バジルの病気・害虫のまとめ
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バジルに虫が…
バジルは
トマトの
コンパニオンプランツとされ、トマトの風味をよくする効果と、
害虫避けになるとされます。ですが、そこまで虫を忌避する効果は…少なくとも体感できるほどではないです。コンパニオンプランツは単に食べ合わせなんじゃないかと思う。バジルには
アブラムシ・
ハダニは基本的にはつかない。これらがつくのはバジルが弱っているからってのが大きいです。日光・
肥料・水などの環境を見直しましょう。
その他のコンパニオンプランツの組み合わせは以下のページを参考に。
バジル栽培での害虫は
ヨトウムシ・
ネキリムシ・
スリップスが主。他の害虫もいますが基本的に「防虫ネットで覆って」防ぎます。ネットを貼らない場合は、人間が食べるものなので、薬剤は使わずに、虫は捕殺したり、水の噴射で吹き飛ばしてしまいましょう。
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害虫
毛虫・イモムシ
フキノメイガの幼虫が葉っぱを食べる。一度発生すると、加速度的に害虫が増えます。最初に対処するのが吉。幼虫が見られるのであれば他に卵があるかもしれないので、それも取り除く。駆除しないと糞だらけになり、葉は食べられ、枝葉は孵化に使われてボロボロになる。
他の植物についていたものが出張してくるので、近くの害虫も早めに駆除した方がいい。イモムシ・毛虫はBT剤(ゼンターリなど)が効く。BT剤は人間には影響がなく、収穫前日まで使える。量が少ないなら
テデトール。
フミツブース。
ヨトウムシ
夜になると地上に出てきて葉っぱを食べる芋虫。ヨトウムシが発生する場合は、鉢を室内の窓際の日当たりに移動すれば予防できます。ヨトウムシはゼンターリが効くが大きくなると効きにくい。
ネキリムシ
ネキリムシは苗の茎を切り倒して、土中に引き摺り込む蛾などの幼虫のことです。根を食べ、茎の根元をバッサリと切ってしまいます。ネキリムシは周囲の土の深さ3cmくらいのところにいるので、手で少しいじると見つかる。見つけて駆除する。ネキリムシ対策として、ストローを適当に切って、切り込みを入れて茎にハメておくと切られない。百均でタピオカストローを売ってるのでこれでもいいです。ネキリムシにやられても、まだ緑ならば水挿しにして発根させて地植えするといいです。
ハダニ
ハダニは小さなダニの一種で、葉裏に潜んで汁を吸って弱らせます。ハダニが発生するとバジルの葉っぱが丸まります。ハダニは乾燥すると発生しますので、葉っぱに霧吹きで水をかけることで予防できます。
ハダニは葉っぱの裏に潜んでいるものなので、葉っぱに霧吹きで水をかけるときは必ず「葉っぱの裏」にも水をかけてください。
アブラムシ
小さな虫でバジルの新芽にたかって汁を吸います。周囲にキラキラしたものがあると寄らなくなるので、アルミ箔で鉢を包むと予防できる。アファームを散布する。性質や対応の薬剤については以下のページを参考にしてください。
バッタ
バッタも葉っぱを食べにくる。そしてバッタを食べにカマキリも来る。バッタはメスだけで増えることができるため、早めに駆除した方がいいが、まぁ限界があるので、被害が目に余るほどじゃないなら気にしないでもいい。
近くの
雑草からやってくるので、周囲の草刈りをすることで予防もできます。
スリップス
葉っぱの汁を吸う甲虫。葉っぱのなかに卵を生みつける。スリップスは1mmのネットではすり抜ける。0.6mmでも入る。0.4mm以下でないといけない。防虫ネットは0.4mm以下のものを使う。赤を嫌うため、赤いスリップス忌避ネットがあるのでこれを使うといいです。アセタミプリドが効くが収穫前は使えないので、それ以外は
ニンニクトウガラシ入りストチュウを使う。
ナメクジ
葉っぱに虹色の歩いた跡が観られるなら
ナメクジ。発生したら誘引剤で誘き寄せて捕殺する。
エカキムシ(ハモグリバエ)
葉っぱの中に白い抜けた、絵を書いたような跡があったら
エカキムシ。描かれた白い線の端っこに幼虫がいるので潰してしまう。畑に植えた場合、しばらくすると
天敵がやってきて徐々に被害が減りますが、来ないこともあって、来ないと全滅してしまうので、発生したら薬剤を使った方がいいです。
コバエ
コバエはバジルを食べるわけではなく、土に含まれる
腐葉土・
堆肥や、その他の腐食物にわきます。土が常時濡れていていたり、
油粕といった有機物の肥料をやっていると発生します。
すでに土に卵が産み付けられているので、土を入れ替えたり、土の上2cmくらいを無機質な…堆肥などが入っていない土に入れ替えるなどします。戸外で栽培すれば、気にならないので、戸外で栽培するといいです。
室内で栽培していると、日光不足→生育不良→水を吸い上げられない→土が濡れた状態が長い→コバエとなりやすいので、戸外でしっかりと日光に当てるといいです。
病気
灰色かび病
灰色のカビが発生する。湿度が高い環境だと発生する。バジルが水を好みますし、梅雨時期や、水耕栽培だと発生しやすい。風通しの良いところで管理すればほぼ発生しない。症状が出たら症状箇所を切除して、可能であれば殺菌剤を散布しておく。
ベト病
葉っぱに斑点が出て、徐々に広がっていき、枯れる。過湿にすると発生しやすいので、密生を防ぎ、過湿を避けることで抑えられる。発生したら病変部分を取り除き、殺菌剤で防除する。
その他
クロロシス
葉っぱから色が抜ける状態。
病気ではなくて微量要素(鉄分・マグネシウム)が不足している。マグネシウムは葉緑素の材料で不足すると葉っぱの緑が薄くなる。新芽より下葉の方が症状が出やすい。マグネシウムは
苦土石灰をやると回復する。
もしくは肥料を増やす。基本的には肥料不足と考えるべき。追肥するのであれば、即効性の液体肥料を使いましょう。
雑記
●庭植え・露路植えだと、害虫が発生しても天敵となる肉食昆虫などがやってくるが、ベランダ栽培だとなかなかそうはいかない。人間が駆除しないといけない。
●粘着くんはアブラムシ・ハダニなどに効く。虫の気門を塞ぐのでスリップスなどにも効くがアブラムシ・ハダニほどには効かない。
●害虫が多く、防虫ネットをするといい。水耕栽培にして室内で育てるのがいいかもしれない。
●モスピラン顆粒水和剤を8000倍に希釈して散布する。アブラムシ用の農薬ですが、他のヨトウムシ・スリップスなどにも効果があり、散布後3週間で収穫できるので便利。ゼンターリは芋虫にしか効かないのでモスピランが便利。
●電撃捕虫器で害虫はある程度駆除できます。
●アルミホイルを周囲に敷くと、アブラムシやその他の虫がよりにくくなる。これはシルバーマルチと同じこと。
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