ性の土を好みます。最初から中和されているので、市販されているハーブの土で植え付けします。
庭植えする場合は、庭土に
苦土石灰を混ぜ込んで、土を中和させてから、
腐葉土や
堆肥を入れて
用土とします。水はけのよい土を好みますので、庭の土が粘土質であまりに水はけが悪い場合は、川砂や
パーライトを追加してください。
鉢植えの手順は?
鉢底の穴を鉢底ネット(鉢底網)で塞いで鉢底石(
軽石)を2cmほど入れて、用土を入れ、株を入れて隙間に用土を入れていきます。最後に水をしっかりとやって完成です。
越冬して春に植え替えをするときは古い土を3分の1ほど落として、同じ大きさの鉢かひと回り大きな鉢に植え替えます。
庭植え(地植え)の手順は?
暖地であれば戸外で越冬できるので、暖地なら庭植えもありです。その他の地域は鉢植えにして冬は室内に取り込みましょう。
庭土を深さ30cmほど掘り返し、苦土石灰を1平方mあたり100gほどまいて中和させます。中和には1週間〜10日かかるので、中和反応があらかた終わったら、その土に腐葉土か堆肥を元の土に対して2割ほど追加して、化成肥料を少量だけ入れて、よく混ぜて用土とします。
また庭土が粘土質で水はけが悪いのであれば川砂・軽石・パーライトなどを混ぜて水はけをよくしておきます。
穴に半分用土を戻して、隙間に用土を入れて、最後にしっかりと水をやってください。 これで完成です。
挿木
夏(6月〜7月)なら
挿木がうまくいきます。剪定などで出た枝を水に挿していると発根します。発根したものを土に植えると、そのまま根付きます。
管理場所・日当たり
日当たりのいい場所で管理します。
半日陰でもいいです。もちろん半日陰だと生育が鈍いので、できるだけ日当たりにしましょう。
夏の暑さには強いです。暑さには強いのですが、鉢植えだと暑さで水切れを起こしますので、毎日水やりをしても、水切れするようなら涼しい半日陰へと移動させてください。
越冬
耐寒温度は5度で、それ以下にならなければ戸外での越冬は可能。
中間地・寒冷地では鉢植えにして冬は室内の日当たりで管理します。寒さに当たると落葉するが、枯れているわけではないので諦めずに管理しましょう。春になって霜が降りなくなってから…4月下旬から5月に戸外に出します。
芽吹くのは5月以降で、ちょっと遅くてヤキモキします。
霜に当たらなければ、0度前後でも枯れないので、関東ならベランダで越冬できる。
摘芯
摘芯とは枝先を切ることで、その下の節から脇芽を出させること。枝が増えて葉っぱが増え、収穫が増えますし、株も大きくなります。レモンバーベナは一株あたりの収穫量が
レモングラスや
レモンバームに比べると少ないので、摘芯して少しでも増やしましょう。
摘芯は5月から随時行い、摘芯した枝葉はハーブとして収穫しましょう。
収穫
レモンバーベナのハーブティには精神の沈静化、頭痛、偏頭痛に効果があるとされます。レモン系ハーブティの中では飲みやすく人気があるが、葉っぱが少なくて、使いづらい。お茶というよりはレモン風味のお茶になる。大量にレモン風味のお茶を消費したいなら、レモングラスの方がおすすめかな。
ハーブティーは一種だけで飲むものではなく、いくつかのハーブを組み合わせてオリジナルのハーブティーを作るものです。そこで他のハーブも育ててみてはいかがでしょうか?
育てやすいハーブは以下のページにまとめているので参考にしてください。
病害虫
アブラムシ、
ハダニが発生します。
口にするハーブなので、薬剤を使わず、手で取ります。葉っぱに水をかけることで予防できるので、葉っぱに水をかけ、葉裏にも水をかけてください。もしくは水を噴射して、虫を吹き飛ばします。
特徴・由来・伝承
南米原産の香木。葉っぱに強いレモンの香りがあって、魚料理やマリネ、プリンなどなど、いろんな料理に使われます。ディナーで汚れた手を洗う「フィンガーボール」にレモンの香りがついていますが、この香りはレモンバーベナのものです。
南米原産で1784年にヨーロッパにもたらされた新しい植物のため、「ハーブティーの女王」などといわれている割に、ハーブにありがちな伝説・伝承が無いです。
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