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モナルダ(ベルガモット)の育て方…夏前に切り戻しを

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モナルダ(ベルガモット)
学名などの基礎データ
モナルダ(ベルガモット)の開花時期…種まき時期…植え付け・植え替え時期…肥料時期…剪定時期…月別スケジュールです。最終更新
植物名
モナルダ(ベルガモット)
科名
シソ科
属名
ヤグルマハッカ属
学名
Monarda
別名
矢車薄荷・タイマツバナ
水やり
水控え目
場所
外の日なた
難易度
中級者向け
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モナルダ(ベルガモット)とは?

モナルダ(ベルガモット)は北アメリカ東部原産のシソ科モナルダ属の多年草宿根草)で、冬に地上部が枯れても春にはまた芽を出して花を咲かせます。春に芽を出し、夏に開花。冬には地上部がなくなって、また春に芽を吹く。

真夏の暑い時期にも咲いてその上、宿根。そんな植物は珍しい。宿根で、毎年咲くので、市場にはあまり出回りません。儲からないからです。ネットショップでの購入が賢明です。

モナルダにはいくつか種類があるのですが、よく流通しているのは地下茎で増える宿根草の「モナルダ・ディディマ(=タイマツバナ・レッド ベルガモット)」と、「モナルダ・フィスツローサ(=ヤグルマハッカ・ワイルド ベルガモット)の二つと、この二種の交配品種。このページではこの二種と交配品種について書いています。

品種によって草丈は大きく変わる。横へと伸びる(這性)タイプは立ち上がっても40cmか50cm程度ですが、縦に伸びるタイプは120cmにもなります。

花には蜜が多く、蜂が集まってくる蜜源植物でもあります。
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水やり

シソ科でハーブというと乾燥を好むものですがモナルダは乾燥が若干苦手。他のハーブと同じように水を控えると、シオシオになりますので注意してください。

鉢植えの水やり

鉢植えの場合は、土が乾いていたら水をやります。鉢の底からしっかりと水が染み出すくらいにやってください。

モナルダは乾燥に若干弱く、湿気た場所を好みますが、それでも水が多いと根が腐ります。受け皿の水は捨ててください。真夏の乾燥には弱いので、夏は朝と夕方の二回、水をやります。乾燥はウドンコ病の原因ともなりますので、葉っぱに水を掛けるように水をやるといいです。

庭植えの水やり

庭植えの場合は基本的には自然に降る雨だけで十分なんですが、7月から9月の乾燥する時期は土の様子とモナルダの様子を見て、庭植えでも水をやるようにしてください。

肥料

モナルダ栽培には肥料は必ず必要。肥料が少ないと花が咲かなくなります。植え付け時に土に混ぜ込みます。市販の培養土を使うと最初から肥料が入っているので便利です。あとは春と秋に緩効性肥料をやっておきます。

植え付け・植えかえ

時期

鉢植えの場合は植え替えは毎年。根がよく増え、根詰まりをおこす。

植え替え・植え付けは春(4月〜6月)に行う。地下茎で増える「ディディマとフィスツローサ」とその配合品種は株分けの際に株分けができる。庭植えの場合は根詰まりは起きないんですが、広がりすぎて困るかも。邪魔なら掘り起こして株分けして減らしましょう。

用土

肥えた土を好む。土は一般的な花と野菜の培養土を使うか、赤玉土腐葉土4を混ぜたものを使う。庭植えの場合は、庭土に腐葉土や堆肥を入れてから植えます。
その他の配合例赤玉土6腐葉土3バーミキュライト1

庭植え

プランターでも庭植えでもどちらでもできるが、庭植えした方が、手間が掛からないうえに、毎年株が大きくなり嬉しい。繁殖力が旺盛で困るほどではないが、広がりすぎることがあるので、引っこ抜く勇気も持っておく。

深さ30cmを掘り返し、掘り出した土に腐葉土か堆肥を2割〜3割ほど混ぜ、化成肥料を規定量入れて、よく混ぜて用土とします。穴に用土を半分戻し、苗を配置し、隙間に残りの用土を入れて、最後にしっかりと水をやって完成です。

庭植えする場合、来年以降は地下茎で広がるので、株間を広く…70cm以上取ります。あまり広がって欲しくない時は、一年草レモンベルガモットや、一年草扱いのモナルダプンクータを植えましょう。もしくは、大株になってから、掘り出して植え直してください。
横へと広がりますが、他より繁殖力が激烈に強いというわけではなく、似たような植物(地下茎で横へ広がる)に負けます。ただ、広がると草丈が高いから邪魔になりやすい。

地下茎で広がらないようにするなら、地下茎を伸びないようにする根止め板を埋めておきます。ただこぼれダネでも増えるので、限界があります。
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鉢植え

8号〜10号鉢に1苗を植えます。

鉢底の穴を鉢底ネット(鉢底網)でふさいで、その上に水捌けをよくするために鉢底石(軽石・ごろ石)を2cm〜3cmほど入れ、用土を入れて、株を入れて、隙間に用土を入れていきます。鉢を揺らすと隙間ができるので、また用土を入れていきます。最後に水をやって完成です。

草丈が高くなるタイプは朝顔などを絡ませるのによく使う行燈支柱を立てるといいです。
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植え替えの場合は、地上部が枯れ込んいるとき行います。古い土を3分の1ほど落として、同じように植え付けます。根がよくはるので毎年植え替えることになります。

種まき

種子からでも増えます。こぼれダネからでも増えるので、丁寧にする必要はないです。春か秋に土に種子を撒いた後は、種子が乾かないようにまめに水をやってください。

苗が無難です。種子は増えすぎます(一袋が多すぎるって意味)。
春から夏は挿し木でよく増えます。

管理場所・日当たり

日光を好み、春から梅雨までは日当たりのいい場所が好ましいですが、真夏の直射日光を浴びると乾燥と葉焼けで傷んでしまいますので、真夏は半日陰の場所で管理するか寒冷紗などで遮光します。もしくは最初から半日陰で管理します。

庭植えにする場合は半日陰の場所に植え付けをします。
モナルダは夏の暑さには強いが、乾燥すると植物ないの水分が減り、葉焼けを起こしやすくなる。なので、半日陰が好ましいです。

真夏に花が咲くのは嬉しいですが、暖地中間地で真夏に庭の手入れをすると日射病で死ぬかもしれませんよ。

寒冷地向き

夏の暑さにも強く(乾燥しなければ問題なし)、寒さにも強い(耐寒温度マイナス15度)、のですが、夏の暑さで花色が抜けることがあります。どちらかというと寒冷地向きです。

耐寒温度マイナス15度で、寒さに強く寒冷地でも戸外で越冬します。防寒は不要です。寒さで地上部が枯れることもありますが、春には芽吹きます。鉢植えは断水せずに水やりを継続してください。

風で折れる

ベルガモット(モナルダ)は茎の節でポキっと折れやすいので、強風に晒されるとなぎ倒されることも。あまり風が強い場所には植えないほうが良いです。枯れるわけではないので気にしないでもOK。

もしくは剪定して小さくまとめます。

剪定(切り戻す)

夏の前に切り戻すと草丈が小さい状態で開花して、かわいくまとまります。風通しを良くする目的(ウドンコ病対策など)もありますので、開花前の7月くらいに切り戻しましょう。

また、9月10月に開花が終わって、地上部が枯れ始めたら、地上部をバッサリと切ってしまいます。放置していると、枯れ枝が春以降に残って新葉とごちゃ混ぜになって見苦しいです。

病害虫

ウゴンコ病が発生します。ウドンコ病は夏の乾燥時期に発生しやすいので、早めにウドンコ病対策の農薬を撒く。気をつけてもある程度は発生すると思ってください。病気の部分は取り除いて焼却処分にする。そこらへんに投げていると伝染するので注意。

逆に6月前後に過湿になると灰色かび病が発生することがあります。これは前もって剪定して、枝をさばいて風通しをよくしておくと防げます。

カイガラムシ・オンシツコナジラミも発生。これらは風通しをよくすると防げる。

花が咲き、種が出来る

夏に花が咲き、その花に葱坊主のような種子の塊が出来ます。普通はこの葱坊主を切って、庭を整えますが、そのままでも結構綺麗。こぼれダネでも増えます。

普通は花が終わったら短く切り戻します。種子が出来ると次の花が咲きにくくなったり、腐って病気の元になることもあるからです。

モナルダ(ベルガモット)の品種

モナルダ(ベルガモット):モナルダ(ベルガモット)の品種
品種など
ディディマ
「タイマツバナ(松明花)」「レッドベルガモット」と呼ばれる品種。真っ赤なアレ。地下茎で増える。増えすぎるかもしれない。

ベルガモット(=フィツローサ)
オレンジの香りがするモナルダの品種。別名がヤグルマハッカ(矢車薄荷)。見た目が日本人好みで派手過ぎないのがいいところ。地下茎で増える。

レモンベルガモット(=シトリオドラ)
宿根しづらい。花が段々に咲く。乾燥させても色合いが変わらないので、ポプリ・ドライフラワーに利用されることが多い。一年草。

モナルダプンクタータ
花が段々と咲く。色が若干鈍いがそれはそれでいい感じ。本来は多年草なのですが、株の寿命が短いのか弱いのか、長く持たない。一年草扱い。あまり流通していないです。

特徴・由来・伝承

ヤグルマギクに似ているところから矢車薄荷(ヤグルマハッカ)と呼ばれる。薄荷はミントのこと。ベルガモットの名前はミカン科のベルガモットに香りが似ている品種(フィツローサ)を指しています。厳密に言うとモナルダとベルガモットは全くの別物ですが、モナルダ=ベルガモットとして流通しています。

蜜が多く蜂が集まります。そのため「ビー・バルム(蜂の植物=ビーバーム)」と呼ばれます。その他の蜜源植物については以下のページを参考に。
蜜源植物の一覧
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ガーデニング知識(上級編)
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