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オレガノの育て方

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オレガノ
目次
オレガノとは?
水やり
肥料
植え付け・植えかえ・種蒔き
管理場所・日当たり
剪定
病気・害虫
特徴・由来・伝承
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学名などの基礎データ
オレガノの開花時期…種まき時期…植え付け・植え替え時期…肥料時期…月別スケジュールです。最終更新
植物名
オレガノ
科名
シソ科
属名
ハナハッカ属
学名
Origanum vulgare
別名
ハナハッカ・花薄荷
水やり
乾かし気味に
場所
外の半日蔭
難易度
中級者向け
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オレガノとは?

オレガノはシソ科ハナハッカ属の宿根草ハーブ。6月〜9月に収穫し、調理やポプリの材料に利用します。乾燥させた方が香りがよいです。消化促進・発汗・殺菌などの効果があります。

耐寒性がありますが、その反面、夏の湿気に弱く、梅雨から夏に掛けては注意が必要です。この時期は雨が当たらない場所に移動させるか、元々風通しのいい場所に植えておくかしましょう。

耐寒性があるといっても霜や雪には弱いので、霜が降りる地域では冬は室内に取り入れるか、軒下などの霜の当たらない場所で管理してください(地上部が枯れても根が生きていて春には芽吹くが、霜に当てなければ地上部が残る)。

オレガノはこれといった手入れも必要でないので、環境が合えば毎年咲いてくれます。春から夏にかけてよく茂るのですが、その旺盛な繁茂が原因で風通しが悪くなり、葉っぱが蒸れて腐ってきます。梅雨前に切り戻しをして、風通しをよくしましょう。
草丈40cm〜60cm
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水やり

水は年中乾燥気味が好ましいです。乾燥には比較的耐性があり、湿気に弱いです。梅雨などは雨が当たらないようにしてください。水やりが多いと腐ってしまいます。

鉢植えの水やり

鉢植えの場合は土が乾いてから、鉢底から水が出るくらいにしっかりと水をやるようにします。土が濡れているのに水を頻繁にやっていると根腐れしてしまいます。受け皿の水は捨ててください。

乾燥気味に管理しますが、夏の乾燥時期はさすがに水切れを起こします(庭植えでも起きるし、鉢植えはなおさら起きる)。水切れしないように水やりをしてください。

冬は地上部がなくなり、水やりを忘れがちです。冬は活動していないので、水やりはさらに控えますが、断水はせず、1ヶ月に2回程度は水をやってください。

庭植えの水やり

庭植えの水やりは自然に降る雨にまかせて、あとは様子を見て多少の水やりをします。例えば真夏の乾燥時期などです。

水やりの頻度は日当たりや風通しなどの環境によってかなり違いますが、環境があっていると水やりは一切しないでもいいこともあります。そのくらいの頻度です。

肥料

オレガノは肥料をあまり必要としません。植え付けの際に元肥として入れた肥料以外は基本的には不要です。

肥料を多く与えると香が少なくなったり、茎がヒョロヒョロと長く伸びて風で倒れやすくなったり、枯れることもあります。あまりに生育が悪い場合にのみ、化成肥料をやるか、様子を見て液体肥料をやるます。ともかく肥料は控えめにしてください。
窒素分が多いと枯れる。

植え付け・植えかえ・種蒔き

時期

生育時期(4月〜10月)のうち、梅雨と夏を避けた春か秋に、苗の植え付け・鉢の植え替えをします。

数年育てていると根詰まりを起こします。鉢植えから根っこがはみ出ているようであれば、植え替えを考えてください。オレガノは根の張りが早く、鉢植えの場合は毎年植え替えをします。

用土

酸性土を嫌いますので、中性の土に植えましょう。鉢植えであれば、ハーブ用の土を利用します。自作する場合は赤玉土7腐葉土3に化成肥料を少量入れたものを利用します。

庭植えにする場合は、苦土石灰で中和して、堆肥か腐葉土を混ぜて用土とします。

鉢植え

最初は6号〜7号鉢に1苗を植えて、徐々に大きくしていきましょう。

鉢底の穴を鉢底ネットで塞いで土が出ないようにしてから鉢底石(軽石)を2cmから3cmほど入れて、鉢底石(軽石)の上に土を入れ、株を入れて、隙間に土を入れていき、最後に水をやります。鉢底から水が出るまで水をやってください。

植え替えの場合は古い土を三分の一ほど落としておきます。根の負担を減らすため、地上部の枝も半分ほどに切り詰めてから、植え替えをします。

庭植え

庭植えの場合は、深さ20cmほど掘り出した土に苦土石灰を混ぜて中和します。中和には1週間〜10日かかるので、中和が終わってから、土に腐葉土か堆肥を2割ほど入れ、化成肥料を少量入れて用土とします。

オレガノの土はとにかく水はけ良く。庭の土の水はけが悪い場合は、川砂などを混ぜて水はけを良くしてから植えてください。

半分ほど土を戻して、株を入れます。株同士は蒸れないように30cm〜40cm空けます。隙間に土を入れて、最後に水をやって完成です。
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種まき

発芽温度は15度〜20度。春(3月〜4月)か秋(9月〜10月)に撒きます。
一般的には苗を植え、種まきから育苗はしません。

ポットや育苗トレイに種まき用土か上記の栽培用土を入れ、種をまき、土は被せないかうっすらかぶせて、水をやって、明るい日陰で管理していると発芽します。発芽したら間引いて、葉っぱが7枚になったら、鉢・庭植えにします。

オレガノを種から撒いた場合は一年目には花が咲きません。花が咲き種を採取できるようになるのは二年目以降です。二年目以降は毎年、開花して種を作ります。

管理場所・日当たり

オレガノは日当たりか半日陰で育てます。日当たりの方が香りが強くなりますし、よく茂りますが、真夏の多湿・蒸れを思うと風通しの方を優先して、庭植えの場合は年間を通して半日陰(木陰)になるところに植え付けます。

鉢植えならば移動が可能なのでその都度、場所を変えます。春と秋は戸外の風通しの良い日当たり。夏は戸外の半日陰で育てる。冬は戸外で管理します。

オレガノは寒さに強く、マイナス10度まで耐えます。ただし0度前後で地上部が枯れてしまいます。地上部が枯れても春には芽吹く宿根草なので冬の間も管理してください。

霜に当たると地上部が消えるので、それが嫌な場合は室内に取り込んでしまうのも手。一般的じゃないけど。

環境に合うか合わないか?そこが問題だ

オレガノは気候があう地域だったり、環境の合った庭の場所さえあれば楽です。手間もかからず、フォルムもかわいい。大きくなりすぎることも無い。

オレガノ・ケントビューティーなど人気の植物ですから、何度と無く挑戦する人は多いですが、「何回か挑戦したらあきらめる」と決めてから取り掛からないとストレスになります。まぁ、場所を代えて三回くらいでしょうね。参考までに。

剪定

刈り込んでも、復活する。

日本の気候は夏に高温多湿になるが、他の国では夏は乾燥するもので、これがハーブ系にはキツイ。特に高温多湿の梅雨と夏に枯れることが多く、しかもよく繁茂するオレガノはこの時期に葉っぱが蒸れて腐って消えることが多い。

そこで、夏・梅雨前に繁茂していたら、全体を刈り込んでやる。半分くらい刈り込んで、傷んだ葉っぱ(黄色いもの・変色したもの)を取り除いてやる。これでかなり蒸れを予防でき、夏越しできるようになります。

大株に育ったら、剪定しても追いつかなくなるので、庭植えでも掘り上げて株分けするといいです。

病気・害虫

害虫よりは、梅雨〜夏の蒸れで腐る方が問題です。

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特徴・由来・伝承

オレガノという名前はギリシャ語で「山の喜び」を意味する言葉「オロス・ガロス」が由来。和名はハナハッカ。植物そのものよりも香が有名で、オレガノという言葉は植物ではなく、その香を指していることが多いです。

オレガノのハーブティーには頭痛や歯の傷み、生理痛を和らげる鎮痛作用があるといわれています。エジプトでは古くから入浴後にオレガノの精油でマッサージをするなどしてこのハーブの効用を利用していました。ヨーロッパには中世以降に伝わり、花束や匂い袋などに利用しました。

花も美しいですが、葉っぱの色合いを楽しむものが最近は流通しています。
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