一番上に戻る

6月のラベンダーの栽培…梅雨前に切り戻しして蒸れ対策

TOP > シソ科 > ラベンダー…最終更新 > 管理
目次
6月のラベンダーの栽培
水やり
肥料
植え付け・植えかえ・種蒔き
管理場所・日当たり
収穫・切り戻し
高温多湿対策として切り戻しをする
関連記事
スポンサーリンク

6月のラベンダーの栽培

6月の上旬はまだ梅雨ではなく、ラベンダーの生育時期です。すでにストエカス系・デンタータ系は開花していましたが6月には開花が終わります。一方でアングスティフォリア系が咲き始めます。ラベンダーの強い香りを楽しめるのはアングスティフォリア系(=イングリッシュラベンダーなど)です。庭があの香りに包まれるのは、この6月(関東では6月、北海道では7月以降)。しかし、6月はラベンダーの鬼門たる梅雨…高温多湿時期の始まりです。収穫を兼ねて、梅雨の前に切り戻しをして風通しを良くして乗り切るようにします。
まとめ
水やりは乾燥気味に。
●鉢植えは梅雨に入ったら雨の当たらない軒下に移動させる。
●アングスティフォリア系は満開になる前に収穫すると香りが楽しめる。
●アングスティフォリア系以外のラベンダーも花は放置せず、摘んでしまう。放置していると株が弱る。
●アングスティフォリア系・ストエカス系・デンタータ系は梅雨の前に必ず、切り戻しをして、傷んだ葉っぱを取り除き、枯れた枝を取り除く。
スポンサーリンク

水やり

鉢植えの水やり
土が乾いてから二、三日経って水をやります。乾燥気味に管理します。梅雨入りするとなかなか鉢が乾きません。
●受け皿に水があった場合は溜まった水を捨ててください。放置していると水が腐って病気の原因になります。

庭植えの水やり
庭植えの場合は自然に降る雨だけで十分です。

肥料

肥料はやりません。
他の植物では花が終わってからお礼肥をすることが多いですが、ラベンダーはこれから高温多湿の厳しい時期を過ごすことになります。その時に土に肥料が残っていると根に負担になります。今は肥料はやらず、秋まで我慢しましょう。

植え付け・植えかえ・種蒔き

植え替えはしません。

管理場所・日当たり

日光にはできるだけ当てます。

鉢植えは雨に当てないように
梅雨に入って以降は雨に当たると葉っぱが蒸れてカビるので、雨に当たらない軒下に移動させてください。

マルチング
ラベンダーは泥や雨が跳ね返って葉っぱに当たると葉っぱが枯れこんで来ます。そこで株元にバークチップや腐葉土やワラでマルチングして泥跳ねを防ぐといいです。マルチングには極端な乾燥を防ぐ効果がありますので、やったほうがいいです。

収穫・切り戻し

6月のラベンダーの栽培:収穫・切り戻し
収穫!
香りの良いアングスティフォリア系は、花に精油があり、この精油が良い香りを放ちます。ドライフラワーにすると香りが長く楽しめます。しかし、花が満開になると精油が揮発して消えてしまい、香りがしなくなるので、花が何個か開花したくらいで収穫します。
●ラベンダーは花をそのままにしていると、株が弱るのでアングスティフォリア系以外の品種も花を切ってしまいます。
●アングスティフォリア系は6月に開花する。梅雨入りは6月の中旬から下旬、となると、楽しめる時期は非常に短いです。梅雨のない北海道でアングスティフォリアが栽培されるのは、日本で数少ない適した土地だからです。

収穫は花の茎を脇芽が出ている上まで切って収穫するようにします。すると脇芽からまた新しい花が出てくるからです。もしくは一気に切り戻してしまいます。アングスティフォリア系はドライフラワーやポプリにするので、丁寧に一個一個収穫するといいですが、他の香りが弱いので、丁寧に収穫しないでバッサリと切り戻しでもいいです。

高温多湿対策として切り戻しをする

6月のラベンダーの栽培:高温多湿対策として切り戻しをする
切り戻し!絶対必要です!
ラベンダーはカラッとした地中海が原産地で、地中海には梅雨なんてありません。4月から6月にかけて花を咲かせて疲弊したラベンダーは、本来は花が終わって以降、日光を浴びて調子を取り戻すものなんですが、日本では梅雨の長雨でジトジトして尚且つ、日光が少なくなります。ラベンダーにとって最悪です。これまで生育して葉っぱを増やしているので、そのままにしていると風通しが悪くて蒸れてしまい、カビが生えて腐ってしまいます。
そこで梅雨前に全体を半分に切り戻します。切り戻すのはアングスティフォリア系・ストエカス系・デンタータ系です。ラバンディン系・プテロストエカス系はまだ開花するので我慢して、風通しの良い場所におきます。
切り戻して、傷んだ葉っぱは取り除き、枯れた枝は切って取り除きます。風通しをよくしないと日本の高温多湿時期は乗り越えられません。必ず必要な作業です。
●切り戻しは収穫も兼ねています。

切り戻しの方法
一般的にはザックリと半分に切り戻すのですが、理想的には「木質化した部分から緑の茎の葉っぱを二対か三対残して切る」というもの。文章で言うとわかりづらいのでイラストを参考にしてください。

ちなみに茶色く木質化した部分まで切り戻しても、木質化した部分からも新芽が出てきます。単に夏越しするだけならそれでもいいのですが、葉っぱがなくなりすぎても流石に枯れます。緑の茎の部分をある程度残すべきですね。
●葉っぱの根元から新しい芽が出てきます。葉っぱをたくさん残しても一番上から新芽が出るだけ。下の方から新芽が出ても蒸れて枯れ込んでしまうので、イラストのような切り戻しが理想です。

ただし、理想は理想。株全体にイラストのような条件を求めるのは無理です。ましてラベンダーを何株も持っているなら尚更面倒。全体的にイラストのような条件を満たすように神経質にならずにザックリと半円球に刈り込んで行きます。それで十分です。
●切り戻したときに、株全体が茶色く見えたらそれは切り戻しすぎ。やってしまったものはしょうがないですが。
先月の育て方は
5月のラベンダーの栽培…貴重な生育時期
5月のラベンダーの栽培…貴重な生育時期
ラベンダーの管理
を参考に。

来月以降は
7月のラベンダーの栽培…鬼門の梅雨越えを頑張ろう
7月のラベンダーの栽培…鬼門の梅雨越えを頑張ろう
ラベンダーの管理
8月のラベンダーの栽培…夏を越せば開花!涼しく管理
8月のラベンダーの栽培…夏を越せば開花!涼しく管理
ラベンダーの管理
を参考にしてください。
スポンサーリンク
ラベンダー
ラベンダーの育て方…植え替えに適した時期は3月〜5月、9月〜10月
シソ科
ラベンダーグロッソ
ラベンダーグロッソの育て方…ラバンディン系で香りは樟脳っぽい
シソ科
ラベンダーの強剪定の時期と方法
ラベンダーの強剪定の時期と方法
ラベンダーの管理
ラベンダーが寄せ植えに向かない理由と対策
ラベンダーが寄せ植えに向かない理由と対策
ラベンダーの管理
レースラベンダー
レースラベンダー
シソ科
11月のラベンダーの栽培
11月のラベンダーの栽培…生育時期だけど寒風に注意
ラベンダーの管理