ウォーターレタスの育て方と駆除
目次
ウォーターレタスの特徴は?販売禁止・栽培禁止駆除方法水やりと肥料植え付け・植えかえ・種蒔き管理場所・日当たり特徴・由来・伝承関連記事学名などの基礎データ
最終更新- 植物名
- ウォーターレタス
- 科名
- サトイモ科
- 属名
- ボタンウキクサ属
- 学名
- Pistia stratiotes
- 別名
- ボタンウキクサ
- 耐寒
- 10度
- 水やり
- 水を好む
- 場所
- 外の日なた
- 難易度
- 初心者向け
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ウォーターレタスの特徴は?
ウォーターレタス(ボタンウキクサ)はアフリカ原産の
サトイモ科ボタンウキクサ属の水面に浮かぶ水草。株の周囲に匍匐茎(ランナー)を伸ばして
クローン生殖で株が増えていき、また、非常に小さいサトイモ系らしい花を咲かせて結実し、種からも増えます。
爆発的に増え、水面を覆い尽くして、水中の水草の日光を遮断して水中の酸素濃度を下げて、水生動物の生育環境を破壊してしまう。また、大量に増えたウォーターレタス(ボタンウキクサ)が水路を塞ぎ、腐って水質を悪化させてしまいます。とにかく、環境破壊してしまいます。
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販売禁止・栽培禁止
世界中で帰化し、繁殖して環境を破壊することから、特定外来生物とされ、学術研究目的以外の保管・栽培は禁止されていますし、販売も禁止されています。
金魚・メダカを育てる目的で、1920年代から流通していて、昔は花屋さんで普通に売っていましたし、ペットショップ・
ホームセンターやいろんな場所で販売していました。似たような性質の
ホテイアオイより栽培は簡単で小型で扱いやすく、テオイアオイより寒さに強いため好まれました。
現在はネットでも見かけなくなっています。禁止される以前、購入して栽培していて、手に余った人も生ゴミとして廃棄すればいいですよ。
駆除方法
ウォーターレタス(ボタンウキクサ)が浮かんでいたら、網ですくって取り除き、生ごみとして廃棄します。ウォーターレタス(ボタンウキクサ)はランナーを伸ばして子株を作って増えていくのですが、網ですくった際にランナーが切れて、落ちて残りやすく、一度で全てを取り除くのはなかなか難しい。なので、定期的に行い、長期的に継続する必要があります。継続さえすれば駆除は可能です(ウォーターレタスが流入していなければ、ですが)。
冬の間にしっかりと取り除き、春以降に継続して駆除を繰り返す…というのを何年か行うといいです。というかそれしかないです。環境が合っていると1株が300倍になるのですから、回数を増やして数を減らして、全滅させるしかないですよね。
どうも越冬している「池」というのがあって、そこから子株とタネが春以降に流れて行って各地で繁殖しているらしく、この越冬池から取り除くことが大事です。池ではなく排水溝や水路の途中ということも十分にあり、流入して繁茂している場合は、ここを根本的に叩かないと、春以降の繁茂は抑えられないです。
ウォーターレタス(ボタンウキクサ)は表面に細かい毛が生えているためグリホサート系は浸透しづらく、効きづらいし、魚への影響や他の水草への影響などを考えると水面にまくのはどうも怖い。純粋なグリホサートに魚毒はないが、そもそも水草を想定した薬品ではないので使わない方がいいです。
水やりと肥料
水草で浮かべるもので水をやる必要はありません。水に
肥料を混ぜてやると繁殖力が旺盛になります。
植え付け・植えかえ・種蒔き
植えるものではありません。水に浮かべる浮草です。
睡蓮鉢などでに浮かべて鑑賞する分には問題は発生しないのですが、現在、研究目的以外での栽培は禁止されているので、やめておきましょう。
管理場所・日当たり
日光を好み、日光が少ないと枯れることもあります。しっかりと日光に当ててあげると爆発的に増えます。真夏に日光にしっかりと当てると一ヶ月で300倍になることもあり、池を覆い、池の生態系を破壊します。だから栽培・販売は禁止されています。
越冬
耐寒温度は10度前後なんですが、九州南部では水面とはいえ越冬していることを考えると実際は5度前後まで耐えられるんだろうと思います。といっても、霜にあたれば枯れてしまいます。
中間地〜寒冷地では霜が降りる頃までには死滅するのですが、
暖地では水面で越冬したり、霜が降りる地域でも、たまに排水溝など気温が保たれている場所で越冬することがあり、それが春になって池に広がるなどして、社会問題になっています。冬に枯れるとは限らないんですね。
特徴・由来・伝承
ホテイ草(ホテイアオイ)のような水面に浮かぶ植物。小さな毛が生えていて水を弾き、浮かびます。レタスと名前にありますが食べられません。
スパティフィラムのような白いサトイモ科っぽい花が咲きます。
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