ラベンダーグロッソの育て方

科名 | シソ科 |
学名 | Lavandula × intermedia Grosso |
水やり | 水控え目 |
場所 | 外の半日蔭 |
難易度 | 中級者向け |
1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 10 | 11 | 12 | |
開花 | ||||||||||||
植え | ||||||||||||
肥料 |
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ラベンダーグロッソとは?

大柄で草丈は160cm〜175cmまでになる。樟脳の匂いがして香りは好みが分かれ、食用(ハーブティ・ハーブバスなど)には向かない。地上部が枯れ込んでいても春になると新芽が出ることがある。前橋・館林・熊谷あたりでラベンダーを育てるのならグロッソで。
花を沢山咲かせるためには、剪定をする必要があります。
草丈160cm〜175cm
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水やり

肥料
春と秋の生育時期に液体肥料を二週に一回やるか、緩効性固形肥料を少量やります。ラベンダーグロッソは強い方ですが、春と秋に生育させて株を成長させておくと、夏越しはしやすくなります。植え付け・植えかえ
時期
春、3月。株が活動する直前に植え替えをします。用土

鉢植えにする場合、用土は市販の培養土に赤玉土を1割ほど混ぜるか、ハーブの専用土かラベンダー専用土で植え付けをします。専用土が水はけ・肥料など適度に調整してあり、便利です。
鉢植え

鉢がこれ以上大きくできなくなり、管理し切れない場合は、挿木で仕立て直して、古い株は廃棄してしまう。
鉢植えについては以下のページを参考にしてください。

ラベンダーの鉢植えの植え替え・庭植え・種まきのまとめ
ラベンダーの管理
庭植え
株の2倍の深さ、2倍の直径の穴を堀り、土に苦土石灰を入れて中和させます。1週間で中和反応が終わりますので、それから穴に土を半分戻して、株を入れて、隙間に用土を入れて、最後に水をやって完成です。株の土は落とさないで植え付けましょう。庭の土が粘土質で水捌けが悪いなら、川砂・軽石・パーライトを足して水はけをよくしてから植え付けます。もしも掘り返したときに水が染み出すくらい水はけが悪いならば、庭植えには向いていません。鉢植えにしましょう。
斜面に植える、畝を作って水はけをよくする、高植え、レイズドベットなどで水はけをよくします。
挿木で増やす
ラベンダーグロッソは種子では増えません。挿し木で増やします。非常に挿木の発根率がよく、剪定した枝でもなんでも、適当に土に挿しているだけで発根して、いくらでも増えます。ラベンダーの挿木は株を増やすためのものではなく、夏越しに失敗した場合や、数年ほど育てて株が突然死した場合の保険(影武者)として株を作っておくためです。また、ラベンダーグロッソの場合だと大きくなりすぎて手に余った場合に、小さいものからまた育て直したい場合にも挿木で株を増やします。

ラベンダーの鉢植えの植え替え・庭植え・種まきのまとめ
ラベンダーの管理
管理場所・日当たり

夏越し
ラベンダーグロッソは夏の暑さに強いですが、「ラベンダーとしては」であって、絶対に夏越し可能とも限らない。しかし、他のラベンダーが弱いのでラベンダーを育てたいなら試す価値はあります。夏越し失敗のことを考えて、夏の前に挿木で株を増やして保険をかけておきましょう。
夏の高温が苦手というよりは、風がないのがまずい。鉢植えならば、地面に置かずに何かをかまして、鉢底に風を通すだけでも全然違います。または二重鉢、もしくは寒冷紗などで遮光するなどして、暑さを和らげます。
越冬
ラベンダーグロッソの耐寒温度はマイナス10度。関東南部より西では、戸外で大丈夫です。それ以外の地域…最低気温が10度以下になる地域では置き場所によっては枯れてしまいますので、室内に取り込みましょう。剪定
成長が遅いグロッソが含まれるラバンディン系は成長が遅いです。ポット苗を購入して植えた場合、夏前に剪定すると、成長が遅いので回復が厳しいです。そこでポット苗の一年目は剪定をせず、苗を充実させます。
二年目の初夏
二年目以降に剪定をします。まず7月に夏の高温多湿を避けるために、刈り込み、葉っぱをすいて風通しを良くしておきます。これをしないと夏に葉っぱが枯れこんできます。
二年目の12月か4月に
暖地は12月初旬、寒冷地は4月に強い剪定をします。ラベンダグロッソは強い剪定をすることで株の老化を防ぎ、花芽を増やすことが出来ます。これでこの年の初夏に花が沢山咲きます。あとは、毎年、夏に剪定し、二年に一回強い剪定をします。
詳細は以下のリンクを参考に

ラベンダーの強剪定の時期と方法
ラベンダーの管理
病害虫
ハダニ・ヨトウムシ・コガネムシなどが発生します。特徴・由来・伝承

月別育て方
ラベンダー全体の月別の育て方をまとめています。ラベンダーグロッソはラバンディン系ですので、参考にしてください。
1月のラベンダーの栽培…系統によって管理場所が違う
ラベンダーの管理

2月のラベンダーの栽培…寒風に弱いので注意
ラベンダーの管理

3月のラベンダーの栽培…気温が上昇し活動再開し始める
ラベンダーの管理

4月のラベンダーの栽培…活動時期!戸外で日光を
ラベンダーの管理

5月のラベンダーの栽培…貴重な生育時期
ラベンダーの管理

6月のラベンダーの栽培…梅雨前に切り戻しして蒸れ対策
ラベンダーの管理

7月のラベンダーの栽培…鬼門の梅雨越えを頑張ろう
ラベンダーの管理

8月のラベンダーの栽培…夏を越せば開花!涼しく管理
ラベンダーの管理

9月のラベンダーの栽培…暑いが下旬には植え替えも可能
ラベンダーの管理

10月のラベンダーの栽培…気温は適しているが長雨に注意
ラベンダーの管理

11月のラベンダーの栽培…生育時期だけど寒風に注意
ラベンダーの管理

12月のラベンダーの栽培…凍結対策でマルチングを
ラベンダーの管理
最後に
ラベンダーグロッソは挿木の発根率がよく、暑さにも強いラベンダーで育てやすいです。また、虫除けの効果があるともされます。グロッソなどのラバンディン系はあまり食用には向いていないので、次にラベンダーを育てるのであれば
イングリッシュラベンダー
シソ科ラヴァンデュラ属Lavandula

ラベンダーの系統・品種と耐寒温度のまとめ
ラベンダーの管理

ラベンダーの種類(系統)と耐寒温度と耐暑性のまとめ
ラベンダーの管理

ハーブティーにできる家庭菜園で育てやすいハーブ
雑記