スパティフィラムの育て方…葉先が枯れてくる理由は?
目次
スパティフィラムの特徴は?水やり葉水肥料植え付け・植えかえ管理場所・日当たり冷暖房の風に注意病害虫花ガラ摘み特徴・由来・伝承関連記事学名などの基礎データ
最終更新- 植物名
- スパティフィラム
- 科名
- サトイモ科
- 属名
- ササウチワ属
- 学名
- Spathiphyllum Floribundum
- 別名
- 笹団扇
- 耐寒
- 5度
- 水やり
- 水を好む
- 場所
- 室内
- 難易度
- 中級者向け
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スパティフィラムの特徴は?
スパティフィラムは熱帯アメリカに自生する
サトイモ科スパティフィラム属の多年層。真っ白な花を咲かせます。
見た感じヒョロヒョロとしていて、弱そうですが、環境が合えば簡単で、毎年大きくなります。スパティフィラムは直射日光に弱くて、日当たりのいい場所に置いていると葉っぱが焼けて茶色に変色してしまいます。明るい日陰や室内で管理するのが一般的です。
暑さには強いですが寒さに弱く、8度前後で傷んでしまいます。春~秋は明るい日陰で管理して、冬は室内で管理します。もしくは年間を通して室内の明るいところで管理します。
水やりをしすぎて枯らさなければ、比較的育てやすいです。
葉先から枯れる原因は?他に枯れる原因は?
葉先から枯れるのは、水を吸い上げていないか、乾燥しているため。その原因は水切れが多いですが、
根腐れしていたり、
根詰まりしていたり、根を虫が食べたなど、根の機能が落ちたり根が減ることでも発生しますし、あまりに空気が乾燥していても起きます。状況から判断しましょう。
他に枯れる要因は、寒さにあたった、
害虫が発生したのを放置した、根詰まり、冷暖房の風が当たった、などあります。
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水やり
スパティフィラムの鉢の土が乾いていたら、鉢底から水が染み出す位にしっかりとやってください。でも、あまりに頻繁に水をやりすぎると傷んでしまいます。土に触ってみて乾いているようならば水をやる程度にします。受け皿に水が溜まっていたら捨ててください。
冬は生育が鈍くなるので、土が乾いてから数日経って水をやるようにします。冬は土が乾くまで時間がかかりますから、毎日水をやっていた夏に比べると頻度が激減します。
土の表面が乾いていても内部にはたっぷりと水が残っていることがあるので、よくわからない場合は割り箸を突っ込んで中が濡れているかどうかを確認してから水をやるようにするといい。この辺りは感覚なので、感覚を掴んできたら割り箸の確認は不要です。
土壌水分計で計測してから水やり判断すると失敗が減ります。
水やりを控えることで、スパティフィラムの細胞内の水分が減り、濃度が高くなることで寒さに強くなり、5度程度まで耐えられるようになります。
水やりを減らしすぎると葉っぱが落ちる。その場合は水やりの頻度を増やす。
スパティフィラムは湿度の高い状況を好みます。土への水やりとは別に葉っぱに霧吹きで水をかけることで給水させます。葉っぱに霧吹きをかけてやると、葉っぱがしおれるのを防げます。
特に夏は乾燥するので葉っぱに霧吹きをかけてやってください。これを
葉水といいます。葉水は湿度が低いようなら毎日やります。50%以下ならやりましょう。
葉水には
アブラムシ・
カイガラムシ・
ハダニを予防する効果があるので、健康のためにも葉水はやった方がいいです。害虫は葉の裏に潜んでいるので、葉っぱの裏にも霧吹きをかけてください。
葉水の代わりに、葉っぱを濡れたティッシュや布などで拭いてもいい。
スパティフィラムの葉っぱにホコリが積もってしまうことがあって、一年中室内で管理していると雨に当たることもなく、ホコリが落ちないで溜まっていく。ホコリがあると見た目も悪いし、光合成を阻害する。
濡れたティッシュや布で拭くと、ホコリを取り除きつつ、葉水と同じ効果がある。
春から夏に掛けては気温の上昇と共によく育ちます。そこで春から夏は二週間に一回か一週間に一回程度、液肥をやってください。
肥料をやることで花も咲きやすくなります。
●肥料をやると大きく育ちますが、大きく育ちすぎると邪魔かも。様子を見て調節してください。
●スパティフィラムは肥料が多いと花が咲かなくなります。生育するためには肥料があった方がいいですが、あまり多いと咲かなくなります。他に花が咲かなくなる要因として根詰まりと日光不足があります。参考にしてください。
植え付け・植えかえ
5月から8月に植え替えをします。スパティフィラムは根を張るスピードが速く、根詰まりを起こしやすい植物です。根詰まりが起きると、花が咲きづらくなり、最悪枯れることもあります。鉢底から根が出ていたら植え替えしましょう。
用土は
観葉植物用の土を利用します。観葉植物の土は
腐葉土が少なくて匂いが抑えられるので、一般的な
培養土より適しています。
スパティフィラムは
水はけの良い土を好むので、観葉植物の土4+
鹿沼土1+
赤玉土1の水はけをよくした土の方がより適しています。
鉢植えの場合は、植え替えの場合は古い土を三分の一ほど落としておきます。根の負担を減らすため、地上部の枝も半分ほどに切り詰めます。
鉢底の穴を鉢底ネット(鉢底網)で塞いで土が出ないようにしてから鉢底石(
軽石)を2センチから3センチほど入れて、鉢底石(軽石)の上に用土を入れ、株を入れて、隙間に土を入れていき、最後に水をやります。鉢底から水が出るまで水をやってください。
強い直射日光を嫌うので夏になり日差しが強くなってきたら日陰や室内に移動させます。気温が上昇すると
葉焼けがおきやすくなる。戸外で栽培している場合は寒冷紗などで日除けする。室内の明るい場所か、日光が当たる場合はレースのカーテンなどで遮光してください。
あんまり遮光すると生育が鈍くなり、開花しなくなるので、春と秋は室内でも出来るだけ日光に当てる。
霜に当たると枯れてしまいます。耐寒温度8度と流通する植物の中でも寒さに弱い方です。冬は室内の日当たりで管理します。冬は基本的に室内に取り込んで管理します。冬は水やりを控えることで寒さに強くなり、5度くらいまで耐えるようになります。
冬の室内は暖房がかかっていて湿度が低く、スパティフィラムには厳しいです。必ず葉水をして水分を補給してあげてください。
最低気温が10度になるまでに室内に取り込みましょう。
冷暖房の風が非常に乾燥しているため、植物が風に直接当たると枯れる恐れがあります。風が直接当たらないように気をつけてください。直接当たらなければいいです。当たらないようにした上で、霧吹きで葉っぱに水をかけて乾燥を防ぎましょう。
ちなみに冷暖房の風が直撃すると
サボテンや多肉でも枯れてしまいます。
カイガラムシ
蝋に覆われた虫で、内部で動かずに汁を吸っています。少量であれば、歯ブラシなどで削ぎ落とせば、動けないのでそのまま死んでしまいます。浸透性薬剤(
オルトランなど)を使っておくといいです。
ハダニ
乾燥すると発生する小さなダニの仲間で葉っぱの裏に潜んで汁を吸っています。たくさん発生すると枯れることもあります。葉っぱに霧吹きで水をかけることで予防できるので、潜んでいる葉裏にも水をかけるといいです。もしくは浸透性薬剤(オルトランなど)を前もって使っておくか、発生後に薬剤で駆除します。
ナメクジ
ナメクジは湿度の高い時期になると発生して葉っぱを食害します。葉っぱにヌラヌラとした跡が見られるならナメクジが発生しています。春から誘因駆除剤を何度か散布しておくと発生はかなり抑えられます。
花ガラ摘み
花の中心の肉穂花序(ニクホカジョ)は開花間も無くは白いが、徐々に緑になる。緑になったら花が終わりなので、
花茎の根元から切るようにする。放置していると花が傷んで見苦しいのもあるし、傷んで
病気の原因になります。
特徴・由来・伝承
光沢のある緑の葉っぱに真っ白い
アンスリウムにも似た花を咲かせるスパティフィラム。この白い花のペラペラした部分は花びらではなく「仏炎苞(ブツエンホウ」と呼ばれます。花の中心にあるブツブツの棒が肉穂花序(ニクホカジョ)と呼ばれ、これが一般的に言う「花」にあたります。この中に種が出来ます。
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